密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ブチャ虐殺 戦争の狂気が出現し始めた。

以前、ある女性とロシア兵の ひまわりにタネの巡る対話の動画について書いた。
ウクライナの女性・ロシア兵士・ひまわりの種 - 密接な関係にある他国から

この動画は、ロシアが兵士たちに、人々を救う行動で、ウクライナの人々に歓迎される。と謀って連れてきたことの証拠だ、と思った。
本当の戦争状態になれば、兵士は、有無を言わさず、この女性を撃つか、良くても、殴り倒す。だから、この状況を目にし、一般兵士にまだ戦争の狂気はおとづれていない、と思ったし、こうして人々が兵士が人間らしい自分自身を保てるうちに収束して欲しいと思っていた。しかし、ブチャで起きた虐殺、これが戦時下の姿だ。ベトナムでも、イラクでも、南京でも繰り広げられた光景だ。


一般市民の家に押し入り、拷問して処刑した、そう言われているが、その家の裏で見つかった大量のウォッカ・ウイスキーの瓶。戦場のストレスで通常の意識を失い、酒を飲みながら、その家の男性をいじめ殺したのだ、と思う。ワタクシ個人の想像だ。スパイ容疑だの処刑だのと言うものではない、自分たちのストレス解消の楽しみの結果だ。奥さんは生き残った。夫だけを拘束し、暴力をふるい、夫は心臓が悪いと懇願する奥さんを振り切り、連れ去った。


自転車に乗っていた人の遺体が道路脇にいくつもあったが、これも車両から、面白半分に撃ったのだと説明すれば、さしたる矛盾はない。


これが戦場のストレスに侵された兵士の行動だ。どの戦争でも見られた残虐行為だ。


遺体に地雷を仕掛けるなどと言う方法は、中東の戦場を思い起こされる。プロのやり方だろう。戦争をビジネスとし、戦場になれた人間が指導しているのかもしれない。


プーチンの演説も、相当おかしくなっている。自分に従わない者は反ロシア、第五列quinta columnaだ。と罵り、感情丸出しで、犬畜生、虫けら、と汚い言葉を使い罵る。彼らは口に飛び込んだ蝿と(蚊という訳もある)同じ、ただ吐き出せばいいと怒り全開で演説。
”第五列quinta columna”とは、スペイン内戦で反政府軍側の将軍エミリオ・モラ・ビダル(スペイン語版、英語版)が、1936年にラジオで「我々は4個軍団をマドリードに向け進軍させている。人民戦線政府が支配するマドリード市内にも我々に共鳴する5番目の軍団(第五列)が戦いを始めるだろう」と放送したことに起源がある。
自らが居住している国家に敵対する別の国家に忠誠を尽くすことを求められた人々や、自らが居住している国家に対して戦争のときに敵方の国家に味方する人々を指す場合にも使用される。太平洋戦争中、アメリカ政府は日系人を強制的に内陸部の収容所に隔離した。これは日系人が日本軍の「第五列」として内応し通敵活動する可能性があるとしてアメリカ国内で正当化された。
いよいよロシア国内で厳しい言論統制と激しいスパイ狩り、密告奨励が行われ流ようになるだろう。ロシアンの人々にも恐ろしい辛い日常がやってくる。


ひまわりの種の女性が兵士に立ちはだかり、人間同士として言葉をぶつけたことも、ロシアの人々が大規模な反政府デモを繰り広げたことも、もう過去のこと。”国”の前に人権は轢き潰され、ひれ伏さなくてはならず、そこでの抵抗や反発は死に直結する。


ブチャの虐殺は、周辺のヨーロッパ諸国を大いに怒らせた。ウクライナ側の捏造だなんて、いつもの混ぜ返しが通用する次元はとうに超えている。証人もいる。
プーチンは軌道修正どころか、後戻りのできない狂気をまとっている。


他の都市でも、典型的戦時下の狂気”破壊・強奪・強姦・殺害”に見舞われているという報告が上がっている。


ゼレンスキーは、ブチャを訪れた。彼はどこにいても非常に危険だ。たとえ防弾チョッキを着ても、屈強なガードに守られていても。その彼がブチャに姿を表すことはいい気な意味がある。彼は、自分の役割をわかっていて命がけでその役を行なっている。シンボルとしての自分の存在が人々を慰め勇気付けることをわかっている。そしてなすべきことを実行している。お腹が痛いと逃げ出したりしないし、できない。


日本では、ゼレンスキー正義・ロシア悪という見方に異議を唱えている人々がいるそうだ。ウクライナには、ロシアを攻め込ませる理由を作った。というものだ。そしてその後ろにアメリカがいる、軍産複合体がどうのこうの、といういつものやつ。バイデンが、息子ハンターの絡みで仕組んだ、とか。 そして、ここでトランプさんの活躍を肯定する。


