トランプ弾劾裁判始まる。ボロボロ弁護に激怒のトランプ

2021/02/11 02:31

昨日のニュースでは、弾劾裁判を合憲と決議し、開始されたニュースで持ちきりだった。
MSNBCは、トランプ弁護士のポンコツぶりと、下院の弾劾管理人（検察官に相当）の説得力のある見事な答弁、その際に発表された１３分に渡る、議事堂襲撃の動画の凄まじさに言及した。こちらがその動画。

弾劾裁判初日、議事堂襲撃の衝撃映像でスタート。

9日、上院ではトランプ前大統領に対する2回目の弾劾裁判がスタート。初日は、退任後の大統領を弾劾裁判にかけることについて、合憲性をめぐる採決が行われた。

最初に意見陳述を行なった弾劾マネージャーのリーダー、ジェイミー・ラスキン議員（民主メリーランド）は冒頭、退任直前の行いに責任を問えないとする弁護側の論理は、新たな例外を設けることだと主張。退任に際してやりたい放題を許すことで、「1月の例外」は建国の父たちにとっての悪夢への誘惑だと述べた。６日のトランプ氏のスピーチと議事堂襲撃のクリップを集めた13分間におよぶ映像を流し、「1月の例外」が「将来に何を意味するのか」と問いかけた。

ビデオは当日撮影された複数の素材を時系列に沿ってつなぎ合わせたもので、トランプ氏がホワイトハウス近くの集会で、支持者らに地滑り的な勝利を収めたなどと話した上で、我々は議事堂に行進するのだと呼びかける場面からスタート。暴徒が議事堂に周辺のバリケードを次々と破り、窓を破壊して建物に押し入る様子が収められている。

「裏切り者のペンス」「盗みを止めろ」「反逆者」などと叫びながら、議事堂内を占拠する様子や、退避する前の議員が残る議場ドアまで暴徒が到達する場面、下院議長フロアに侵入を試みたアシュリー・バビット氏が銃撃される瞬間、ドアに挟まれ苦しむ警察官の映像などがふくまれている。最後は、トランプ氏が暴動発生から4時間後に投稿したツイートで締めくくられた。トランプ氏は投稿で、暴徒に帰るよう呼びかけつつ「神聖な地滑り的勝利が、愛国者から無礼に、悪意を持って奪われるとき、このようなことが起こるのだ」「この日を永遠に覚えておこう」と述べた。

ビデオを終え、ラスキン議員は「あなた方は、憲法における重罪や軽罪とは何かと尋ねているが、これが重罪と軽罪だ」と説明。「これが弾劾に相当する犯罪でなければ、弾劾のようなものは存在しない」と力説した。

この後、弾劾マネージャーの一員のデイビッド・シシリーン議員はトランプ氏のツイートを3回読み返したが「心の底から恐ろしいものだ」と述べ、「彼は事件を祝したのだ」批判した。

双方の意見陳述の後に実施された採決では、56対44で今回の弾劾裁判は合憲とされた。＜MashNYより＞

首つり台まで用意していた。興奮しての群集心理ではなくあらかじめ計画していた人間たちがいて、その人たちはトランプの犬笛で、時来たり、と集まったたことは明白。愛国者が国旗の旗竿を振り回し窓を破り、人を殴る。どういう愛国だ？
当のトランプは、議事堂へは行かず（議事堂で会おうを人々をそそのかしておきながら）、ホワイトハウスで、この様子をテレビで楽しみ、ツイッター賞賛を与えた（まるで感動のコンサートの締めの文言のように〜彼にとってはそういう感覚だったのだろう）。
そして４時間経った後、家に帰れと命令を出した（それまで州兵の発動もせず、ペンス副大統領によって発動命令がだされた）
彼らに最も憎まれている議員の一人、オカシオ・コルテス議員はインタビューに答えてその時の様子を話した。「ドアの陰に隠れていて、どんどんというすごい音が聞こえ。『Where is her!!」と叫ぶ声がして、自分の人生は終わったと思った」（実はこの声は彼女を保護しようと探していた議会警察官だったことがのちにわかった）常に不当バッシングをはね返す発言力のある彼女でも、この暴力の騒乱、本当に怖かっただろう。特に彼女は、暴徒に見つかれば何をされるかわからない。

騒乱が収束した後、たくさんの技か警察官が、無言で食事をとり疲れ果て、床に眠っていたという。彼らは６時間無休で暴徒と戦っていたからだ。動画は多くの人に、５人が亡くなった、事態の悲惨さ、しかも、それがアメリカ首都で、民主主義の象徴であり議事堂で起こったことの恐怖を再び思い起こさせた。

かたやトランプ弁護士コンビは、記事にあるように、支離滅裂。聞いていても何を言っているさっぱりかわからなくて、Dさんに、この人たち何を言っているのか説明説明してと頼んだが、彼も「Me neither」と答えた。つまりネイティブでもわからない、英語として意味をなさない、ただ言葉を続けただけの混乱したものだったということだ。

この様子に、等のトランプが不満を漏らしているようだ、

（ＣＮＮ）トランプ前大統領は９日、自身の弾劾（だんがい）裁判を担当するブルース・キャスター弁護士による審理冒頭の主張の出来に対して不満をあらわにした。
トランプ氏の反応を確認した情報筋２人がＣＮＮに明らかにした。

キャスター氏は上院での弾劾裁判初日、下院の弾劾管理人（検察官に相当）の発表を「見事」と称賛するなど、まとまりを欠く主張を行った。
弁護団の主張の核心になかなか迫らないキャスター氏を見て、トランプ氏はほとんど絶叫せんばかりの状態だったという。弁護団は退任した大統領に対して弾劾裁判を行う合憲性を議論の中心に据えるとみられているが、チームとして集まってからわずか１週間余りである点を考慮すれば、キャスター氏のつまずきも予想通りだと、情報筋の１人はＣＮＮに述べた。

キャスター氏は内容が散漫な発表の中で、上院への賛辞を長々と口にしつつ、その上院が弾劾裁判を開くべきではないと主張した。そのうえで、１年１カ月の間に２度の弾劾裁判が行われている事実に言及。将来の弾劾の乱発につながると警告した。

一方で根拠のない大げさな主張を展開し、オバマ政権時代のエリック・ホルダー司法長官が弾劾される可能性があるとも述べた。

上院は弾劾裁判について採決を行い、５６対４４の賛成多数で合憲の判断を下した。

トランプ氏の弁護団の顧問１人は、支離滅裂な裁判初日の状況に対して困惑を表明。弾劾裁判で強力な弁護団を組織できないとなれば、刑事裁判で訴えられた場合、トランプ氏は極めて深刻な危険にさらされる恐れがあると指摘した。

さらされたまえ、極めて深刻な危険に。良心と誇りを売り渡した共和党の多数によって、弾劾の有罪が阻止されたとしても（世論の５６％が有罪であるべきと答えたが）、トランプにそそのかされて、裁判いかけられ、怯えている”特別な人たち”に対して、彼らが信じた恩赦も与えず、自分だけ知らんぷりの安全圏でのうのうとできると思うなよ！！！！

そもそも、５人の元弁護団がトランプの不正選挙を争えというトンデモ主張に愛想を尽かしてやめた後、大急ぎで見つけた弁護士だ。彼らだった全く筋の通らないことを、通すということになれば、支離滅裂になるだろう。自明の理だ、怒る方の頭がどうかしている。
いっそ自分で弁護したらいいんじゃない？弾劾裁判リアリティーショーだ。

そして裁判は続く、What's Next ？