密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

積み上げることのできない土台に積み上げる菅論理

日々トランプの詐欺師論理にさらされていると、いかにそれらしく見せるか?いかに弱点を強弁することで強みに見せるか(今や、連日コロナスーパーマン的スフォーマンスのトランプ、共和党は、なんとファウチ博士のメディアでの発言を切り取って、博士がトランプを賞賛している風に選挙CM流した。当然ファウチ博士は抗議し、ファウチファンの非難轟々だ)という騙しの手口に精通してくる。ただ、この国は論理破綻した詐欺師でさえ、言葉を巧みによく喋る。(前日本国首相は少しこのタイプだったが、意味不明語が多すぎた。騙すにも、スキルとロジックがいる、そこが、ないので、最後は押し切って黙らせる、時間稼ぎと目そらしで終わったことにしてしまう姿勢を貫いてきた。)


今の新首相は、喋らない。雪深い国で育ったせいで、無駄に口を開けると体温が奪われると心配するせいか、喋っても、紋切り型の言葉を繰り返す。それで済むと思うところが、彼の特異なところで、また、それが通用してしまうなら、日本も特異な国ということになる。


日本学術会議への人事介入問題も、彼が予想もしなかっただろう、しつこさと注目度で、続いている。そもそも、安倍・菅氏は内閣総理大臣の職責を勘違いしている。天皇とか王様とか、総統閣下とか、将軍閣下とかと、同一視しているようだ。贅沢好きの安倍氏はまさにこの立場を利用して、王様気分を満喫した。菅氏は、芸能人ちやほやとか、晴れがましい式典挨拶とか、グルメや特別待遇海外旅行にそれほど興味がなさそうだ。彼の興味は支配。いかに人を手中に収め思うように動かすか。またそういうシステムを構築するかに興味と意欲が集中しているように見える。


経済を勉強しそのための政治を学び、国際競争で勝つことが国の目標とでも、思っているのだろう。そのために国民は滅私奉公して当然、という考え。
文化・芸術・学問などは本来いらないものだけれど、それがないと、国際社会で認められないので、自分の目的に沿うように囲い込む。ご自分の平板な経験と価値観で、学問や芸術を推し量り、自分の使える予算(税金)を、自分の意向に沿うものにしか分配しない、それが当然と考えているから、こんなみっともない理屈のも言えない理屈にしがみつく。


「日本学術会議で推薦された方をそのまま任命してきた前提を踏襲してよいのか」を官房長官として、総理として考えてきたなら、まずそれを、国会で議論にかけるべきだろう。
そういう前段もなく突然、”踏襲しない”を実行し 反発が上がっても、まず、なぜ踏襲することに疑問があるのか?という理由を一言も説明しない。
もし、踏襲することに疑問がある のなら、国会にかけ、法的な曖昧さを明確にし、必要と認められれば再構築し、法を整備し、立法ののちそれに則って実行すべきなのだ。


常識や、日本語の解釈、歴史的慣例などの、法律の下の不文律を悪用して、都合よく解釈し、数の力で捻じ曲げてきた安倍政権・そして捻じ曲げてゆく菅政権。彼が悪辣なのは、国会を完全無視してどんどん進めてしまうことだ。きっと、安倍さんの国会での醜態を見るにつけ、国会なんて開いちゃいけないよねぇ〜と思っていたりして。 国民なんて、美味しそうなものをぶら下げれば、別に民主主義だの何だのはどうでもいい奴らだ。憲法なんて、誰も読んでないし、憲法と携帯どっちが大事と提示すれば、携帯!!ていうのが世論だ、そう考えているのではないか。


わかりやすいといえばわかりやすいスーパー(イージー)現実主義者、功利主義者なので、みんなそうだと思っているのだろう。雪深い北国で苦労されたので、人はパンのみで生きる!!!そう考えてしまったのかもしれない。パンとサーカスの安倍政治踏襲。


要は、人間の尊厳とは何か?という問題だ。菅氏を支持し勝たせてゆくことは、人間の尊厳を捨て去ることだ。無償の愛情(恋愛純愛じゃないよ、時として発露する人間の中に沸き起こる損得を超えたすごい力)とか、美や善を求め、真理追求することとか(マスクの普及で驚いたことは、まずそのマスクに美を求めて工夫する動きがどこでもたくさん出たことだ、こういうことにしても人間だけの行為だろう)人間の尊厳とは、”為”でないことに、力を尽くすことでもある。その対極の価値観は、生産性だ。
人はパンのみにて生きるにあらず、だ。(ただし、神様のためという必要もない)
精神的な何かを持って生き、生かされてゆく。
菅野完さんがハンストを宣言され、もはや11日目(日本時間だと12日目か)突き動かされている。”アリクイを食い殺したまま死んだ蟻”という詩が思い起こされる。
お体が、心配ではあるが、彼の尊厳の表し方のように思える。


菅さんのような人を見ていると、こういうことが言いたくなる。


ともあれ、今は、狂犬病のオラウータンに目を奪われて、ついついそちらの記事が多くなるが、彼の命もあと2ヶ月、どちらにせよ年内に捕獲され適切な処理が行われるだろ。
アメリカに新しい風が吹けば、日本にもいい風が届くかもしれない。特に女性たちに。


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