激選区青森選挙区に人気者の小泉進次郎氏を送り込み、方やこれも農政ホープ玉木 雄一郎氏が応援演説に駆けつけた。青森の農業関係者が最も懸念を抱いているのがＴＰＰ問題だ。２０１２年の衆院選で自民党は、「ウソつかない。ＴＰＰ断固反対。ブレない」と宣言したポスターをベタベタ貼って政権に返り咲いた。農業関係者はそのことを決して忘れていない。

＜玉木 雄一郎氏＞
五所川原市で開かれた民進・田名部の演説会に立った玉木は、資料を手にＴＰＰについて具体的にこう説明した。『重要５品目はどれだけ守れたのか』と国会で質問したら、森山農水相以下閣僚は誰も答えられない。『調べてきてくれ』と言って、４時間待ったら、『重要５品目で守られた関税はゼロでした』と答えた。私はウソをつく態度が許せない」

＜小泉進次郎氏＞
青森駅前で自民・山崎の夫人と一緒に街宣カーから声を上げたが、“ウソつき”だからバツが悪いのか、いつもの歯切れの良さがない。ＴＰＰにはほとんど触れず、「ここに来る前、田んぼアートで有名な、青森県内の田舎館村に行きました」などと毎度のご当地ネタを披露した後は、安倍首相同様の「民共共闘批判」に終始した。

この対照的だった農政ホープの応援演説は、農業従事者の切実な怒りに答えるのか、自民党お得意の“利益誘導”と“圧力”で旧態依然とした土建選挙が通用するのか、

保守的なお国柄に訴える、自民候補応援演説した関和典村長「津軽ダムの建設に頑張っていただいたのが山崎先生であります。そのことを考え、いま苦しい時に恩返しをしなければならない」

安倍政権にご恩返しをしなければならないようなことが一体どこにあるのか、現場の人たち無視の大嘘でやり過ごそうというTPP。青森の有権者の意識が問われている。

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