密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

死亡事故の米兵家族、司法にクレーム Arrogant Americanへ日米地位協定見直し議論を

Arrogant American という表現がある。傲慢なアメリカ(人)とアメリカの人々は自らあるいは母国の態度を恥じを込めてこう呼ぶことがある。


アメリカには民主主義を常に精査し、実行につとめ、立憲主義であり、三権分立が機能する法治国家であり、またより良きものへと努力する精神がある。失望や怒りもある、それでも、大きな感動を持って正義や民主主義の精神の実行が行われるのを目の当たりにするとき、人間の社会に対する希望を持つこともある。


その傍ら(怒り・失望の方)Arrogant American的な認識(世界中どこでもアメリカのルールが通用する)が、沖縄をはじめ、世界各地での摩擦を生んでいる。


北朝鮮で、いたずら心・記念品として、ポスターを盗もうとして兵士に拘束された、アメリカ人大学生に対しては、国は全力を傾けて取り戻す努力をした。そして、それは成功したけれど、彼は、脳が破壊された状態でアメリカに戻された。この青年は、本当にかわいそうだったが、ここでアメリカの若者たちは(まあ男性陣は)アメリカのルールが世界で全て通用するものではないと学ぶべきだ。共和党タカ派の「アメリカの指導者が訪問できる場所とできない場所を、中国共産党に指図してもらいたくはない」と言う認識は学びのない押せ押せArrogant Americanその最たるものだ。


だいたい、日本の今時の若者でも、北朝鮮で、兵士のいる前で、ポスターを盗もうとは絶対思わないだろう。アメリカならちょっと叱られて、記念にそのポスターがもらえるかもしれない(あるいは場合によっては、また人種によって即時射殺もあり)。
しかし北朝鮮はアメリカではない。この事件の後、当時の副大統領ペンスは彼の父親を伴って、韓国の平昌オリンピックに、出席し、北朝鮮からの招待者を睨め付け、当時のムン大統領の会食時の配慮を無視し、腰巾着の安倍晋三とともに、圧力とも言えない意固地な態度をとり続けた。これは、外交圧力?の中でも、最低の田舎者の卑屈な嫌がらせにしか映らなかった。


アメリカは、時々、大きな勘違いをする。日本では、日米地位協定という不平等な制度の下、多くの沖縄の人々が血の涙を飲み込んだ事実がたくさんある。


昨日のCNNニュースで、ワタクシにとってArrogant Americanとしか言いようのない訴えを起こしている米兵家族がいることを知った。特にArrogantな点は、日本の司法の判決に対し、バイデン大統領を動かし国として状況を変える圧力を議員たちが求めている点だ。

ワシントン(CNN) 日本で車を運転中に死亡事故を起こして実刑判決を言い渡された米海軍兵の家族が17日、米首都ワシントンのホワイトハウス前で抗議運動を展開し、ジョー・バイデン大統領に介入を求めた。
米海軍大尉のリッジ・アルコニス受刑者は昨年5月に日本人2人が死亡した事故に関連して自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、10月に禁錮3年の実刑を言い渡された。アルコニス受刑者側は判決を不服として控訴したが、先月の高裁判決で一審判決が支持された。
アルコニス受刑者側はこの事故について、家族と富士山に出かけて車で戻る途中、急性高山病にかかって運転中に意識を失ったと主張していた。この事故で85歳の女性と54歳の男性が死亡した。
高裁は、病気だったという被告側の主張を認めず、居眠り運転だったと判断した。居眠り運転で相手を死亡させた場合の法定刑は7年以下の懲役とされている。
これに対してアルコニス受刑者の家族は、過失ではなく病気だったと主張し、犯罪ではなかったと訴えている。日本の慣例に従って被害者の遺族に100万ドル(約1億3500万円)以上の慰謝料を払ったとも強調した。
妻のブリタニー・アルコニスさんは17日、「私たちが不公平だと思っているのは、彼のように完全和解した状況で刑務所行きになる確率は0%だと日本人の弁護士から聞いていたからだ」とCNNに語った。
慰謝料については「ものすごい高額」を支払ったとしている。
アルコニス受刑者が公正な裁判を受けられなかったと公に主張する米政府関係者の発言は伝えられていない。しかし複数の関係者によると、アルコニス受刑者を米国に連れ戻して服役させることについて、話し合いが行われているという。
アルコニス受刑者の家族や、マイク・リー上院議員(共和党)、マイク・レビン下院議員(民主党)を含む支援者はバイデン政権に対し、アルコニス受刑者を解放させる手助けに尽力するよう要求。アルコニス受刑者は逮捕後起訴されるまで1カ月近くも不当に勾留されて独房に入れられ、取り調べを受けたと主張している。さらに、アルコニス受刑者は事故後に十分な診察を受けることができなかったと主張し、診察を受けていれば高山病だったことが確認できた可能性があると訴えている。
ブリタニーさんは17日の記者会見で、「夫は医療上の緊急事態の被害者なのに、犯罪者のように扱われた」「この不公正のために最も大きな罰を受けているのは、毎日父親に会いたがっている罪のない私たちの3人の子どもです」と訴えた。
米共和党の上院議員20人は今月、岸田文雄首相に宛てた書簡で、服役しているアルコニス受刑者の国外退去を検討するよう日本政府に要請した。書簡では、事件の全容が考慮されていないと主張し、米海軍の捜査ではアルコニス受刑者は高山病のため意識を失ったと結論付けたとも言い添えた。
「同じような罪に問われた被告の95%は執行猶予が認められ、服役を免れている」と書簡では主張している。ただ、その主張の根拠は明らかにしていない。
リー上院議員によると、駐米日本大使は今週、岸田首相に代わって書簡に返答し、裁判所の判決は確定していると説明。日本政府は引き続き米側と協力して今後の対応の可能性を検討するとした。
リー上院議員は、日米地位協定に基づき日本がアルコニス受刑者を国外退去処分とする可能性があると話している。


