密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

死亡事故で日本収監の米兵家族G7減刑に期待

以前とりあげた、富士のふもとの蕎麦レストランで車を暴走させ、2人を死亡させ1人を負傷させ在日米兵の件。
死亡事故の米兵家族、司法にクレーム Arrogant Americanへ日米地位協定見直し議論を - 密接な関係にある他国から
懲役3年で現在、日本で服役中である。当時も彼の家族はこの判決に不服を示していたが、今回バイデン大統領G7来日で減刑、刑の変更を期待していたらしい。

(CNN) 日本で死亡事故を起こして服役している米海軍大尉のリッジ・アルコニス受刑者について、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するジョー・バイデン米大統領の訪日よって状況が進展することに家族や友人が期待を寄せている。


アルコニス受刑者は妻に宛てた4月30日付の手紙の中で「あまり調子がよくない」と訴えていた。「最近は壁と鉄格子のせいで自分の監房が一層狭くなったように思える」「私は今、人間よりも動物に近いと感じる」


この手紙をCNNに見せた妻のブリタニー・アルコニスさんは18日、「夫からのこれまでの便りの中で一番落ち込み方が大きかった」と語った。
アルコニス受刑者は2021年10月、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で禁錮3年の実刑を言い渡された。同年5月に起こした自動車事故では2人が死亡、1人が負傷していた。


アルコニス受刑者は家族で富士山へ出かけて戻る途中、運転中に急性高山病を起こして意識を失ったと主張していた。しかし裁判所はこの主張を認めず、22年7月の控訴審でもアルコニス受刑者側の訴えを退けた。


アルコニス受刑者の家族は、この事件の扱いに関して日米間の地位協定違反があったと主張し、実刑を免れるため、被害者の家族に和解金の支払いを申し出たとしている。


家族側は今、アルコニス受刑者を欧州評議会(COE)の受刑者移送条約に基づいて米国へ移送し、米国で服役を続けさせることを求めている。


妻のブリタニーさんは、米政府の一部は解決を目指して「信じられないほど積極的に」取り組んでいるとする一方で、米国防総省や日本政府は生産的な関与を行っていないと訴える。米国務省は、アルコニス受刑者が不当に拘束されたとは認定していない。


このためブリタニーさんは、バイデン大統領の広島訪問で前向きな動きがあることを望むとしながらも、解決に向けた大きな期待はしていないと話した。



前の記事を書いたときにも感じたが、この家族は何か勘違いをしている。リッジ・アルコニス氏が何の罪もないの日本市民の命を奪ったということと、それが任務遂行中の事故によるものなどではなかった、と言う事だ。この件に、日米間の地位協定違反があった などと言う主張は、とんでもない認識の間違いで、これを米国側で主張すれば、過去のいろいろなケースもひっくるめて、地位協定の不公平無法な不公平を議題に上げることになる。
地位協定は不公平や不当を含んで'いる部分があり、改訂の努力をするべきだが、それでも、アメリカが植民地日本で絶対有利、何をしてもいい、と言うものではない。そのことをアメリカ側も日本に示すべきものである。それゆえ、米国務省は、アルコニス受刑者が不当に拘束されたとは認定していない。故に、大統領のG7にかこつけて、日本の司法に判断を力づくで覆すことなどするはずもない。この点は米国務省の判断に安心した。
ただ一般米兵とその家族が、地位協定をなんでもOKの優越的権利を与えれれるもの、日本国内での行動を全て許されるものと認識して日本に来ているのなら、きちんと再教育されるべき問題だ。


3年が長いか短いか、彼が日本の交通刑務所に収監され、言語などの大きなストレスにさらされているのかもしれないが、2人の命を奪ったとを、本人がどう考えているか、による。
彼の家族の態度は、日本の人々に大きな反感を生むものだ。アメリカでは、交通事故で死亡事故を起こした場合、健康上の理由でのやむを得ない事故であれば、刑は減免されるだろう。ただし賠償は行われる。


どう言うつもりか知らないが、彼の家族が地位協定を縦に取る発言をしたり、実刑回避のために和解金の支払いを申し出たりと、いちいち遺族感情を逆なでする。3年の懲役が嫌さに家族を殺された遺族の頬をお金で貼るような真似をするなんて。日本人が貧しいとでも思っているのか?日本の司法をアメリカの圧力で捻じ曲げらえると思っているのか?
”米政府の一部は解決を目指して「信じられないほど積極的に」取り組んでいる”のは、共和党のMAGA議員のような国粋主義の議員が動いているのだろうと予想できる。


以前北朝鮮で、軍の近くのポスターをいたずらごごろで盗んで拘束された大学生、その彼の父親と、平昌オリンピックの開会式に、ペンス副大統領と訪れ、息子を取り戻すための韓国の立場を無視して露骨な圧力を行った。彼らは青年を取り戻したが、彼は気の毒なことに脳にダメージを受けていて、帰国後、死亡した。
これは民主主義が当然であるアメリカの若者の他国への認識の誤りが生んだ、あまりに大きな悲劇だった。
ただしアメリカとは言え、国が、他国で収監されている自国民のために、外交圧力をかけるにはそれなりの正当な理由が必要だ。幾ら国のために、サービスをこなっている兵士であっても、プライベートで起こした死亡事故で、高山病で意識喪失などと言う医学的に見ても無理筋の言い訳を、幾ら何でも
独立した民主主義国である日本でまかり通せると思う加害者家族は、日本をなんだと思っているのか?と不愉快を禁じ得ない。日本の交通刑務所の扱いが、アメリカの刑務所に比べて非道な扱いを、しかもアメリカ人受刑者にしているとは思えない。


アメリカの人たちの中には、日本が高度に文化的で裕福(とも言えない現状になってはいるが)な国だと認識していない人がかなり多い。アメリカが一番、有色人種の国なんか、と考える無邪気な人が多いのだ。


ただ、軍やビジネスで日本に住んだことがあり、日本伝統文化・食文化に夢中になり、帰国してもその自分の体験を掘り下げて、生涯続けているアメリカの人たちにもたくさんあっている。


アルコニス受刑者の言語、異文化ストレスは同情するが、彼の周囲の主張は、アジアに対する蔑視を見て取れる。もし自分の家族の命が奪われカラード(有色人種)に奪われたら、絶対許さない厳罰を要求するだろう。そこのところの想像力を持って欲しい。そこが第一歩だ。3年間、亡くなった人とその家族ん悲しみに、毎日十字を切って過ごして欲しい(彼がクリスチャンなら)。


アルコニス受刑者と彼の家族が、刑を終えた後、日本人差別主義者にならないことを祈る。


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