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トランプ支持急落、問われる共和党トランプとの距離

議事堂襲撃後、社会は落ち着きを取り戻し、バイデン大統領の発する大統領令や声明は、筋の通ったものとして受け入れられている。


下院では、Qアノン信奉者のグリーン議員を助属する委員会から除名の措置が取られた。
当初、共和党内の事情を求めたが、共和党は注意にとどめたため(杉田水脈議員みたいな扱いだ)が民主党主導で、除名する決議案を230対199の賛成多数で可決した。
共和党からも11人が賛同に回った。グリーン議員は、「問題は私が真実ではないものを信じるようになってしまったこと」であり、後悔しているとも述べた。が、民主党議員の殺害に賛同、銃撃事件のサバイバーを追い回し動画を撮影して流したり、911もでっち上げ、
などを公に発言してきたこと、もちろんトランプの不正選挙陰謀論も支持してきた。
これを覆すのは、問題を明確にし、それなりの議員として活動をして認められなければならない。どうだろう?半グレ議員のまま任期を過ごし、消えてゆくのか、トランプの支援で再選?あるいは、陰謀論を信じてしまい人々を救い出す側になるのか?今後にかかっている。なんと、


難しいとされる弾劾裁判も、トランプはあくまでも不正選挙と自分の勝利を争点に戦うことを譲らず、呆れ果てたトランプ側の弁護団5人が辞任。のちに2人の弁護士の任命を発表したが、しかし注目を集めたのは、彼らの戦略有能さではなくはなく、幾つものスペルミスだった。書面は合衆国上院の議員に宛てたものだったが、まず宛名の合衆国「United States(ユナイテッド・ステーツ)」のスペルが「Unites States(ユナイツ・ステーツ)」になっていたという、2度も!!


しかも、書面の中で、2020年の米大統領選は「盗まれた」ものだというトランプの根拠のない主張を繰り返し、トランプは引き続き「選挙結果は疑わしいものだったという考えを表明していく」と述べた。これは前任者5人が辞任した、どうしても争点にしてはいけないものを、トランプに言われれまま争点化したということだ。


ソーシャルメディア上には、トランプ弁護団をからかうコメントが数多く投稿された。


CNNのアンカーであるジム・シュートはツイッターに「世界で最も偉大な審議会は『ユナイツ・ステーツの上院』」と書き込んだ。


民主党のドン・ベイヤー下院議員(バージニア州選出)は、「トランプの弁護団は書面の冒頭で『ユナイテッド・ステーツ』のスペルを間違えており、その後は内容がさらにお粗末になっていく」と指摘。


ジャーナリストで弁護士のジャド・レガムは「弾劾訴追に対するトランプの正式な反論は『ユナイテッド・ステーツ』のスペルミスで始まっている。今後はさらにひどくなっていくだろう」と皮肉った。


ワシントン・ポスト紙のフィリップ・バンプ記者も弁護団批判に参戦。弁護内容の分析に絡めて「書面の内容に興味がある人に教えよう。内容も同じようにお粗末だ」と書いた。



そのお粗末な内容の一部は、「第45代合衆国大統領の主張が正しいか否かについて、法律の専門家が判断できた十分な証拠がないことから、彼(トランプ)は自らの主張が誤りだったとは認めない」と書かれている、というのだから、大丈夫か〜?と言いたくなる。 まあ今後の弁護活動を、トランプの山のような訴訟で稼いでゆく心算かもしれないが。


下院は書面の中で「トランプ大統領は嘆かわしいことに就任の宣誓に背き、暴徒を煽って上下両院合同会議が行われていた連邦議会議事堂を襲撃させ、議会がジョー・バイデンを大統領選の勝者として承認するのを阻んだ」と主張した。


「トランプ大統領は熱くなった支持者を、『死に物狂いで戦わなければ、国を失うことになる』と煽った。そして彼は『弱さをもって国を取り戻すことは決してできない。強さを示すべきだ』と宣言し、彼らを連邦議会議事堂に向かわせたのだ」