個人的には、二人の命を奪ったことを3年くらい日本の刑務所で、心から悔いても、バチは当たらない、と思うのだが。今、フロリダで、路上カーチェイスで、母子を殺した若者への裁判で、禁錮32年が言い渡され話題を呼んでいる。
「同じような罪に問われた被告の95%は執行猶予が認められ、服役を免れている」などと、日本だと思って、大きくでたな。まあ、急病が発生した場合、というのが重点なんだろうが。”米海軍の捜査ではアルコニス受刑者は高山病のため意識を失ったと結論付けた”
日本の司法は、この供述を根拠不明として判決を与えたのだろう。どういう調査だ。もはや彼が高山病を発症していたということは、”さすがの米軍”でも、証明できなかろう。それに対し、事故当時、当然病院に運ばれ、診察や手当てを受けただろうし、その記録は裁判で提出され考慮されただろう。


だいたい富士登山に行って、5合目までは車が可能だが、その先は、登山。そこで高山病を発症していたら、自力下山も難しく、休憩治療を余儀なくされることは想像に難くない。
そんな頃日本人なら、行ったことなくても想像できる。車で、Mt Fujiの頂上に行って、帰り道、高山病にかかって、富士市まで行って、意識を失ったなんて、


日本は北朝鮮とは違うんだ!!と怒ってもいけない。やはりアジア人だから的な匂いがすると感情的になってしまう。そしてこういう気持ちが戦争時の憎しみや偏見につながるのだ、と自覚する。
日本での報道はテレ朝が、
3人死傷事故 米海軍将校への判決に批判の声も
去年、静岡県富士宮市で3人が死傷した事故で、車を運転していた米海軍の大尉が禁錮3年の実刑判決となったことに対し、アメリカで厳しすぎると批判が高まっています。


 米海軍横須賀基地のアルコニス・リッジ・ハネマン大尉(34)は去年5月、富士宮市にあるそば店の駐車場に車で突っ込み3人を死傷させたとして、静岡地裁沼津支部は禁錮3年の実刑判決を言い渡しました。


 ハネマン大尉は量刑が重すぎるとして控訴しましたが、東京高裁は13日、訴えを棄却しました。これを受けハネマン大尉の家族がFOXテレビに出演し、「居眠り運転ではなく富士山から戻り高山病になって気を失った」としたうえで、「謝罪し和解金を支払ったにもかかわらず厳しすぎる」訴えました。


 家族によるとハネマン大尉は横須賀刑務所に収監される見通しだということです。


 アメリカでは一部の超党派議員が「友好国に対する対応ではない」とハネマン大尉の即時釈放を要求していて、バイデン大統領とエマニュエル駐日大使に対応するよう呼び掛けています。


「友好国に対する対応ではない」そのままお返しする!!!!と感情的になつてはいけない。一部の議員(米共和党の上院議員20人、さすがはハイル・トランプな党だな。)は、
世界一強いアメリカ、その市民を守る議員!!という存在意義なのだ。
日本でも自民党保守派の、外国人労働者・留学生・移民に対する(+LGBT 女性性被害者)Arrogant Japaneseぶりと近しいものがある。どれだけ日本すごい・えらいと行っても、ご本家米共和党からすれば、同じ人権があると想像もできない扱いを受けるのだ。強い日本・美しい国を標榜するなら、こういう日本の司法の決定に、なんの敬意も払わない申し出には、真っ向から、ふざけんな!!と言ってほしい。まあそういうのは、なんの意味もないけれど。


もし、日本政府が、日本国民感情を傷つけないで、こっそり手打ちをして、このハネマン大尉を家族のもとに返し、無罪放免というHappy Endを迎えるなどということは、あってはならない。当時の医療記録などを付き合わせ、米軍の検証と照らし合わせて、日本の司法が信用ならないのか、米軍の調査が信用ならないのかはっきりすべきだ。


なんならこれを機に、日米地位協定の見直しを米政府に要求してもいい。今までもおこり続けている、そして被害者、特に沖縄の人々がどれほど悔しい思いをしているのか、Arrogant共和党議員団に分からせたらいい。日本政府は毅然として、米軍基地よ地元のストレス、いかに不平等で第二次大戦後の占領時代から変わらない日米地位協定を、再検証すべきと主張すればいい。


加害者の大尉の家族も、Arrogant共和党議員団に煽られて、米軍に入れ知恵されている感じもする。謝罪し和解金を支払った(軍が?家族には無理だろう。)というが、本当なのか?家族側の根拠不明の言い分は、彼らも、軍や議員が言うことを丸のみしているような感じがする。

おばあちゃんや父親を亡くした遺族のビデオメッセージを見せたらいい。自分の家族の起こした出来事の結果を身に染みて欲しい。家族思いのアメリカ保守系の家族にはきっと説得力があるだろう。同情心も湧くだろう。日本人でも、家族を殺されれば悲しく悔しいのだ。禁錮32年というわけではない。3年遺族のために、喪に服す、それを重すぎると言って大統領から日本に圧力をかけてもらうやり方は、人として、徒然の行為なのか?基本的には人間的面で素直で善良な人が多いのだ。日本人でも、その命、家族を失った家族の気持ちに、Sympacyを持ってほしい。


まあまあ穏便に、では独立国として、国民を守れない。きちんと、外交で独立国の威厳を示し、家族を失った人たちに、耐え難い悔しい思いをさせるような要求は、地位協定見直し議論を前に出して、交渉してほしい。


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