当然の帰結　中露、反米協調

2022/08/21 01:08

まあ、当然こうなるだろうなぁ、という感じ。
今、一番注力する外交は、ロシアに対する圧力。こういう時こそ、中国には最悪中立を保ってほしい。であるのに、わざわざ台湾紛争に手を突っ込むパフォーマンスをなぜ行うのか？
全く理解できない。中国にすれば、アメリカがわざわざ刺激するような行動をとれば、だったら、ロシアに接近（これがアメリカが一番嫌な行動だから）

（ＣＮＮ）中国国防省は２０日までに、ロシアが今月下旬に開催する軍事演習「ボストーク２０２２」に中国軍が参加すると発表した。
演習の参加国の軍との間の現実的かつ友好的な関係の深化や、様々な安全保障上の脅威への対処能力の強化などを図るとした。

その上で、中国軍の参加は現在の国際的あるいは地域的な情勢とは無関係ともつけ加えた。中国国防省によると、「イースト（東方）２０２２」とも呼ばれる同演習の参加国にはインド、ベラルーシ、タジキスタン、モンゴルなどが含まれる。

米国はロシアによるウクライナ侵攻などを受け、中国が打ち出すロシアとの「連携関係」に懸念を表明。ブリンケン米国務長官は先月、中国外相との会談で国連でロシアを支え、ロシアの政治宣伝を増幅してもいる中国は中立的な立場を保持していないとの不満も伝えていた。

ロシアによるウクライナ侵攻の直前の時期に中ロ両国は「限界がない」とする協力関係の構築を発表してもいた。複数の米政府当局者によると、中国に米国主導の対ロ制裁をすり抜けている形跡はなく、ロシアへ軍装備品を供与してもいないという。

ブリケンさんの言い分、虫がいいんじゃないか？　世界はアメリカ主導、自分たちの民主主義を押し通すために、力を行使、では、経済・軍事ともに世界第２位の中国に対し、公的に認めている、中国の内政問題に、介入（？）　目的は、台湾と正式な通商交渉をも開始するためだつたのかもしれないが、なぜ今？

米台は「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」「交渉が必須との相互理解に至った」
「我々は野心的なスケジュールをこなす予定だ。（中略）それにより、より公正でかつ繁栄と強靭さをもたらす21世紀の経済を形作る」

それは結構だが、ペロシ議長の訪台は、非常に挑発的と注目された。彼女は挑発的な人である。バイデン大統領の、懸念も押しのけた。　米大統領も、ちょっとね〜、と感じるなら、いわんや中国をや。

中国は、トンパチ軍事演習で直接的講義を示し、こういう手も取れるんだよぉ〜と、ロシアに接近して見せる。もちろん今や世界の嫌われ者のロシアに、対アメリカで全面協調するほどバカでもなく、”中国に米国主導の対ロ制裁をすり抜けている形跡はなく、ロシアへ軍装備品を供与してもいない”として、上手に中性浮力をとっている。

アメリカは、時に、中国に失礼だ、という行動をとっている。マウントを取りたいアクションでしかないので、もっと、敬意を持って、外交交渉を行った方がいいと、アジア系移民としては思う。

プーチンも、こういうところを抜け目なく、対米共同戦線を作ることに、活路を見出したいアクションが目立つ。金正恩とも、握手していたし。アメリカに大きな顔をされているのは、本当にうざい、だろう。ただプーチンが間違えたのは、ウクライナ侵略で、全く道理のない進行をし、一般市民を攻撃していることが世界に配信され、非難を集めていることだ。中国は、対アメリカで、ロシアと組みたくても、この悪行に加担するイメージを持たれれば、今後国際社会での存在感を示しづらくなる。　経済大国であり、道義国家を目指す中国はその辺、用心深くバランスを取っているように見える。

アメリカは中国に強気にならなくてはならないのは、トランプの嘘を信じてしまう、浅薄に強いアメリカを求める一部の人たち（で案外多い）の支持も必要なためであるとも思う。
しかし、それは国内の問題で、やってる感で抑えて、国際問題に染み出してはいけないと思う。

前の記事の、交通死亡事故の判決に、重すぎると、大統領を動かして日本の判決に干渉するのは、当然の権利と思う感覚は、日本人には理解できないだろう。非常に身勝手な理屈と、世界一強い国の力を行使して相手国の司法の判決に干渉しようという思い上がりが、アメリカにはある。

安倍さんが生きていれば、大盛り上がりで煽っていただろう台湾問題。台湾の意思というものもあるのだろうが、あくまで、中国の内政とアメリカも認めているのだから、もっと注意深くやってほしい。アメリカが躓けば、日本が怪我をする。日本はアメリカとも、自立的距離を保つべき時だと思う。