密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

雑記:フロリダ、ワクチン接種事情+Dさん写真展と生け花

Dさんがやっとワクチン接種の予約が取れた。このひと月、応募日に何度もアクセスし、その度に、どんなに早くアクセスしても、即満杯を繰り返していた。


昨日は、Dさんの写真展の在廊日で、同世代のご友人がやってきて、話題は、どれほどワクチン予約が厳しいか、になる。各々ご自分の奮闘を話して、情報交換。話を聞くに、相当にストレスが溜まるようだ。


それでも、NYでは、受ける権利のある人(医療従事者、高齢者、既往症のある人)にメールが来て、示されたところに行き並ぶ、5時間待ち(かつNYとても寒い)に諦める人もいると聞いている。


St Pは、待っても1時間半だという(しかも暖かい)ので、その点は随分いい。
”くじ”に応募してワクチン接種できた友人もいる。それでも徐々にスムーズになってきているように感じる。


さて、Dさんの写真個展、90点出品している。期間は2ヶ月、2年前にワタクシも版画展をさせてもらった。ここは、St.Pのオペラ協会のビルディングで、裏側がオペラの練習室と教育的な意味合いの小劇場、オペラで使用する衣装室、別等は舞台装置の制作工場になっていて、正面に、ギャラリーがある。第二展示室にはバーカウンターもあるのでオープイングパーティーにも便利だ。現在は飲食禁止、入館時には係員が熱を測る。

今回のテーマは植物。
スペースの中央に、2mくらいのアンティークの大きなテーブルがある。オープニングパーティーに使う。最近生け花を学んでいるとディレクターに話したら、だったら中央のテーブルに、と言われ、生け花を展示することになった。生け花は、最長1週間、会期2ヶ月を一人でやるのは大変だと、生け花の師匠にやりたい人を募ってはどうかと相談し、生け花コラボとなった。

ワタクシの生け花第一弾

第二弾、枝の使い方がまとまりを欠いている。本当は繋げたほうが良かった。
その後、先輩達にバトンタッチ。

Sausan さんの作品。
そして、師匠Jeanneの作品

剣山を使わず、曲がった枝と竹で構成。高さ150cmくらいの大作。天井の高い空間を上手に生かしている。


生け花は床の間の空間が基本で、一方向の視点で始まり、3方向、4方向と複雑になってゆく。そしてフリースタイルとなると、もう現代美術だ。日本の家元が竹の籠様のオブジェで空中に花を生けてゆくのビデオで紹介された。生け花は世界中に広がっている。
枯れて腐るまでを想定して作品を作る人もいる。こうなると5次元


今はリモートで、定期的にコンファレンスをしている。招待された各国の師範が生け花を作り上げる様子を配信している。


ワタクシとDさんは、Chapter65(アメリカ生け花支部第65)に所属Dさんは写真専門で、
またメンバーに写真の撮り方などをレクチャーしている。


Chapter65ということは、アメリカ全土に65以上の支部があるということだ。全世界だと250あまりの支部がある。このグループは、4〜6の流派が共同で生け花追求との普及活動を行っている。人々は真剣に生け花を通じ日本の美の意識、作法、思想を考えている。すごいなぁと感心する。


夫が軍で日本に駐留しているときに、日本文化の学習、花道、茶道 着物、楽曲、俳句、などの興味を持ち、勉強を続けたという人が中心的になっている。


Dさんのバンドで、やはり日本に駐留し、お寺にハマった人がいて(チューバの演奏者)、たくさんの写真を見せてくれた。典型的な、トランプの人である故Bおじさんは寿司にはまった。メンフィスで週一で寿司屋に通う。きちんと醤油を刷毛でつけてくれる本格的な店だそうだ。駐留が横須賀だったらしいから、当然美味しいお寿司屋があっただろう。


確かに、地位協定は見直されるべきだが、日本に滞在したアメリカ軍人とその家族には、日本の文化を愛し、帰国後も忘れずに興味を持ち続けている人たちもいる。


アメリカ人は学ぶことに積極的だ。たくさんのレクチャー、ワークショップがあり、またそれらを企画する。
Chapter65の企画を紹介すると、
着物の歴史:テキスタイルの専門家で歴史学的視点での公演は勉強になった。
三味線尺八:白人男性で、祭りのはっぴを着て、三味線、尺八をこなす。バンドを組んでコンサート活動もしているようだ。
陶器:生け花のための陶器をデザインしている人で、大変モダンなアイデアで彫刻的にも、花を生けても、非常に面白い小唄を空間に生み出す。ワークショップに行ってみたいと思ったが、これ以上手を広げても、、、と思い、今の所思いとどまっている。ちなみに盆栽のグループもあるようだ。


Chapter65のメンバーは概ね高齢者であるが(ワタクシなどは最年少の小娘だ)、引退後の暇つぶしと言ってしまうと、だいぶ違う。学ぶこと、追求すること、楽しむこと、が、彼女らの生きるエネルギーを増幅させている。組織的に活動し、かつ個人は縛らない。Chapter65に限らず、Dさんたちのコミュニティーバンドもそうだ。


アメリカ人の真の自由・人生の楽しみは引退後にあると言っても過言ではない。だから働く。愛すべきプロマー(水道管工)のGさんは、船を買って持っていて、引退後は、釣り三昧、ビールと友人と海、だから働くんだと言った。彼も沖縄に駐留していて、あんな綺麗な海は見たことがない、そう言っていた。


年金の少ない人は、それこそフロリダに来て、トレーラーハウスに住み、釣りを趣味にする。各住居のテリトリーに囲いがないのでご近所とは家族付き合い。そう言うことが好きで住む人も多い。


働き方改革と言うのなら、まず年金を削ったり医療保障を減額したり、不安ばかりの老後を改革すべきだと思う。
それから日本政府は、老後の田舎暮らしを進めるが気候を重視しないとかなり厳しいことになる。日本は、まだまだ、姥捨山感覚が、等の高齢者にもある。


老後は楽しむためにある。人生のご褒美なのだ。



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