密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

冷静明晰元ロシア特命全権公使ロシア・ウクライナ情勢分析

元外交官とか国際政中学者とかいうコメントをする人のご意見に、うん、なるほどと思ったことは少ない。これに加えて、政治家も肥大した解釈や中には思い込み、果てはデマ含みのものもあり、こういう玉石混淆の情報に右往左往させられ、不安や恐怖を煽られ、自家製陰謀論を組み立てたりしてしまうテレビ視聴者に、おすすめ元ロシア特命全権公使の河東哲夫氏のインタビューです。

河東哲夫×神保哲生:ウクライナへの合理性を欠いた軍事侵攻はプーチンが追い詰められていることの裏返しだ
自分には知識も経験もなくても、どこかおかしなことを言っている、という感覚は信用していいと思っている。河東氏の分析には、そうしたおかしなモヤモヤした所はない。わかることには答え、自分の見解は明言し、わからない、知らないことには答えない。


以前南京事件(Nanjing Massacre・Nanjing Rapeと呼ばれている)の当時、その始まりの時点で退去し、目撃した、アメリカジャーナリストのインタビューを、日本の記者が行なった番組があった。その記者は、この人から、こういう言葉を聞きたい、言わせたいという思いが明白で、誘導質問を多用。しかしこの人は、自分の言えること、言えないことをはっきり示し、相手の期待には一切答えなかった。これはジャーナリストとして当然の態度だが、
日本のメディアのインタビューはこうゆう誘導質問、期待質問が多く、また乗っかって話してしまう人も結構いる。このあと信用できる・できないの基準の一つにしている。


こうした情報過多で無責任な日本の大衆報道に振り回されないために、このインタビューは(神保哲生氏による)一聴に値する。


しかしこのインタビューは、バラルーシ国境の、停戦協議前あるいは中のインタビューであると思う。というのは、この会議の最中に、ロシアは、ウクライナ第2の都市、東部ハリコフに巡航ミサイルで攻撃した。
同国の緊急対応当局がメッセージアプリ「テレグラム」に投稿し外務省と政府当局者が同日早朝に投稿し、CNNが動画の真偽を確認した。この爆発で州庁舎の建物が破壊された。
地方政府の行政庁舎やオペラハウスなどが破壊され、巻き込まれた幼い少女の蘇生を行う医療従事者たちの様子、なみだくれる母親、担当医の『この子を目を、我々の涙をプーチンに見せてやれ!!」と叫ぶビデオが世界に公開された。


この攻撃は、プーチンはまた一線を超えた。戦争犯罪の問われるという声も聞かれ、国際刑事裁判所(ICC)の主任検察官は、ロシアの侵攻について捜査に着手したい考えを示した。


プーチンは自らの引き際をまた閉ざした。ロシア国民も、望んでいない戦争。世界を敵に回した戦争。河東氏のいう通り、ロシア国内の抵抗、側近の背信というのが重要な要素になる。


アメリカも、とんでも大統領トランプの、パラノイア的な、感情のアップダウンとこの男が核のボタンに手をかけることまで想定し、その対策に側近・軍部は神経をとがらせていた。
たとえ共和党政権でも、要職の人々にはそれなりの倫理が備わっている。
たとえ、プーチンが、宿敵セレンスキーをとらえたり殺したりできても、そこで勝利は確定などせず、国際的非難、ウクライナの反発は強まる。また戦争犯罪に問われ、法廷に引き出されることも考えられるので、その回避を条件に退任を迫る、という道もロシアにはある。


今回、河東氏のいう通り、バイデンがまず、派兵はしないと明言したことは賞賛に値する。アメリカ国内でも、何にもしないという感情的不平や非難を受けようが、軸をブラスこともなう、まず、国際法や、同盟関係のルールを遵守して、出来うる限りのことを、国際社会との協力で進めてゆく、それがアメリカのとるべき態度で、大統領がバイデンでよかったと心から思う。


プーチンはイラク戦争(ドイツにはナチス)を持ち出して、攻撃するが、その失敗を、隠蔽せず、徹底的に検証し、自覚し、たとえ共和党政権でブッシュ起こしたこととはいえ、豆理科という国の道程として、認め受け止める。ドイツの戦後の向き合い方もそうだ。


かつての反省から堅持した平和憲法交戦権の放棄を邪魔者のように捉え、反省より改ざん
歴史戦とまで読んではばからないどこぞの国には、こういう進歩は望めない。


ワタクシも、条約とかに疎いので、アメリカが派兵しないのは、第三次世界大戦に燃え広がることを避けるためと理解していた。NATOもウクライナ加入を渋ったことは、紛争を抱える国の加盟容認できないという理由。誰もいらに争うなどしたくないし、国民を死なせたくない。バイデンが、くんさん複合体の利益のために、戦争を煽るとか、解決を伸ばす、などということを平気で言っている”識者”もいたが、そんな考えは、人の命を数とお金で考える日本人の発想だ。また自国の兵士に、降伏を禁じ、命を捨てさせた国、それを英霊だ、気高い行為だと後で、いいようにすり替えた国の発想だ。


ところで、今回の戦争の原因と作ったのが、オバマ大統領時代の政策だ、NATOとの接近を進めた背腕ロシアが不安に陥り、今に至った、書いていた人がいた。賢くて法律家で、時々読んでいるブログなのだが、これもモヤとした。それでもリベラルな法律家が言うんだから(安直)そういうこともあってのかなぁと思っていたが、これを進めたのはブッシュ2だったと、河東氏が言っていたことで、それなら納得できると思った。


日本の賢い人々は時々何かあると、共和党政権下でのことを民主党大統領にせいにする。それなのに、結構トランプのことは、トランプさん❤️。また、プーチンさん❤️だったりして(安倍さんの仲良し宣伝で親しみがわく?)、反体制、反エスタブリッシュヒーローみたいに扱い、おかしな判断をするな、と思うことが多かった。まあ在任最長記録を作った人を見れば、おかしな判断をする国だというのはよくわかるが。


ところで、日本のジャーナリストの多くは、アメリカに批判的だ。当然中東の状況、世界の紛争の歴史を注視また実際見ているだろう。また、原爆落としやがって!!!無辜の人たちを黒焦げにしやがって!!という恨みは日本人の根底にあることは否めない。だから何かことがあると、怒りが鎌首をもたげる。アメリカのプロパガンダ情報操作では?と懐疑的になる。そして、プーチンの理を理解しようとして、色々と両論併記に心がける。判官贔屓の好きな日本人は、明白に世界に非難されるプーチンの側に立つことを”粋”に感じるのかもしれない。その結果、多くの人の不安を煽り、アメリカがウクライナに派兵しないことを、日米同盟無力、日本にも何もしてくれないとか言って、アメリカオワコン・自国防衛の口実の無謀な攻撃を模索させる。このように、不確かな情報に感情的に、過剰反応する日本(特に阿呆政治家たちが)が、敵基地攻撃能力や、核爆弾ん保有などしたら、プーチンと同じくらいの暴走を引き起こす。日本には戦争をする資格も、戒能もない。


岸田さん、非核三原則は国是とした。この姿勢は支持率を上げるだろう。もし、これを批判攻撃する人が多く出たり、支持率が下がったりしたら、日本は終わっている。


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