バイデンの息子ハンターの件は、バイデンVSトランプの大統領選の時の、アンチバイデンのスキャンダルの一つ。しかしトランプ自身には、自身や周囲の画策した、ロシア・ウクライナ癒着疑惑があり、また、プーチンに個人の弱みを握られているという噂や、ゼレンスキーに圧力をかけ、トランプに反抗的な駐米大使を追い落としたとか、バイデンの比でないほど真っ黒な疑惑を抱えている。そしてトランプのウクライナ疑惑、ロシアンゲートなど調査は今も進んでいる。


ともあれ、西側の報道(W)では、ブチャの虐殺を受けて、状況は変わった。
各国の指導者が「ゲームチェンジャー」と捉えている。


ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4日、ロシア軍が離れた後に多数の民間人の遺体が見つかった、首都キーウ(ロシア語でキエフ)近郊のブチャを訪れた。大統領はロシアに対して強い怒りをあらわにした一方、ロシアとの和平協議は継続する考えを表明した。


ゼレンスキー氏は防弾ベストを着け、ウクライナ兵らに囲まれてブチャを視察した。


現地でロシア軍について、「人を動物以下として扱った」と非難。「ここで見られるのは、まさに集団虐殺だ」と述べた。


なおもロシアと和平協議を続けることが可能かとBBC記者が質問すると、「可能だ。ウクライナには和平が必要だからだ。私たちは21世紀のヨーロッパにいる。外交および軍事による努力を続ける」と答えた。


ゼレンスキー氏、住民虐殺が疑われる首都近郊ブチャを訪問
ゼレンスキー氏は4日夜のビデオ演説でも、ロシア軍による戦争犯罪の疑いについて捜査する考えを表明。残虐行為に関わった人物の特定に全力を尽くすとし、こう述べた。


「私たちはすでに、この犯罪に関与したロシア軍の全員をできるだけ早期に特定するため、できる限りのことをしている」


「ウクライナと欧州連合、とりわけ国際刑事裁判所などの国際機関の共同作業になるだろう」


「占領者によるすべての犯罪が記録されている。有罪のロシア軍による全犯罪について裁くための、手続き上必要な根拠は提供される」


ウクライナ・ブチャでの残虐行為、欧米が強い憤りを表明 ロシア外交官追放へ
ブチャなどキーウ近郊で殺人の証拠相次ぐ、410人の遺体発見と
ウクライナの路上に残される数々の遺体、ロシア後退後の首都郊外ブチャで
大統領はさらに、ロシアが戦争犯罪の証拠を隠蔽(いんぺい)しようとしていると主張。ブチャでは民間人300人以上が殺害・拷問されたと述べた。


ゼレンスキー氏はさらに、5日に国連安全保障理事会の緊急会合で演説することを明らかにした。



ブチャ市内の通りでは、車両などの残骸とともに遺体も見つかっている
ブチャの惨状



ブチャでは、男性住民が人道回廊を通って避難するのをロシア軍兵士らが認めず、住民に向かって発砲したとの目撃証言がある。


通りでは少なくとも20人の遺体が見つかっており、その多くは体の広い範囲で傷が見られる。処刑のようにこめかみを撃ち抜かれた遺体や、戦車にひかれたとみられる遺体もあった。


衝撃的な動画や写真が明らかになり、世界中で激しい怒りの声と、ロシアに対する制裁の強化を求める意見が出ている。


BBCのヨギタ・リマエ記者は、ブチャの民家の地下室で、後ろ手に縛られた男性5人の遺体を確認した。射殺されたとみられる。


一方でロシア政府は、証拠を示すことなく、残虐行為の画像はウクライナがでっち上げたと主張している。


ウクライナ政府は、キーウと周辺で410人の遺体を確認したとしており、戦争犯罪の疑いで捜査を開始した。集団で埋葬された遺体や、両手を縛られて至近距離から射殺されたとみられる遺体も見つかっている。


米宇宙企業マクサーの衛星写真には、ブチャの教会近くに全長14メートルの集団埋葬地が写っている。



衛星写真から、ブチャの教会の敷地内に掘られた穴が確認できる



村長家族の遺体を確認
キーウ近郊モツジン村では、BBCの取材チームが浅く掘られた埋葬地で4人の遺体を確認した。ウクライナ当局は、さらに多くの遺体がある可能性を示唆した。


遺体のうち3人は、オルハ・スヘンコ村長と、その夫と息子のものだと確認されている。もう1人の身元は不明。4人がいつ殺害されたのかも分かっていない。


キーウのベッドタウンだったイルピンでも、避難しようとした住民らが銃撃された証拠が見つかっている。同市では3月6日、破壊された橋を渡ろうとしていた女性と、10代の息子、8歳前後の娘、その家族の友人の計4人の民間人が砲撃によって死亡した。


