密接な関係にある他国から

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明日、日曜日に大集会再び?+弾劾の展開 

議事堂選挙は、FBIに暴力的過激思想グループの徹底摘発のチャンスとなった。
トランプに煽られ、集団心理で一線を踏み越えた人々も、逮捕・起訴されている。
そして、SNSで彼らを集め、計画的に議事堂選挙、トランプに反対する議員の拘束、リンチ・殺害(をスローガン的に標榜していた)を計画した人間には、大変重い刑が(懲役20年)科すられる可能性がある。


民主党議員が、暴動計画者を議事堂を案内する議員・職員を目撃していると告発し、議会で調査が行われている。警備・警察・州兵の中にも親トランプ的行動で、中に引き入れることを協力したり、ともに写真撮影をしたりした人間を特定し、警備から排除している。


彼らは、明日17日日曜日に再び行動を起こすと、言っているのだが、テロ攻撃とは予測されていない隙をついて行うので恐ろしいし、成功してしまう。今回議事堂占拠もそんなことまではは、起こりえない、という先入観の隙があって、侵入を許した。
たとえ彼らが全国展開を標榜しても、すでに警備・調査は行われているので、再び彼らがつかの間の勝利に酔いしれることさえ許さないだろう。


その上、メディアのは実際逮捕された人が公表され、彼らの”驚き”と”悲劇”を報じている。
彼らの祭りの代償がいかに大きいかを伝え、参加者に冷静な判断を喚起するのは重要な魔ディアの務めだ。
そして諸悪の根源トランプだけが、優雅にマール・ラーゴゴルフ三昧は許されない。
ペンス副大統領は、完全に大統領代行的働きをしているが、憲法修正25条による、大統領罷免については合意しない。


そこで弾劾に進むわけだが、両党で一致を見ていると言われるのは、トランプを政界から追放するということだと思う。共和党は、共和党支持層に人気の高いトランプに逆らえない状態が続いていて、それが現在の状況を生んでいる。トランプの弾劾で有罪になり、その後、公職に就くことを認めない決議を過半数で行うことができる。
恐ろしい展開は、トランプが自身のSNSやラジエオステーションを立ち上げ、人々を洗脳し続け、再び選挙に参入することだ。常に民主党の反対に回る共和党も、この4年で劣化した共和党の誇りを取り戻したいだろう。


CNNが実際の弾劾の展開について詳しい記事を載せているので転載します。

CNN) トランプ米大統領が13日、下院により再び弾劾(だんがい)訴追を受けた。2度も訴追を受けるのは同氏が初めてだ。今後の焦点は上院で有罪判決を受けて罷免(ひめん)されるかどうかだ。
ポイントをまとめた。



次は何が起きる?
弾劾は2つのプロセスに分かれる。まず下院で弾劾条項が提出され可決される。次に上院で弾劾訴追された人物が裁判を受ける。その人物は上院で有罪判決を受ける可能性に直面する。



憲法は上院の役割について何を規定しているか?
あまり多くは規定していない。条文は次の通り明快だ。
上院はすべての弾劾を裁判する唯一の権利を持つ。その目的で着席するとき、上院議員は宣誓または確約をする。米国大統領が裁判を受けるとき、最高裁判所長官が裁判長となる。出席議員の3分の2の同意がなければ何人も有罪判決を受けることはない。(憲法1章3条6項)



ルールはあるのか?
1868年にアンドリュー・ジョンソン大統領を弾劾した際に作られた規則集が上院にある。1986年に改正された。上院議員は手続きに臨む前に宣誓を行う。毎日開会宣言がある。最高裁長官は特定の責務を負う。主張と反論には一定の時間的制約がある。下院やトランプ氏弁護人への上院議員からの質問はすべて書面で提出され、最高裁長官に読み上げられる必要がある。


裁判が始まるのはいつか?
まだ完全にはわからない。上院多数党院内総務の共和党マコネル氏は、弾劾訴追の採決前、トランプ政権の任期最終日――つまり1月19日――までは上院を召集しないと発言。13日遅くに出した声明では、その後裁判のプロセスが始まると述べた。


