軍事VSユーモア ロシアの情報戦に柴犬で対抗「NAFO」の広がり
アメリカの若者の間で、”芝犬”が人気だ。顔が笑っているみたいでカワイイらしい。
そんな芝犬が、ウクライナVSロシアの情報戦に参戦している。これを仕掛けているのは、”NAFOーNorth Atlantic Fellas Organization”、ロシアとロシアのウクライナ侵略に対して独自のソーシャルメディア戦争を繰り広げている分散型オンラインボランティア組織だ
拙訳してみた。
それは、リトアニアのビリニュスで開催されたNATO首脳会議の数日前にエストニアのカジャ・カラス首相が投稿した通常のツイートのように見えた。 しかし、彼女は軍事同盟の頭字語には言及せず、「仲間たち」の「史上初のNAFOサミット」を祝福した。
彼女の短いビデオ挨拶の終わりに、ウクライナの国旗の青と黄色の色を着た漫画のような犬がエストニア指導者の後ろに現れた。カラスの冗談を言っているのではなかった。 ”NAFOーNorth Atlantic Fellas Organization”はロシアとロシアのウクライナ侵略に対して独自のソーシャルメディア戦争を繰り広げている分散型オンラインボランティア組織です。 週末、同グループはリトアニアの首都で独自のサミットを開催し、同国の外務大臣が開会した。
NAFOのボランティア「Troops-部隊」は冗談めいたミームを使ってロシアの戦争を嘲笑し、荒らし、信用を傷つけている。 彼らの戦場は主にツイッターとテレグラムで、そこでウクライナサポーターの間でかなりのファンベースを獲得し、世界のリーダーたちの注目を集めている。
「Fellas-仲間」としても知られるこれらのボランティアは、オンラインのアバターやプロフィール写真、通常はウクライナの軍服を着た漫画の柴犬(2013年に人気のインターネットミームとなった日本の狩猟犬)で識別できます。
メンバーは、さまざまな制服、メガネ、武器を使ってミームをカスタマイズすることがよくあります。 最前線で戦っていて戦場の写真を提供し、ロシア軍の無能を嘲笑したり、ウクライナの勇気を称賛したりするウクライナ人兵士もいる。
NAFOは、ウクライナの義勇軍部隊であるグルジア軍団に寄付した人々のために犬のアバターを作るという募金活動の一環として、カミル・ディスシェフスキーによって2022年5月に設立された。
このグループはミームに大きく依存しています。 ロシアのプロパガンダや親ロシア支持者を特定した後、彼らはミーム、ユーモア、皮肉な論理、否定的なコメントを投稿に積み上げます。 彼らは、NATOの相互自衛条項への言及である自分たちのバージョンの「第5条」を持ち出し、他の仲間たちに助けに来るよう合図している。
これらすべてがややばかげているように聞こえる。実際はそのとおりだ。 しかし、偽情報とプロパガンダの専門家らは、ユーモアは再び偽情報の情報戦争における重大な武器になると言う。
英国のシンクタンク、チャタム・ハウスのロシア監視員キーア・ジャイルズ氏は、近刊出版物の中で、ユーモアはプロパガンダ活動家とその対象聴衆の通常の役割を逆転させるものであると説明している。 それ自体がばかばかしいことであり、それに関与することはむしろ彼らの利益に反します。」
NAFO共同創設者のマット・ムーアズ氏は、戦略国際問題研究所のパネルディスカッションで、「誰かがオンラインの漫画の犬に返信した瞬間、負けだ」と語った。
それにもかかわらず、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワ氏は、エストニア首相のツイートが投稿された直後に、まさにそれを行った。
「NAFO は EU を体現しています。 (欧州連合は)ヘイトスピーチ、不寛容、あらゆる形態の排外主義と戦っているようだ。 これが西側の偽善の本質だ――「ロシアを苦しめるだけなら、我々自身も雌犬の息子になるだろう」と彼女はツイッターで述べた。
“NAFO personifies what the E.U. (European Union) has seemed to be fighting: hate speech, intolerance, all forms of xenophobia. This is the essence of the West’s hypocrisy - ‘we ourselves will become sons of bitches, if only to spite Russia,’” she said on Twitter.
この部分が、直訳では意味不明なので補足。”
雌犬の息子ーsons of bitches,”は主にアメリカとカナダのスラング、時々攻撃的
1. 無価値な人、または卑劣な人: 侮辱として使用される
そうなると、
「NAFO は EU を体現しています。 (欧州連合は)ヘイトスピーチ、不寛容、あらゆる形態の排外主義と戦っているようだ。 これが西側の偽善の本質だ―「これはロシアに唾するためだけのもので、これに与するなら、我々自身も卑劣な人間になるだろう」
という感じか。
#NAFOfellas の隊列は拡大し、ウクライナの大義をオンラインで支持する人だけでなく、ジャーナリスト、学者、アナリスト、軍関係者も含まれるようになりました。 2022年8月下旬、ウクライナ国防大臣オレクシー・レズニコフは「#NAFOfellasへの個人的な敬礼」をツイートし、ツイッターのプロフィール写真を一時的に柴犬の漫画に変更した。
英国のベン・ウォレス国防長官など、他の著名な政府高官も彼らの重要性について言及している。
元米国下院議員で現在はCNNの上級政治コメンテーターを務めるアダム・キンジンガー氏は、昨年のツイッターへの投稿で、NAFOのふざけた行為は「面白い」としながらも、その目標と目的は「かなり深刻」であることを認めた。
#NAFO には、ロシアの対ウクライナ戦争反対派の中にも批判者がおり、エジプトでサメに襲われ死亡した若いロシア人観光客を嘲笑する最近の投稿を指摘し、ロシアを荒らし回るのが度を過ぎていると非難している。
しかし、#NAFO には編集者や検閲官がいません。 それは若くて生意気で、自意識があり、今日の若者のコミュニケーション方法を象徴しています。 ロシア政府とその宣伝活動家はユーモアに関しては耳が痛いことが多く、「NAFOFellas」はそれを喜んで利用するだけだ。
ミームの輪は色がっている。
芝犬だからよりユーモラス。安倍総理肝いりでプーチンにプレゼントしたのは秋田犬だけど。このユーモアの威力、あまりユーモアが得意でないロシア政府にじわじわ打撃に。
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