密接な関係にある他国から

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暴力はびこる中間選挙+一体何がしたい?イーロン・マスク?

このところお天気も悪く、気持ちが暗い。どのニュースを見ても、下院は共和党に過半数を奪還される、上院もギリギリ、共和党の士気が上がっている、という論調だ。
激戦州では、極右の共和党支持者が、投票所にたむろして、投票者の動画や写真を撮ったり、車のナンバープレートを撮影したりして圧力をかけている。こんなことが許されるのか?!と思うが、こういう州では、取り締まりはしない。


ペロシ議長の夫ポール氏が襲われ重傷を負った(退院し家族に囲まれ療養生活に入っているという。)犯人はペロシ議長を拘束し、彼女の膝をハンマーで砕くつもりだったと言っている。自分が直接的には全く会ったこともない人間に対し、噂や陰謀論を信じこみ直接暴力を振るおうなど考えるなど、狂っているとしか言いようがないが、こうした空気をトランプが大統領になったことで、醸造され、拡散し、人々を狂わせている。


自分の気に入らない人間は暴力でねじ伏せていい、という許可を、大統領が与えたのが、
議事堂襲撃事件だ。そこに参加した人間たちは、浮かされた熱から覚めて、罪と罰に直面し、そのあまりの深刻さに青ざめている。しかしそこにまだ直面していない人間たちは、ますます興奮し、過ちを断固として認めないために、暴力に向かう。自分たちの国の選挙制度を否定するということは(しかも異議が出された時点で公正な調査や裁判、投票の数え直しを行なっているにも関わらず)自分たちの国の根幹を否定するに等しい。そんな当たり前のルールに対して、いい大人がゴネにゴネて騒いでいる、あるいは騒いでいることを自分の権力維持に利用できるとして煽っている。良心のカケラ、恥というものもない。


バイデン大統領は、人々の心に、正気を取り戻してほしい、またこういう狂気に引きずられないこと、民主主義を一人一人が守ることを考えて欲しいと演説している。

(CNN) バイデン米大統領は1日、今月8日の中間選挙を前にフロリダ州マイアミガーデンズで集会を開き、今回の選挙は「米国に対する2つの大きく異なるビジョンの選択」になるとの認識を示した。
フロリダ・メモリアル大学でのイベントに登壇したバイデン氏は、「今回の選挙は国民投票ではない。選択だ。米国に対する2つの大きく異なるビジョンの選択になる」と述べた。
バイデン氏はまた、共和党が投票権の制限を狙っていると警告し、「民主主義を懸けた選挙になる」と改めて訴えた。
バイデン氏は演説の大半の時間を割き、社会保障や高齢者向け保険「メディケア」、人工妊娠中絶、学生ローンなどの争点に関する民主党と共和党の「著しい相違」に言及した。
学生ローンについては、「彼らは不平不満を並べて裁判所に申し立てたが、敗訴することになる」と指摘。「一体何様のつもりなのか」と聴衆に問いかけた。
トランプ前大統領のスローガン「MAGA(米国を再び偉大に)」をもじった「メガMAGA共和党員」や「あなた方の父親の時代の共和党ではない」など、おなじみとなったフレーズを使って共和党員を形容する場面もあった。
バイデン氏はまた、石油会社の「法外な」利益を改めて批判し、「米国に投資して米国民を支えるという約束を果たしていない」と指摘した。


最後に触れられた、米国の企業の一つの使命は、「米国に投資して米国民を支える」なのだ。そのようなノーブレスオブリージュを持っているのが企業トップの資質であるだろう。とはいえ貧乏な庶民など虫ケラにしか見えない富豪たちも多い。


お騒がせイーロン・マスク氏の”ノーブレスオブリージュ”は、どこにあるのか?
彼は、7500人の従業員の半数の3600人にメールで解雇通知(あるいはレイオフ)を送った。言論の自由のプラットホームというマスク氏の理想郷は、買収直後から人種差別的なコメントやヘイトスピーチ(憎悪表現)の急増が報告され、ここ数日間で複数の主要広告主がキャンペーンを停止した。


マスク氏はツイッターが「何でもありの地獄絵図」になることは望まないとする公開書簡を書き、広告主を安心させようと試みていたが、どうも言行不一致というか言行不安定のマスク氏に対する周囲の信頼度はあまり高くないようだ。


以前物議を醸した、ウクライナ軍へのインターネット通信サービス「スターリンク」提供も、費用がかさみすぎると米政府に支払いを交渉、断られたため、「どうなってもいい」「我々はウクライナ政府への無償支援を続けるだけだ」という捨て台詞で継続していたが、ここへきて、 ウクライナ軍が使用する衛星通信端末1300台が先月下旬に接続不能になった。

