密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

基準・根拠を示さない日本 五輪でカオスが始まる。

日本は日本国内だけで通じる(実際通用してはいけないのだが、この8年でごく普通のようになってしまった)無言の説明と忖度でことを行なってきた。しかし、それは国際社会では全く通用しない。そのことが世界の国々から人々が東京に集まる五輪で、一番のカオスを生むだろう。

政府は新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者に14日間の自宅待機を求めているが、東京五輪・パラリンピックに参加するため来日した選手に関しては、濃厚接触者となっても他の出場者の了解などを条件として出場を認めることも含めて調整している。野党などは感染拡大につながらないよう慎重な対応を求めている。
◆医師の許可あれば練習容認
 政府や組織委員会、都などでつくるコロナ対策調整会議が4月下旬に公表した対策の指針によると、濃厚接触者となった選手は個室などに隔離。他選手と動線を分けた上で、毎日の検査結果が陰性であることや医師の許可を条件に、練習が認められる。さらに、他の出場者全体の了解
などがあれば「試合への出場を認めることが考えられる」と明記した。最終的な出場の可否にかかわる具体的なルールについては、組織委などの医療関係者が保健当局と検討を進めている。
「4年に1度なのに待機は…」
 6月30日に開かれたコロナ対策に関する野党の合同会合で、内閣官房の担当者は「本来、濃厚接触者は検査結果が陰性でも自宅待機するルールだが、五輪は4年に1度だ。14日間隔離すると試合に出られなくなることもあるため、関係者で調整している」と、
出場を認めることも選択肢としていることを認めた。
 これに対し、アルペンスキーで2010年のバンクーバーパラリンピック出場経験がある立憲民主党の横沢高徳参院議員は「濃厚接触者の出場を機に感染が広がれば選手が批判される」と懸念を示した上で、出場可否の具体的なルール策定後は、早期に公表するように求めた。

ウガンダのケース受け事前合宿地では待機へ
 海外から来日したオリパラ選手は行き先が選手村や競技会場などに限られ、毎日の検査を義務付けられる一方、入国後14日間の自主待機が免除され、初日から練習が可能。入国後3日目の検査結果が陰性であることを条件に、試合に参加できる。
 濃厚接触者について、政府は大会前の事前合宿地に対しては、感染者2人を出したウガンダ選手団のケースを受け、濃厚接触の疑いがある選手全員の隔離・待機を求める方針。(大野暢子)


そもそも、一つを解決すれば、他に問題が飛び火し、解決策型の問題を生む。なぜかというと、グズグズの土台に質の悪い材料で見た目豪華の建物を建てているようなものだから、あるいは専門家の意見も聞かず、地下に勝手に穴を掘り、地面の陥没を招くのと似ている・


誰でも誰でも可能なルールを設けない、データーを公にしない、それによって、すべて胸先三寸で行えるようにしてきたからだ。国内では、隠したものがち、時間切れを狙い、印象操作で国民の目をそらすことが、出来てきた。しかし、五輪は違う。それぞれ、言語・文化・宗教・常識の違う国々が集まるなら、そこに明確なルール・基準が必要で、それに対して各々が、話し合い主張するということが行われなくてはならないからだ・


適当に上っ面を撫ぜて、口当たりのいいことを言うだけで、ルールが存在しないから、苦情・要求が出れば(海外の人から)すぐ右往左往して、オプションを設けて対応しようとする。そして新たな混乱を生む。


以下の記事のある、サッカー女子米国代表のアレックス・モーガン選手の言葉にすべて集約されている。



東京五輪に参加する女性アスリートが乳児を育てている場合、同伴での来日が認められる方向であることが判明し、大きな反響を呼んでいる。ロイター通信の取材に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が「必要に応じて」と認めたことを、国内外のメディアが一斉に報じた。


 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、当初は海外からの選手の家族や友人の入国は認められていなかった。だが、五輪開催まで1カ月を切ったこの時期に、急転直下で方針が変更になった。
乳児は選手村に入ることができず、「東京2020が承認した民間の宿泊施設」に滞在することになるという。


