密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

バイデン優勢も、”ヒラリーが負けた”呪いに苛まれる日々。

最終大統領ディベートは、大きなアクシデントもなく終わった。バイデンは、より誠実さと現実的な政策を国民に向けて発信した。人間らしい(?)態度と評価の高かった(w)トランプであるが、それは、最初のショックが大きすぎたからそう見えただけで、モデレーターの指示を再三無視、NBCニュースのクリステン・ウェルカーの質問内容に答えず、関係ない、自分の集会で話したとこと繰り返し、後半に行くほどひどくなっていった。ウェルカーは、手元で、不規則発言ができないように両候補のマイクを消音できるようになっていたが、彼女は、極力マイクを切るような失礼なことをしないようにしていたように見えた。知的で冷静なモデレーターではあるが、Bitch度が足りなかった。ギンズバーグもヒラリーも、最近でがトランプを追い詰めた、サバンナ・ガスリーが、Bitch罵られた。そう、Bitchは女の勲章だ。


ともあれ、いい加減マイクをきればいいのに、という状況に、何度か見舞われたのが事実だ。それをメディアでは、抑制が効いたなどと、、、お世辞にも言えない状況だったのに。


ウェルカーはディベートが終わった後に、制御しきれなかったことを謝罪したそうだが、同僚キャスターたちは、皆、謝る必要はない、彼女に責められるところがあるとは言わなかった。そう、普通の話し合いをする場に、狂犬病の老犬が迷い込んで来れば、それをコントロールできなくても仕方ないから。それに終わった直後、トランプは彼女の方に顔を向けて、何か罵っているような仕草もした(すごく怖い顔で、感謝を述べていたのかもしれないが)。


ディベートが終わって、LA に住む従姉妹と電話で話し込んだ。そこで、我々は、どれだけ、バイデンがリードしても、有利な調査数値が出ても、不安で仕方ないと思っていることを共有した。それは、2016年にヒラリー負けたことがトラウマになっているからだ。民主党支持の人々は、”ヒラリーが負けた”呪いにかかっている。


当時は、まさか、あのトランプが、まさか大統領に?何かの冗談でしょう?という空気があった。選挙直前のFBIによるヒラリーと彼女の秘書のメールの調査などという、異常な暴挙が行われても、それがトランプを勝たせる要素には十分だとは思っていなかった。
そう、みんな楽観し、油断したいた。だから今回は、バイデンは大丈夫、バイデンの勝ちを確信、などという気持ちになったら、そのことを口にしたら、その途端、また2016年の悪夢が再来する、そんな呪いにかかっている。”呪い”の他に、トランプが敗北を受け入れず、どんな無茶な行動をするか、その時に、白人至上主義の武装集団の暴走があるかもしれないというのも、不安の原因だ。


ミシガン州知事拉致計画などがあったことも、不安を現実視する要因になっている、が、
彼らは、FBIに逮捕されている。呼びかけて200人で大蜂起を期待していたようだが、実際13人、その全てが逮捕されている。彼らはアルカイダでもISISでもない、ドメスティックな白い夢想家たちだ。シャーロットビルでKKKごっこで集まった集団の周りを何倍もの講義集団が(平和的に)取り囲み、彼らはすごすごお家に帰った、ということもあった。


明日アップする予定の、The Insider3、の国土安全保障スタッフの、葛藤と使命感を読んでいただければわかる。国民は、トランプのようなひどい大統領の下でも、自分の使命をしっかり認識し、務める安全保障部門の専門機関を信頼していいという気持ちになる。


トランプと、トランプを信奉する一部の人々で、アメリカを制圧など全くできないだろう。共和党でも民主党でも、ほとんどの人は良識の上に、自分のキャリアを成り立たせている。そしてのそ根幹が破壊されるかもしれない事態に憂慮し、告発という行動を起こし、街で平和的抗議活動を行い、長時間を事前投票のために並び、郵便投票をする。


懸案のキリスト教福音派の夢である新最高裁判事候補も、彼女が法を捻じ曲げて、自分の思想信条宗教を無理やり推し通すか?というと、そうは思えないし、ましてや、選挙結果に異を唱え、大統領に恋々としがみつく下品な男に、自分が任命されたから恩返しで味方する?など、ありえないと思うのは、楽観的すぎるだろうか?


とはいえ、今日、TVでSt Petersburgの投票の様子が映し出されたが、そこに、”ガード”と称する男たちが銃を持って、人々の列のそばに立っている。彼らには、人を取り締まる権利など与えられていないが、ゴールドラッシュ時代の民兵の武装と武器の携帯を認めた、憲法をたてに、勇ましく、コレクションした銃のお披露目をしているのだ。本当にバカの多い州である。相当ムカつく。しかし問題はそれを煽る大統領だ。渋谷では羽目を外すハーロウィンの若者たちのノリくらいでしかない、そんな者たちに、人を殺せる武器を野放図に与える。これがアメリカ最大の病根だ。そうとはいえ、まあ彼らは正義の味方気分なのだ。何もしていない、選挙に投票する人々の列に銃を乱射することは起こらないだろう思う(イラクでは民兵Black Waterがやったけれど)、ただほんのちょっとしたきっかけで大惨事が起こる危険性は大きい、そんなことが起こってほしくないと、心底祈っている。


ともあれ、投票まで10日、まだまだ何が起こるかわからない。



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