ワシントン(CNN) ウクライナ軍が使用する衛星通信端末1300台が先月下旬に接続不能になったことが分かった。事情に詳しい情報筋2人が明らかにした。これを受けウクライナでは今週、米起業家イーロン・マスク氏のインターネット通信サービス「スターリンク」にアクセスできなくなる可能性への懸念が深まったという。
マスク氏の民間宇宙会社「スペースX」が手掛ける小型衛星端末は、戦況を一変させる通信手段として広く歓迎されてきた。ロシアとの戦争で携帯電話やインターネットのネットワークが破壊された状況でも、戦闘やネット接続の維持が可能になるためだ。
しかし、資金拠出をめぐる議論の存在が明らかになり、前線付近で障害が報告されたことで、最近ではスペースXの信頼性に対する懸念が高まっている。


スペースXは9月、米国防総省に対し、同社はこれまで1億ドル(約146億円)近い費用を負担しており、これ以上の費用負担は続けられないと主張する書簡を送付。ウクライナ軍への支援を増やし、月数千万ドルを負担するよう求めていた。この件についてはCNNが最初に報じた。
CNNの報道から数日後、マスク氏は方針転換したとみられ、スペースXは拠出要請を取り下げたと主張。ツイッターで「どうなってもいい」「我々はウクライナ政府への無償支援を続けるだけだ」と述べた。
ただ、国防総省の高官によると、拠出要請を取り下げたというマスク氏の主張にもかかわらず、スペースXと国防総省の間では交渉が続いているという。


マスク氏は今月2日、米宇宙軍の式典に出席し、オースティン国防長官やミリー統合参謀本部議長らと同席した。
マスク氏とスペースXからのコメントは得られておらず、国防省を含むウクライナ政府も現時点で返答していない。
直近の障害が始まったのは10月24日で、事情に詳しい関係者によると、ウクライナ軍にとって「大きな問題」になった。この人物によると、資金不足のために端末の接続が切断されたという。


これによりウクライナが3月に英企業から購入し、戦闘関係の作戦に使用されていた端末1300台が影響を受けた。
事情に詳しい関係者によると、スペースXはこの1300台の接続維持のための費用として、ウクライナ軍に1台あたり月2500ドルを請求しており、9月までの総費用は2000万ドル近くに上る。最終的には支払いの継続が不可能になる可能性があるという。
ウクライナ軍が何台の端末を運用しているのかは不明だが、最近停止した1300台はそのうちの大きな部分を占める。7月にはウクライナ軍総司令官がマスク氏への書簡で、さらなる供与を要請。軍はこれまでに約4000台を配備したとしていた。


ロシア侵攻が始まった時、ITに強いウクライナの政府スタッフが、マスク氏に直接コンタクトしてこの支援が始まった。その時は、おお!!と快哉を叫ぶ反応が起こったが、この人、やはり飽きやすい?もちろんお金がかかりすぎる、ということも(始めるときにわかりそうなものだが)あって、アメリカ政府相手の商売に切り替えようとして、うまくいかず、しかし、今も続く重要局面を人質に現在も交渉中なんだろう。


そしてTwitterも、何を狙ったのか?トランプやQアノンの復帰?トランプには断られたようだが、彼にとってとるに足らな虫ケラユーザーが”自由”を謳歌し始め、スポンサー企業が引き上げてゆく。 


大企業スポンサーなんかいるものか!!と、『数を頼りの虫ケラユーザーから月会費を徴収(数さえあれば相当巨額になるのだが)を表明』は誤り。一部の利用者に与えられていた認証マークの有料化。


このぶっ飛んだ大富豪は、ユートピアを目指す理想主義者というよりは、理想主義ポエムの姿を借りて、自己都合メルヘンの中に権力と承認欲求を実現しようとしている人に見える。


ハフィントンポストが、興味深い記事を載せている。



青い鳥を追うイーロン・マスク、Twitter買収理由が「矛盾している」と突っ込まれる
マスク氏は「言論の自由のため」と説明していますが、Twitter上には批判的な意見も投稿されています
Satoko Yasuda 安田 聡子


世界一の富豪が、青い鳥を手に入れようとする理由は何なのだろう。
テスラ社とスペースX社CEOで、現在フォーブスの世界富豪ランキング1位のイーロン・マスク氏は4月14日、Twitter社に全株式の取得を提案したと発表した。
購入額は1株あたり54.20ドルで、買収総額は約43億ドル(5兆4000億円)にのぼる。