「乳児を入国させた場合、選手が選手村、乳児が別の宿泊施設で別々に過ごすことを想定しなければいけません。万が一、乳児がコロナに感染した場合は誰が責任を取るのか。他国に訴えられて裁判に発展する恐れもある。複数の選手が授乳中の乳児を同行させ、母乳での育児を続けたいと特例を訴えていましたがこれを認めてしまうと、『乳児じゃないとだめなのか。未就学児の子供も認めてほしい』という声も出てくるでしょう。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は競技会場内の酒類の提供を提供していましたが、批判が殺到して販売と持ち込みを禁止にした経緯があります。方針がすぐにブレるので、国民の不信感も高まる。乳児の入国も以前から議論になっていただけに、この時期に変更するのは場当たり的な対応と言われても仕方ありません」(通信社の運動部記者)


乳児帯同が可能になったことで、東京五輪に参加する女性アスリートが増える可能性がある。一方で、組織委員会の方針に不満の声も。女子サッカーW杯を2度制覇し、五輪の金メダルも獲得しているサッカー女子米国代表のアレックス・モーガンは組織委の方針を自身のツイッターで批判した。モーガンは1歳になる娘がいるが、「『必要に応じて』が何を意味するのか分からない」と投稿。「それを母親が決めるのか、国際オリンピック委員会が決めるのか? 私たち五輪に出る母親はそれが『必要』なのだ。7日後に出発なのに、娘を一緒に日本に連れていけるのか連絡はない」と不信感を露わにした。


SNS、ネット上では、「乳幼児の同行を認めると言う前に、ママさんアスリートの検査と陽性時の隔離は他の選手同様にきちんと行う事です。今多くの方が心配しているのは、入国検疫もザルなら選手村のバルブも穴だらけと言う。『安心安全』と言えない事実が次々と報道されているという事実に対して、全てがなし崩し的には進むのは本当に可笑しいと誰も関係者が感じていない事が異常」、「どんどんいいように規則を変えますね。本当にオリンピック開催するのですか?日本はパンデミック中です。日本国民はもとより、来日する方々も大変危険だし、さらに変異したウイルスを世界に拡めてしまう可能性が高い。日本株なんて呼ばれて、日本は世界中から責められることになるのではないか。オリンピックを開催して、いい事は何ひとつない」などの指摘が相次ぐ。


 テレビ関係者は「五輪開催まで1カ月ないが、国民の間で全く盛り上がりが見えない。コロナの感染者が増えて五輪どころじゃないというのが実情で、ちょっと異常な状況です。政府、IOC、JOCの舵取りに不安を感じている人が多い。これで日本が五輪で金メダルラッシュになってもメディアが盛り上がるだけで、国民は冷ややかな反応なのではないかと不安ですね」と漏らす。


 朝令暮改で方針を変えてしまう組織委。安全、安心の五輪は本当に実現できるのだろうか。(牧忠則)


『必要に応じて』が何を意味するのか分からない。そう日本政府はずっと”何を意味するのか分からない”言葉で、行政を行ってきた。日本以外の民主主義国では、表面上の言葉では納得しない。例えばアメリカは、多民族多言語国家であり、お互いが強制する上で、明確な基準・ルールが必要であり、それを民主的手続きできめ、かつ少数派の権利も最大に考慮していかないと社会が成り立たない。


日本は、”文化的”に単一民族国家で、阿吽だの忖度だの空気読めだので物事が動いてしまう国だ。しかし、国際社会では、そうはいかない。海外に出れば借りてきた猫、よらば大樹の影、虎の威を借る狐、であるのに、国内では、よく恥ずかしくないなぁと言う、もう大嘘を拭いて、純真な国民を信じさせる。


舞台が他国であればそれもなんとかなるだろうが、自分の国に招いてしまう、議論と理解、
透明性を求める人々を相手に、汗をかきかき誤魔化せば、軽蔑される。


だいたい、今の日本に、自分の幼い子供を連れてきたいなどと言うのは、日本に対して大いなる幻想を持っているからだとしか言いようがない。トップアスリートとはいえ、センスは普通の人だ。日本の現状などをリサーチしたり日本の新聞を読んだことなどはしないだろう。この8年日本で何が起こってきたのかを知らないだろう。


