何をやっても内部で隠蔽できる実力組織、特高警察化の悪夢
こちらのブログで取り上げたいた拘束中の被疑者不審死の景観2名が不起訴とされた件。
ただの病死だなど、誰が見てもおかしいと思う、酷い有様。
しかも被疑者は、粗暴な喧嘩 暴力を生業とする職業に従事している人ではなく、
自分の仕事を全うしようとして、患者を死なせてしまった医師。医療過誤の有無による取り調べで、どうしてこんな状況が起こったのか?
今、取り調べの可視化として、ビデオ撮影も行われていると聞くが、そういうことはどうなったのか?
なぜどこもかしこも、あからさまに権力のおごるようになってしまったのだろうか?
警察内での不祥事を、隠蔽したい動きは確かにあっただろうけれど、検察や裁判官まで加担して、なかったことにしてしまうようでは、もういつ何時、思想犯、政治犯、あるいは反日分子と決めつけられた、ごく一般の人が口にした不平不満を理由に、暴力を加えられ、命を落としても何の文句も言えない時代に逆戻り。
一地方の警察と検察と地裁で起きた、事件と見過ごさず、この問題を注視して世論を形成すべきと思うのは、警察がある思想に染まり、自分たちが何をしても庇われ許される体制を容認すれば、必ず、国内の粛清が起こる。人質司法なども、日本では当然のように行われたきたが、国際社会から見れば、明らかな人権侵害であり、警察検察組織に過剰に優位性を与え、精神的拷問と言える中での自白は大きな問題であるからだ。
ましてや今回のように、取調べにおいて暴力行為があり、死に至らしめたと疑われるケースを、不起訴にしてしまうとは、近代国家と思えない。
平成22年に奈良県警桜井署で勾留中だった男性医師=当時(54)=が死亡したのは取り調べ中の暴行が原因だったとして、特別公務員暴行陵虐致死罪で告発されていた警察官2人について、奈良地検は9日、不起訴処分とした。地検は処分の理由について「犯罪の嫌疑が認められなかった」としている。
告発状などによると、男性医師は同年2月、大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(廃院)で担当した肝臓の手術をめぐり、業務上過失致死容疑で逮捕され、勾留中に桜井署で死亡した。当時の司法解剖で死因は急性心筋梗塞と判断されたが、28年11月、警察官による暴行が死亡の原因として、遺体の鑑定書を調べた岩手医大の出羽厚二教授(法医学)が県警に告発。県警は29年3月、「暴行の事実は認められなかった」と結論づけ、捜査を終結していた。
家族の気持ちはいかばかりだろう。
きちんと裁いてさえもらえない、うちわでいいように決められてしまう、検察や、昨今も誤信無罪を言い渡した、あまりに旧時代的な司法の現場は、この国の劣化の一つである。
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