現在、Twitterの9.2%の株を保持し、同社の筆頭株主であるマスク氏。
14日に証券取引委員会に提出した書類を投稿し、全株式取得のオファーを明かした。
その中で、「私はTwitterには、世界中での言論の自由のプラットフォームになる可能性があると信じて投資した」と述べ、全株式取得の理由について、次のように説明している。
「民主主義が機能する社会において、言論の自由は不可欠なものだと信じています。しかし私は、Twitter社が今のままでは社会に不可欠なものとして繁栄することも、尽くすこともできていないと気付きました。Twitter社は非公開企業にならなければいけない」


さらに、マスク氏は「Twitterには、並はずれた可能性があり、私はそれを解き放つ」とも宣言している。
マスク氏は同日にカナダ・バンクーバー開かれたTEDイベントでも、「Twitterが言論の自由を受け入れる場所になることはとても重要なので、買収を提案した」と主張。
「Twitterは事実上、街の広場になってきた。だからこそ人々が現実を知り、法律の範囲内で自由に話すことはとても重要だ」と述べた。



労働者の声をかき消そうとしてきたことへの懸念
しかし、マスク氏の主張する「言論の自由」に、厳しい目も向けられている。
非営利メディア「モア・パーフェクト・ユニオン」は、マスク氏がテスラ従業員の労働組合加入を妨害してきたことを挙げて「マスク氏は自身の工場の労働者たちを黙らせているが、もしTwitterを所有したら言論の自由の擁護者になるだろう」と皮肉を交えたコメントを投稿した。


モア・パーフェクト・ユニオンのツイート:イーロン・マスクは、組合を支持するテスラ労働者たちを解雇し、NLRB(全国労働関係委員会)に懲戒処分を受けた。彼は自身の工場の労働者たちを黙らせているが、Twitterを所有したらきっと言論の自由の擁護者になるだろう。
マスク氏は長年、テスラ従業員の全米自動車労働組合加入に反対してきた。
テスラ社は2017年には労働組合結成に積極的に関わってきた従業員を解雇。
さらにマスク氏は2018年に、Twitterに「従業員が組合に加入した場合、ストックオプションを失う」とほのめかすコメントを投稿した。
全米労働関係委員会(NLRB)は2021年、解雇は違法であり、従業員を復帰させた上で、失った分の収入を支払うよう命じた。さらに、「ストックオプションを失う」というマスク氏の2018年の投稿が、従業員に対する違法な脅迫で、結社の自由に反するとして、削除を求めた。


欲しいのは自由?それとも…?
元労働長官でカリフォルニア大学バークレー校教授のロバート・ライシュ氏も労働組合の問題などを取り上げて、マスク氏の矛盾を指摘している。

ロバート・ライシュ氏のツイート:マスク氏は自身を「絶対的な言論の自由主義者」と呼んでいる。彼は、テクノロジー会社が言論の自由を決定すべきではないという理由で、トランプ氏のTwitterからの追放を反対した。しかし彼は、自分を批判する人たちを、Twitterやテスラの職場で黙らせてきた。

ライシュ氏は2年前、従業員の組合加入問題についてテスラ社に批判的なツイートをしたところ、マスク氏にブロックされたという。
「そのため、彼の投稿を見たり批判を投稿したりできなくなりました。言論の自由絶対主義者にしては、納得できない行動だ」とガーディアンの寄稿でつづっている。


他にも、マスク氏が「基本的に、子どもたちは新型コロナウイルスに免疫がある」など誤情報を投稿したことや、自身のプライベートジェット機を追跡するTwitterアカウントを作った学生を買収しようとし、失敗するとアカウントブロックしたことなどを挙げて「マスク氏は言論の自由のためにやろうとしているのではない、権力のためだ」と指摘。
「マスク氏はインターネットを解放したいといっているが、彼が目指すのは、今以上に無責任な世界にすることだ」と批判している。
Twitter社は14日に発表した声明で、マスク氏のオファーについて「取締役会は提案を注意深く検討し、会社とTwitterの株主にとって最善の利益となる行動を決定する」と述べている。
  

この記事は、マスク氏への強い違和感を納得させるものだった。
この人や、トランプが自分のお城の中で、君臨することは、まだ良しとしても(ロシアじゃないんだから、彼らの支配から抜けても命を奪われることはない)今、この不安定な世界をかき乱し、いたずらにおかしな方向づけをして、自らの力を実感する材料にされるのはたまらない。プーチンを見てもそうだが、人間一人の命に敬意どころか注意も払わない、自己評価の異様に高い、狂った個人によって、多くの人の人生が壊れるのを目の当たりにする昨今の現実を見ると、心底に恐ろしくなる。


せめて、今回の中間選挙において、MAGA議員の跋扈が食い止められることを切に切に望んで日々過ごしている。


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