裁判は1日で終わるか?
ほぼ間違いなく終わらない。トランプ氏を訴追する下院議員とトランプ氏弁護人の答弁には数日から数週間もかかると見込まれる。



トランプ氏は上院の裁判が終わる前に任期を終えるか?
その通りだ。上院議員は大統領経験者の弾劾裁判を行い、票を投じることになる。


大統領経験者の弾劾裁判を行うことのポイントは何か?
現職ではない当局者を弾劾した先例はあり、「遅い弾劾(late impeachment)」と呼ばれている。弾劾裁判の主なペナルティーは罷免だが、その他にも上院議員がトランプ氏が将来公職に就くことを禁じるための採決ができるようになる効果がある――トランプ氏が2024年の大統領選への出馬の可能性を排除していないことを思い出してほしい。6ケタの年金の受け取りなど大統領退職後の特権を失う可能性もある。


バイデン氏が新大統領になるが、上院は他に処理すべき事案があり忙しいのでは?
その通りだ。非常に忙しい。まずバイデン政権の閣僚人事の承認がある。20日の週だけでも、国務、国防、財務、国土安全保障の4長官の承認が予定されている。さらにバイデン氏が給付金を2000ドルに増額したい意向を示す中、新型コロナウイルスの経済対策で立法作業があるかもしれない。
従って、弾劾だけがやるべきことではない。そのため、毎日一部の時間をトランプ氏の裁判に充てることになりそうだ。規則上は審理を進める特別委員会を指名することも可能だが、そうはならない様子だ。


一つ注意すべき点がある。現在はマコネル氏が上院多数党院内総務としてスケジュールを設定しているが、今月5日のジョージア州決選投票の結果が認証され、勝利した民主党議員2人が就任すれば、同氏はその地位を失う。その後は民主党のシューマー院内総務がその地位を引き継ぎ、手続きにコントロールを効かすようになる。


トランプ氏に対する弾劾裁判は1度目は無罪に終わった。今度は何が違う?
一言で言えば、共和党員だ。最初の弾劾裁判では、共和党はユタ州選出のミット・ロムニー議員しか罷免に賛成しなかった。今回はマコネル氏が、トランプ氏を共和党から追放する手段として、罷免の取り組みに前向きだと言われている。だが、それによってより多くの共和党議員が罷免に賛成するかは不透明だ。


トランプ氏に有罪判決を下すのに必要な票数は?
有罪判決には出席議員の3分の2の票が必要だ。もし上院議員全員の100人が出席した場合、それは67人となる。ジョージア州の2議員が出席していれば、議員は民主、共和それぞれ50人ずつなので、共和党から17人の票が必要となる。
しかし、規定をよく見てほしい。必要なのは出席議員の3分の2だ。もしジョージア州の2議員が出席していない場合は、それは66人になる。また、トランプ氏への反対票は投じたくないとの思惑から何人かの共和党議員が採決を避けた場合も、必要な票数は変わることになる


歴史的にはどのような先例があるのか?
最初のトランプ氏の弾劾も含めて、過去には3回大統領の弾劾訴追があった。アンドリュー・ジョンソン大統領は弾劾されたが、上院の裁判を7人の共和党員の造反が出たものの1票差で乗り切った。ただ、その後の選挙では敗退した。
クリントン大統領は2期目で弾劾訴追されたが、上院では有罪票が過半数にも届かず、3分の2の基準には程遠かった。
トランプ氏の最初の弾劾もそれと似たような状況で、共和党からはロムニー氏しか有罪票を投じず、有罪を支持する上院議員は過半数に満たなかった。


一般のアメリカ市民は、弾劾のシステムについて正しく認識している人は少ない。しかし、かつてないほど人々の関心が高まっているのが今回の弾劾だ。


また、共和党員の本心は、選挙の不正はなかった、バイデンが次期大統領候補だと思っていても、口に出せば、トランプからどのような選挙に対する不利な妨害を受けることを恐れていうし、民主党が生理的に大嫌いな保守層に裏切り者扱いされることを恐れている。


そこで、弾劾の最終投票で、欠席し、弾劾賛成を表明せず、賛成できるこの方法は、良心のかけら、国への危機感がチョッピリでもある共和党員の助けになる。


無理が通っても、引っ込めない道理を持つことは、最後には無法を排除できる。


ところで、室井祐月さんが日刊ゲンダイで、レッドブル(カフェイン満載の飲み物)の広告に物申していた。



『くたばれ、正論。』(RED BULL 広告)
これはエナジードリンク、レッドブルの1月11日の新聞広告の言葉。
大きな前出の言葉のあとにこうつづく。


『この世の行き過ぎた正しさが、君の美しいカドを丸く削ろうとする。正しすぎることからは、何も生まれない。常識を積み重ねても、所詮それは常識以外の何物でもないから。自分の感受性を守れ。自分の衝動を守れ。自分の中のバカを守れ。本能が面白いと感じる方へ動くんだ。まっすぐ、愚直に、大きくいこう。』



だってさ。ひゃ、今の世の中で、よくこの広告文が出てきたな。しかもこれ、日付から考えると新成人に対して向けた言葉?  米連邦議会を占拠しろと扇動するトランプ応援? いやいや、トランプのラッパに愚直に乗せられた陰謀論者のQアノンやネオナチへの応援?


