密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

パラリンピック延期を これから困難と戦うために。

国民の命と生活を守れなければ五輪を中止する、と大見得をきった菅総理が、安全安心はおろか、命を守れない宣言をして、ほとんどの感染者を自宅で放置する方針を表明した。


そうはいってない?言ったも同然。自分の甘さが招いた状況に、もうどうしようもなくなって、詭弁で対策のような響きの、お手上げ宣言だ。
だが、頭が固く、間違いを認めず、根性でやりきることが正義と思い込む性格から、もちろん五輪中止などは、絶対言い出さない。


五輪後東京の1日の新規感染者は4500人以上に増えるという専門家の予想も、甘すぎると言わなくてはならない。西村、田村、両大臣もそろい踏みで同じ方針、危篤状態以外は自宅で放置、に足並みをそろえて発表。国民のご理解とご協力MAXだ。


この一般との認識の差に、驚く(一般市民がこのように認識していることに)が、可愛さ・わかりやすさ優先のイラストも、人工呼吸器・重症の人がリラックスして気持ちよさそうという点で、イラストの役割を果たしていない(医師が持つ軽症の認識が、見た目一番苦しそうだ。)


このまま、市民が苦しもうと、無い袖は触れないと、お得意の問答無用で、また強権発動。
と同時に、並行してメダル報告選手賞賛。最も危険の高い猛暑札幌でのマラソンをフィナーレに、五輪を閉幕する。あと少しの辛抱だ、俺はやると言ったらやる!!そういう無謀な自負を引っさげて、進む勘違い総理。もう支持率アップとかそういう目論見も何処へやらだ。


その後、俺はやると言ったらやる、で、パラリンピックも開催か? 中止を訴える人々には、障害者差別の汚名を着せて、世論を味方につける案もある。あるいは、いい引き際だから、安心安全を守る総理の大英断として、中止にしてお茶を濁すか?


どうせ菅総理自身、五輪さえできれば、障害者に特に寄り添う気持ちなどないだろう。


優秀で国民のことを考える総理であり政権であれば、五輪を即時中止、各国選手団に速やかに帰国もらい、国が援助して自治体にも通達を出し、急ピッチで、五輪施設を使ってでも、PCRを無償で受けられるようにする。都も国と連携して、選手村の各部屋に、点滴システムを用意し、抗体治療新薬投与システムを作る、とかすれば少しは役に立つだろう。


しかし、菅には無理だ。ぐずぐずして、都合のいい数字を見て都合のいい予想をしているうちに五輪は終わり、1日の東京の感染者数は1万人を超える。どんな言い訳をしても、五輪は最後までやるつもりだろう。
安倍前総理ならとっくにお腹が痛くなっていただろう。
恐れをなして、中止決断(天皇の玉音放送を意識して、耐え難きを耐え忍び難きを忍び、と悲劇の首相の役を案じ、国民はまた同情して騙される。しかし、強権嗜好のたたき上げ鈍感力でここまできた菅総理、時期をみて切り捨てトンズラなどという芸当もできない。


それならいっそ、今からパラリンピックの来年度延期をIOCと交渉し、今年は即時撤収する。それこそ来年コロナに打ち勝った証としての、パラリンピック。障害を克服した選手たちのパフォーマンスとともに感慨深く見ることができるように、失意と不安の国民に来年の希望を与え、この状況克服のエネルギーをも与えることを視野に入れ、ただ敗北と悲惨の中止より、延期とするのがいいと思う。


もうライバル中国の五輪に先んじて、悲惨で醜悪でも五輪開催はしたのだ。その結果、菅総理への失望どころか嫌悪感は、よほどのコアな応援団以外は、津々浦々に広まっただろう。
いつもの切り札中韓北仮想敵に踊らされず(まあそんな危機どころか、目の前の感染危機だ)一人一人が、いい人間だ、と思う人に投票する。


できれば、野党統一候補を勝たせ、のぼせた無能な自民議員落選選挙に動き、来年は、日本の悪政とコロナ撲滅、そしてパラリンピックを執り行う(秋に) 放映権のメインは(アメリカでは視聴率最低だったようだが)オリンピックで、もう契約は果たせたも同然だから、せめて、IOCもスポンサーも一抹の良心を見せて、延期に同意すべきだ。


選手がかわいそうだの、障害者や差別だのという、表面的でテクニカルな非難も避けられる。優れた肉体を持つ超人たちの宴ではなく、強い精神力で、肉体の不自由を克服し、また戦争・紛争・災害で失った肉体と心を今一度再構築し、人生の希望を見出した人々のパフォーマンスは、見栄えや賑やかしの学徒動員なんかではなく、本当に子供達に見てもらいたいだろうし、教師たちも、ハードワークを押しても、見せたいと意義を感じるだろう。
多様性を認めること、蔑みや、いじめはカッコ悪いこと。かっこいい・すごいは一方向だけではなく、多様性を持っていることを、知ることにもつながる。


現政権のあまりに自己中心な利益追及と支配体制強化に反発を感じ、今こそ、すべてのエネルギーをコロナ・デルタ株対策に向けるべき時だ。 
中止を訴える人々も、頭を切り替え、協力して、パラリンピック来年度(秋)延期を現実のものとするべきアクションを始めたい。


大きな困難に立ち向かうには、夢が必要だ。パラリンピックはその意義も相まって、今苦しい人々の夢になり得る。世界に日本から呼びかければいい。恥と汚名を被ったスポンサー企業にも汚名挽回のチャンスとなるだろう。悪評ふんぷんのぼったくり男爵とIOCの面々も日本国民に他利的な態度を見せるチャンスだ。


そしてそれを行うのは、絶対に、菅義偉とその周辺であってはならない。だから同時に政権交代も市民の手で行わなくてはならない。


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