ちょっとゆるい移民の食雑記。アメリカでは、移民の人種によって,成功している業種がある。もちろん自国の料理のレストランをやる。その他に,アイルランド、イタリア移民は警察官(刑事コロンボはイタリア系だが俳優のピーターフォークはアイリッシュ系だそうだ)デリや小さなスーパーは韓国,中国は圧倒的に全国にある中華テイクアウトとクリーニング店、クリーニング店は最近、韓国人の経営の物に取って代わられているが、もちろんネイル、美容スパなどもアジア圏の人たちの得意の業種である。フロリダにいけば、ベトナムの人たちがたくさんいて、漁業や、もちろんレストラン、ネールサロン経営をしている。
こちらに来てから韓国や中国の人たちと接する機会も増え、最初は日本は過去に酷い事をしたので嫌われているかなぁ、とやや,おずおずする事も会ったのだが、相手方は親しみがあるらしく、Dさんと二人いて(当然)私の方が英語理解できないのに、かならず私に話す,英語できないなと分かっても,顔は私に向けたままはなす。地元のクリーニング店のマダム(韓国)もお母さんのように、色々(もっと運動しろとか、いい物食えとか)言ってくれる。スーパーでもやたら、いきなり、物を教えてくれるのはアジア系のおばちゃんたちだ。
アーチストも、中国、韓国から来た人と友人になる。出会いはもちろん展覧会とかなんだが、何と言っても,食べ物への共感である。中国、韓国,日本、こちらに来て,辟易するのが食べ物とその量なのだ。だから,その共感を持って,食事に招待したりして,仲良くなる。特に中国の人たちはアメリカ食になじめない人が多い(フライドチキン以外)らしく、中国人アーチストの友人は墨でハンバガーを描き,如何にハンバガーが酷い食べ物かということを書きまくった(中国語で)ドローイングを展示していて多いにうけた。ネットワークを張れば,中国,韓国、の食料品店情報、美味しいプロダクトも紹介してもらえる。この食の共感と云うのは,何より深い親しみを育んでくれるのだ。
アメリカでも、慣れてくれば,美味しい物も見つけられるし、少量を選んで食べるコツも見つかるのだが、私は招かれた家で「もう結構」「少しだけにして」を、相手に上手に伝えるのに3年かかった。a littel, It's enough,といっても,聞く耳を持たず(発音が悪い??)ドサっとくれるーこれをもう,本当に食べられないんだヨォということを,料理に感謝を込めて、丁寧に,フレンドリーに,かつ感じよく分かってもらうための、声の大きさ,表情、ユーモア,ボディーアクションが必要なのだ、、。)そして,外食ではメニューから正しい情報を読み取るのに5年!!(なんど全く予想だにしないものがでてきたことか、同じなまえでも,土地とかで違ったり、読むと美味しそうなんだけど、、、といったのもが多い。アメリカ旅行の際に,特に初心者の方、スープ(これは総じて美味しい)出来るだけ,手をかけていないもの(ステーキ、生ガキ)ソースなし、あっても別にしてもらう。ファーストフード、黒人の人たち,ラテン系の人たちの好む食べ物ーこれで生き残れるでしょう。)
さて、このようにアジア人に困難の多いアメリカ食、皆に自分の国より,アメリカの方が美味しい物は?ときいたら、全員”ポテトチップ”をあげた。アメリカの名誉の為にいうと、エスニック抜きでも、アメリカ独自で美味しいものもある。NYハドソン渓谷のリンゴとハードチーズ、フロリダの、エビフライ(ワニフライもある)南部全域のフライドチキン(ケンタはダメ)ニューイングランドクラムチャウダー、手製のパイ類、アイスクリーム、コーン、すいか、多種類のナッツ、そしてもちろん、野外で焼く分厚いステーキ、バンバーグなんかがある。苦労はしても住めば都。
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