 いやいや、日本の新聞社に出した広告だから、国会で嘘を連発した安倍元首相の応援かもな。新型コロナウイルスが「年末年始になったら減る」となぜだか信じて、「仮定の質問には答えない」そう言い張る菅首相の応援かも。


 つーか、SNSで『普通の日本人』とか名乗る、デマ屋のネトウヨを増やそうとしているのか?


 なにを考えてレッドブルはこんな広告を作ったのかね。


 超少子高齢化の日本において、新成人は国の宝である。こんなもん見せられて、曲がった方にいってはいけない、だから、面倒くさいけど添削しとくわ。


「変われ、今の世よ。この世の行き過ぎた資本主義が、君の人生を削ろうとする。不誠実な指導者からは、何も生まれない。デマを積み重ねても、所詮、それはデマ以外の何物でもないから。自分の感受性を守れ。自分の衝動を守れ。学問や知性を尊べ。絶対に自分は生きる、そう強く思うんだ。そしてこの世を諦めず、声をあげていこう」


 どじゃ? 


室井さんのメッセージが多くの新成人に伝わるといいな。


レッドブル広告のイメージする”この世の行き過ぎた正しさ”とはなんなんだろう。
自粛警察みたいなもの?他人を自分の価値観で支配したい欲望の発露であって、別に若者の角は丸くするわけではない。


当たり前に埋没してしまうことに苛立つ若い感性を表現として、泉谷しげる氏の『春の空っ風』の歌詞を読んでみてほしい。


春だというのに 北風にあおられ
街の声に せきたてられ
彼らにあわなにから 追いまくられ
さすらう気は さらさらないのに


誰が呼ぶ声に 答えるものか
望む気持ちと うらはら
今はただ すきま風を手でおさえて
今日の 生き恥をかく


何でもやります ぜいたくは言いません
頭を下げ わびを入れ
すがる気持ちで 仕事をもらい
今度こそ まじめにやるんだ


誰が呼ぶ声に 答えるものか
望む気持ちと うらはら
今はただ すきま風を手でおさえて
今日の 生き恥をかく


言葉が たりないばかりに
相手に自分を 伝えられず
分ってくれない 回りをうらみ
自分は正しいと 逃げだす


誰が呼ぶ声に 答えるものか
望む気持ちと うらはら
今はただ すきま風を手でおさえて
今日の 生き恥をかく


泉谷しげる 【Live】 春のからっ風 1973
今でも、いや今だからこそ、本当にヒリヒリするくらい、いい詩だと思う。言葉は大切だ。
それにしても、若い〜。今でこそ性格俳優でとても人気だけど。特別でない近所の兄ちゃん風でこの歌、この叫び、がいい。


自分にとっての”正しさ”がないから、周りも説得できない、共感も作れない。認められない。努力もしない、自分は特別だと思い込み、仕事に就かず、親の家に住み、ネットの中で妄想をふくらっまし、そのくせ権威主義で、大統領に同調しちゃう、暴徒になった普通の人たち。


こういう広告をカッコいい、あるいは斬新なメッセージとして若者に出しちゃうのは、いい風に捉えて、泉谷氏の歌に通底したいのかもしれないが、日本語に対する認識が浅すぎるし、人に対しての社会に対しての洞察が表面的すぎる。この劣化は8年の論理性無視、議論無視、漢字読めないイメージ言語連発の安倍ー菅政治の後遺症だ。


若者の”角”が尖っているのは、彼らのいうことが純粋に正論だからで、大人が削ろうとするその角こそ、為政者に都合の悪い正論だ。多くの若者が、それでは社会で通用しないと言われ続け角が削られる。 


リールをぶち壊せば自分が強者になれる〜訳が無い。正論と信じるものに対抗するのは、自分の正論で、そのぶつかる正論どうしの、その間で、理解を深め、進歩を即するのが、根拠と論理性であり、相手の意見にも耳を傾ける柔軟さだ。相手の立場に立ってものを考えられる想像力だ。


こうしたものの欠如が、社会を幼稚化してゆく。


トランプに初めて褒められて舞い上がった、中年子供達の成人式は法廷だ。

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