密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ウクライナの昭和天皇ファシスト動画、国として遺憾表明?

なんだか大騒ぎになっているウクライナの動画。3日前に菅野完氏の動画で紹介されたのを見たときは、確かに愛国な人たちが怒って、ガタガタいうだろう(ここは言葉がわからなくても明白だから)と思った。そして、その苦情の多さに、ウクライナ大使館を驚かせた(パールハーバーで2度目だし、これでウクライナは日本への先進国であるという見方を変えただろう)ところが、自衛艦上がりのヒゲの隊長が正式に抗議するとかなんとか息巻いて、ウクライナ大使館はその問題部分を削除した。


これは政府の一員としてのヒゲの隊長の行動が日本国内でも問題になるだろうと思いきや、磯崎官房長官が、ヒロヒトをムッソリーニとヒットラーと同列に扱うのは、不適切で極めて遺憾、と表明を出した。


別に不適切でもなんでもない。第二次大戦加害国の国家元首なんだからヒットラーやムッソリーニと同列と捉えられてなんの問題もない。


Dさんにこの騒動を話したら、ウクライナは日本国民を勉強していないからだ、といった。
敗戦当時のアメリカは、日本の統治に関して知日派を集めて協議したからだ。その中のトピックが、天皇の存命ということで、知日派は、日本人は天皇に特別な思い入れ(神とも父とも思う)があり、天皇を死刑に処せば、日本は戦後も統治不能なゲリラ戦や自殺者が多発する。これを回避するためには、天皇が国民に新しい社会を受け入れ敗戦後の社会の構築に励むよう諭すことが必須とされた。この方法は正しく、日本人は民主主義を受け入れ、象徴天皇を愛し、奇跡の復興を成し遂げた。


それでも、敗戦当時他国を訪問したヒロヒト天皇は罵声や野菜くずを投げつけられることを甘んじて受けその身に戦争責任を抱え88年の生涯を終えた。
もちろん彼の生物学者・海洋生物・植物学・粘菌学者としての功績は国際社会で有名だし、新しくなる前の江ノ島水族館にはマツカサウオの水槽の横に昭和天皇が研究したといの看板を幼心に覚えている。


アメリカの図書館でナチスの資料探しをしていた時、ヒットラーのコーナーの次が昭和天皇で、一瞬、ムッとなった。Hitiler(ヒットラー)Hirohito(裕仁)なので当たり前だが、その時の自分の感情に驚かされた。天皇とヒットラーを同列にするな!!と怒っている人たちと同じものをワタクシも感情の中に持っている。この天皇への思いというのはなんなのか。
戦後、学生運動時代は、天皇否定論、悪し様に侮蔑する人々が、それが流行りのごとく巷に溢れていた。これも、愛着の反動とも言える。


平成天皇ご夫妻の、生涯の追悼と贖罪の静かな行為、人としてに美しさを多くの国民が尊敬し、愛情を持っただろうと思う。


それにしても、他国に”不適切で極めて遺憾”などと抗議する資格は日本にはない。もし昭和天皇が存命でも、当然静かに受け入れただろう。戦争の加害責任は自分にあると、平和を祈念するために生きていると。人々がこういうことで、怒り騒げば、なだめる”お言葉”を発しただろう。彼は打ちのめされた敗戦後の全日本国民の未来のために生かされたが、実情はヒットラー・ムッソリーニと同盟を結び、侵略行為を行った国の最高責任者なのだ。それを何より自覚し背負ってきた天皇だと思う。


だから他国に、しかも、今侵略の苦難にさらされ、どんな方法でも、生き延び国土を守ろうと、様々な方法であがいているウクライナに、こんな抗議を送るなんて、そういうみなさんが大事にしている昭和天皇裕仁は決して望まないだろう。


特に政府という単位で抗議して、国際社会にどういう位置付けをされるか、考えてみるといい。たとえ敵国条項を、ドイツとイタリアは外しても、日本はそのまま、というくらいの危ない、恥かしい国だと示したことになる。まさに国益をの重大な毀損だ。


どこの国にも、KKKとかネオナチとかQアノンとか日本会議とか色々な人がいて、色々なことを言う。それができるのが自由民主主義の国だ。だが、こう言う偏った発言を他国に日本政府の意見として伝える国というのはかなり、危ない・ヤバい。


本当に甘く見ていた、国会で小池晃さんあたりが、佐藤(ヒゲ)の軽率なウクライナに対する抗議をきちっと追求して正してくれる、と思っていたら、政府が後押ししちゃって、、、
安倍さんが辞めたら、少し収まるかと思ったら、あっちこっちで火をつけて回ってる。しかものこ戦争で、戦争したくてうずうずする、戦車軍艦大好き、命令して死なせた英霊を軍神と祭り上げたい心に火がついて興奮している。それが広がっている。


今の日本、心底寒気がする状態だ。


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