密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

巨星墜つ+去勢乙

大江健三郎さんが亡くなった。高校生くらいから一時期夢中になって読んだが、内容を理解していたかというと、どうだろうか?という程度のものだった。敗戦後の背景をベースにもつ大江氏の小説を、近代史を受験のためと称しすっ飛ばし教育を受けた世代である(国はわざとそういう教育をしたのだろうし、それが、今の歴史修正主義者を生み出した、と思っている。軍国主義の敗北を、平和憲法・自由平等といういい感じの言葉で飾り、無かった事にしたかったのかもしれない)ワタクシが、理解しようとしても、背伸びの域を出なかったことは、自身の脳みその質の悪さを悲しむばかりだ。


同時期安部公房氏の小説にも夢中になったが、やはり理解できていなかった。SF的超日常の発想(シュルリアリズム)に惹かれたが、その根底の敗戦や格差社会への怒り呪詛のような部分、共産主義的な部分は全く感じ取れていなかった。最近読み直したくて、再び日本アマゾンで購入した。


大江健三郎さんの、飼育、芽むしり仔撃ち・性的人間・見る前に飛べ、なども読み返してみたくなった。晩年は一般人には理解不能な作品内容になっていたと聞くが、広島ノート・沖縄ノートは読んでみたい。「雨の木」を聴く女たちも面白そうだ。晩年は積極的に反核や護憲など平和運動を牽引してきた。大きな存在を失ったが、たくさんの人が彼の意思をつなぐだろう。巨星墜つ:大江健三郎さんのご冥福をお祈りします。


さて政界では高市さんが”虚勢”を張り続け、周囲を振り回し、どこまで安倍的なものが通用するか試みている。しかしここへ来て、レクが存在したと認めた。まさに去勢乙。それにしても、なんでわざわざこんなことを引き寄せたのか? 8年前のレクを覚えていなくて当然なのに、すごい記憶力を主張してわざわざ騒ぎの渦中で大見得を切った高市さん。彼女が政界から消えるとしたら、小西さんにとって思わぬう副産物だったに違いない。多くの自民党議員が安倍さんの行った無茶な恣意的権力行使を真似たがっている。岸田さんも安倍さんになりたい安倍さんを超えたい、しかないように見える。平凡な奴ほど、愚かを非凡と勘違いてしまう。


高市さんの安倍的権力行使の実験は、着実に失敗に向かっている。そして本質の放送法の恣意的捻じ曲げ、無効化を、非民主的間違った行政であると認め、撤回させる、これがゴールだ。岸田さんは我関せず、総務省に丸投げを決め込んでいるが、小西議員筆頭の野党議員は勢いがあり世論の後押しがあれば、安倍の悪政の一つを撤回できる。
メディアも、頑張らなくてはいけない。それが贖罪であり、メディアの使命を取り戻せる大きなチャンスである。トップを抑えられて久しいが現場の忸怩たる想いは埋み火のように燃えている。空気が入れば炎が上がるだろう。少しずつ、暗黒の、悪夢の、安倍政権で行われたことに、光が入ってゆく。公人中の公人で、日本の衰退と倫理的劣化を牽引した最悪総理だ。死者に鞭打つな、は通用しない。


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