”原爆や戦争を恨まず”さらっというなぁ。
毎日:安倍首相
オバマ氏の広島「歴史的訪問に」 決意述べる
http://mainichi.jp/articles/20160515/ddm/002/010/065000c
安倍晋三首相は14日、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)後の今月27日のオバマ米大統領の被爆地・広島訪問について、「原爆や戦争を恨まず、人の中に巣くう争う心と決別する。そのような歴史的訪問にしなければならない」と決意を述べた。首相は、「世界で唯一の戦争被爆国の首相である私と、世界で唯一、核兵器を使用した国の指導者が共に犠牲者に哀悼の誠をささげる。それが核のない世界に向けての一歩になると信じている」と強調した。東京都内であった会合のあいさつで語った。【梅田啓祐】
安倍総理のこういった声明には、いつも違和感がつきまとう。”世界で唯一の戦争被爆国の首相である私”は、広島平和祈念式典で、長崎平和祈念式典で、そして沖縄「慰霊の日」戦没者追悼式典でも、市民からの怒りの帰れコールを受けた。
「原爆と戦争を恨まず」という言葉も、安倍首相はさらっと恨まずにいけるのだろう。
原爆犠牲者被爆者、他国での蛮行虐殺、自国民を、兵士も民間人も一億総玉砕を強いて、
無謀な戦争を続けようとした、そうした歴史は歴史修正主義者の安倍総理には何の重みもない。
原爆も戦争も、さらっと恨みを忘れていけるものではない。怒りを持ち続け、同じ体験をさせられる人々を、減らす努力をするべきものだろう。もちろん、それよって、他国の人々に恨みを持ち続けるべみではない。
最高裁判事奥野健一氏の名言「罪を憎んで人を憎まず」はその通り当てはまる。
しかし、罪はな憎まなくてはならない。原爆も戦争も、憎み続けなくてはならない。
恨みを忘れて、武器戦闘機を輸出解禁にして、他国の人々を殺す。集団的自衛権を行使容認し、また自国の若者を死の危険にさらし、殺人者にする。
以前被爆者の方のインタビューを見た.原爆症と被爆者差別。しかし、一番心が、痛かったのは、その方が『私がこんな事、言うのも、何なんですが、、、」と、分不相応な望みを口にするように、ためらいを含んで「時々、結婚していたらどうだっただろうか..と考えてしまうんです.」と話されたこと。
別の番組で、沖縄戦中、両親と逸れたか、失ったかして、慰安婦に面倒を見てもらっていたという女性が、彼女達が唱っていた韓国語の歌を覚えていた。歌は『女の子は大きくなって、素敵な男性と出会い結婚し、家をきれいに保ち、おいしいキムチをつくる。彼女は女の子一人と、男の子一人を授かった』という意味であることが解った。私の記憶なので正確ではないが、こんなささやかな、当然求めていい幸せを踏みにじり、生涯癒せぬ傷を背負わせた、戦争、原爆。被害者に親身に寄り添う、想像力や同情心が安倍首相には、信じられないほど無い。
こういう人物が、「世界で唯一の戦争被爆国の首相である私」と大事業を成し遂げたように、オバマ大統領の決断に乗っかって、大物の夢想に酔っている。
とても気持ち悪い。
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