ロシア軍、ウクライナ首都近郊で砲撃続ける 避難する家族が犠牲に(3月7日掲載動画)
ウクライナ危機をめぐってはそのほか、次の動きがみられた。


赤十字国際委員会は、ロシア軍が包囲している南東部の要衝マリウポリで住民避難を支援しようとしたメンバーらが、同市付近の町で警察に拘束されたと発表した
ドイツは、ロシアからの天然ガス供給を止める可能性は、現時点ではないとした。欧州連合(EU)は、ロシア産ガスの受け取りをやめるようドイツに圧力をかけている
イギリスは、残虐行為の証拠が明らかになったことを受け、ロシアに対する国際的な制裁強化を働きかけるとみられている
「ゲームチェンジャー」

ウクライナのドミトロ・クレバ外相はBBCのインタビューで、「ブチャの大虐殺はゲームチェンジャーだ」と述べ、情勢を一変させるとの考えを示した。

クレバ氏は同時に、「最悪の事態はまだこれから起こる」との見通しを表明。西側諸国に対し、さらなる武器の供与と、ロシアへの制裁の強化を求めた。


ロシアのタス通信によると、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、ブチャの残虐行為とされるものは、ロシア軍が撤退して数日後に「でっち上げられた」ものだと主張した。


ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、同国が残虐行為を実行したとする「すべての訴えを全面的に否定した」と記者団に語った。


一方、アメリカのジョー・バイデン大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を戦争犯罪人とする主張を繰り返した。また、米政府として戦争犯罪法廷を開くよう求める考えを示した。


バイデン氏は、「この男は残忍だ。ブチャで起きた事はとんでもないことで、皆が見ている」と述べた。


ウクライナの解放された地域で恐ろしい光景=大統領報道官
(英語記事 Peace talks still on despite 'genocide' - Zelensky /Live Reporting)


ブチャの生き残った市民の証言、映像・画像、ロシア側の”ウクライナの捏造”主張のおかしさを、照明し、衛生写真の分析でも判明している。



「ブチャの虐殺」ロシア政府は否定も、人工衛星は見ていた。ロシア軍占領時から路上に遺体と見られる影
衛星写真を提供したマクサー・テクノロジー社の広報担当者は、「ブチャを撮影した高解像度の衛星写真は、路上に横たわって何週間も野外に放置されている遺体を示すSNSの写真や動画を検証し裏付けている」と話しています。安藤健二 2022年04月05日 18時55分 JST


ロシア軍の占領から解放されたウクライナの町の路上で、民間人とみられる多数の遺体が見つかった件について、新たな事実が分かった。
ロシアの国連大使は「遺体はロシア軍の移動前には存在していなかった」と否定したが、衛星写真にはロシア軍の占領時から路上に遺体と見られる複数の影が写っていた。


■キーウ近郊のブチャ路上に散乱する遺体が撮影される


複数の遺体が報告されたのは、首都キーウの北西24キロにあるブチャの町だ。2月末にロシア軍に占拠されたが4月2日、ウクライナ政府が「解放した」と報告した。


同日にはAFP通信のカメラマンがブチャの市街地に入り、民間人と思われる約20人の遺体を確認した。また、ウクライナ国防省の公式Twitterもブチャの路上に横たわる複数の遺体を撮影した動画を3日に投稿した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は「ブチャだけで300人以上が殺され、拷問されたという情報がある」と発表。ロシア軍による民間人の虐殺があった可能性が浮上している。


■ロシア国連大使は遺体について「ロシア軍の出発前には存在していなかった」と説明していた。しかし…


一方、ロシアの国連大使ワシリー・ネベンジャ国連大使は4日、「町がロシア軍の支配下にあった間、暴力的な行動に苦しんだ地元住民は一人もいなかった」と虐殺を否定した。道路に散乱した遺体についても「ロシア軍の出発前には存在していなかったが、突然通りに現れ、道路に左右に一つずつ横たわっていた」と主張した。
しかし、ロシア政府の主張と矛盾する情報が、衛星写真から明らかになった。アメリカの宇宙
企業マクサー・テクノロジーズが撮影したもので、米紙ニューヨーク・タイムズの調査チームが検証した。
それによると、ロシア軍が街を支配していた3月9日から11日までの間、ブチャのヤブロンスカ通りに、少なくとも11人の遺体と見られる影が出現した。
また、AFP通信によると、マクサー・テクノロジーズの広報担当者スティーブン・ウッドさんは4日、「ブチャを撮影した高解像度の衛星写真は、路上に横たわって何週間も野外に放置されている遺体を示すSNSの写真や動画を検証し裏付けている」と語った


すべたが戦争の混乱の闇の中、では済まされない。プーチンはどんどん泥沼に踏み込んでゆく。今後イギリス・欧州が態度を変えるだろう。アメリカもますます経済制裁を強める。
このまま収束させられるのか、生物化学兵器の使用を許すのか?全く見通せない。
戦争を始めてしまえば、あれよあれよという間に飲み込まれる。いたずらに敵基地攻撃なぞを操って、戦争を呼び寄せてはいけない。


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