1月6日の事件はトランプが「危険な状況をつくりあげ、自らそれに火をつけ、大惨事を通じて自身を有利な立場に導こうとしなければ起き得なかった」とも指摘した。


トランプは事件への責任を否定しているが、今基礎を待っている多くの暴徒が、弾劾裁判での証言を要望している。彼らは、トランプの呼びかけで集まる、トランプの指令で議事堂を攻撃した、恩赦を受ける権利があると、憤っている。もちろん証言に呼ばれることはないだろうが、、、。
また下院の書面には、トランプは「暴徒を呼び集め、議会襲撃を煽った。その後に起こった全てのことの責任は彼にある。(トランプ)大統領なくして一連の事態は起きなかった。大統領は即座に、力強く介入して暴力を止めることもできたのに、そうしなかった」というリズ・チェイニー下院議員(共和党会議長)の言葉が引用された。


先週までは、下院共和党トップのマッカーシー院内総務がトランプと会談し、両氏は来年の中間選挙での過半数奪還に向けた戦略を話し合った、と報じられ、共和党のトランプ頼み、弾劾裁判で共和党は反対に回るというように言われていたが、今週は少し違っている。


共和党支持者 のトランプ2024の支持率急落という世論調査が出された。


Echelon Insightsが2日に公表した世論調査の結果では、共和党支持者の間で、トランプ前大統領の2024年大統領選出馬に対する関心が大きく低下していることがわかった。


共和党の登録有権者および共和党寄りの有権者で、トランプ氏の再出馬を支持すると答えたのは45%で、前月の65%から20%ダウンした。


トランプ氏が、共和党の指導的立場であり続けることへの期待は前月の61%から41%へと減少した。トランプ氏の代わりに新たな指導者が必要とした回答者は前月の26%から40%へと上昇した。


選挙日以来、トランプ氏への期待(11月は52%)は上昇していたが、1月6日の議事堂襲撃事件が、支持低下率を招いた。


このほか、共和党支持者の30%が、将来の大統領職への就任禁止を支持すると回答した。
ソーシャルネットワークの利用禁止と議会による問責については、それぞれ30%、29%が支持すると答えた。
弾劾裁判での有罪判決を支持したのは21%だった。


民主党支持者では、将来の大統領職の就任禁止を支持すると答えたのは85%。SNSの禁止については81%。議会による問責は77%、弾劾裁判での有罪判決を支持したのは80%だった。無党派層でも、すべての項目について支持するが50%を上回った。


大統領史上はじめて2度の弾劾訴追を受けたトランプ氏に対する上院の弾劾審理は来週から始まる見通し


共和党支持者内では、トランプの支持率は常に80%を上回っていた。だからこの数字は共和党内に波紋を起こすには十分あろう。多くの国民は、議事堂襲撃をひどい出来事だと思っていて、その責任はトランプにあると思っている。しかし弾劾裁判となれば、法律(疑わしきは被告の利益ーだから引退大統領弾劾拝見という憲法解釈論争に持ち込みたい共和党だ)
と、最後は共和党の17人が良心に基づいて、有罪と投票するかに適っているのだが、もし共和党がトランプから共和党を問い戻したいと思うなら、こんなチャンスはない。
そいてこれは共和党存亡の危機である。誇りを持って、共和党を再建するか?トランプに迎合し最終的にメチャメチャにされるか彼ら次第である。


多くの国民は、トランプにこの国をメチャメチャにされるのはもうたくさんだと思っている。また価値観をひっくり返すことで自己実現を夢見たトランプ支持者は、興奮が冷め、取り返しのつかない結果に青ざめているだろう。かろうじて逮捕まで行かなかった人々が、それでも、もう一度決起するには、理念が足りなすぎる。トランプからの愛に疑念が生じているからだ。


情熱的な愛は冷めやすいものだ。


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