彼女らは、思っている。日本は警官でさえ銃を撃つ必要がないほど安全で、清潔で、識字率教育水準の高い、豊かな国だと。そんな国の総理大臣が安心安全というのだから、日本は安心安全なのだろう。だったらなぜ、可愛い我が子を置いていかなくてはならないの?と。


しかし、本当の姿はそうではない。感染者数、死者数が欧米に比べても低かったのはただのラッキーでたまたま交差免疫を持っていた?にすぎず、政府は何もやってこなかったどころか、根本的な解決策から目を背け、PCR検査をせず、楽観的で危険なGOTOキャンペーンなどやって感染を拡大させてきた。そんな国が、オリンピックでお・も・て・な・しって怖すぎる。案の定、本格的に他国選手団がやってきて、混乱の極み対応だ。


だいたい、子供は母親と別ホテル? ありえないでしょう。 子連れアスリートだけ別宿舎にしないと、アスリートが毎日子供に会いに、授乳をしに選手村を出ることになる。どんなバブルだ。例外を認めていけば収拾がつかなくなるのは当然・そもそも開いてはいけない五輪を無理やり開くのだ、どんどん厄介ごとが思わぬところから噴出するのは自明の理。


ここへきて、国民全員分ワクチン確保の大言壮語もどこへや、尻つぼみ、準備をせよと煽り、税金をまた投入し、結局手に負えない、見通しの甘さ、計画のずさんさ、そして交渉における自分に都合のいい解釈、コントラクトをしっかり取らない詰めの甘さを露呈している。


同伴者を認めない措置を、緩めようとしているのも、こういうアスリートが出てきていることに慌てたからだろう。

オリンピックで4つの金メダルを獲得しているテニスのセリーナ・ウィリアムズ選手(39、アメリカ)が27日、東京オリンピックに出場しないと表明した。


ウィリアムズ選手はこの日、ウィンブルドン開幕前の記者会見で、「私は実際、オリンピック選手団のリストには載っていない。私が知る限りでは」と述べた。
決断について質問されると、ウィリアムズ選手は詳しい説明を避けた。
東京オリンピックについてはこれまで、大会の規制によって3歳の娘オリンピアちゃんを連れて行けないことを理由に、参加しない意向を示していた。


ウィリアムズ選手は、「オリンピックについては多くの理由をもとに決断した。今日はそれを話す気分ではない。たぶん別の日に。ごめんなさい」と述べた。


ウィリアムズ選手は、2000年シドニー大会でオリンピックに初出場。同大会と2008年北京大会の女子ダブルスで優勝した。さらに2012年ロンドン大会では、女子シングルスとダブルスの両方で金メダルを獲得した。
28日開幕のウィンブルドンでは、シングルスで8回目の優勝を狙う。実現すれば、グランドスラム(4大大会)24回目の優勝となり、最多記録と並ぶ。初戦の相手はアリアクサンドラ・サスノヴィッチ選手(ベラルーシ)。


(英語記事 Williams not playing Tokyo Games)
国の威信を背負って、名誉の滅私奉公なんて、日本のアスリート、いや組織委員会のお偉いさんと、政権幹部ぐらいしか思っていないだろう。それでも日本のアスリートは波風立てたくないから予期なことは言わないだろうだ、それが他国に通用するとはゆめゆめ思わないほうがいい。


アスリートよりタチが悪いのは、大金持ちも、この世は自分中心に回ってると考えている、パーティーピーポーだ。これは認められていません、あら、そう、でも私は違うわよね、、てなもんだ。 なんとかしてくれたまえ。それでことを運ぶ、わがままで押しの強い交渉をすることは、バッハ会長を見てもわかるだろう。


以前、安心は言葉で騙せても、安全は数字に出てくる、と書いた。 こうなると、なんとか数字や事実をごまかそうという動きに出ているが、野党合同ヒヤリングで、ルワンダ選手団の対応も、その他の国陽性者が出ていたことも、発覚したそうだ。病まずにも問題に対し、国会閉会後、コツコツと続けている野党合同ヒヤリング、いい仕事をしている。メディアももっと彼らの後押しをし、独自に深掘りした、政権が隠したいものを白日に晒すようにしてほしい。悲劇的な破綻を生む前に、どれだけ恥をかいても(いや対処能力も、計画もないのに、五輪を強行している方が恥だ)お金がかかっても、引き返す方がいい。



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