密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

弾劾12日;弁護団の”扇動はとんでもない嘘”という幼稚な嘘と、トランプに迫る暗雲

初日に支離滅裂で失笑を買ったトランプ弁護団が12日反対弁論を行なった。
これに先駆け、共和党の極右3人組が、弁護団の部屋を訪問したところを目撃された。
”常識”的に考えれば、あるいは通常の裁判でも、陪審員は弁護側と裁判中に接触するなど許されない。

中央のリンジー・グラハムは、故ジョン・マケインにべったりだったが、今は彼を侮辱したトランプにすり寄っている。時々日本政府が、”アメリカの政府要人”の言葉として伝えているのが、この男の極右とんでも見解である。向かって右の髭面テッド・クルーズは極右の星で、大統領候補にも上がるが、恥ずかしがもなく次期選挙、そしてトランプの後押しで24選挙の大統領候補になろうと目論んでいる。トランプに国籍疑惑を吹聴されたのに、今はKissAssナンバー1である。左の人は知らない。


(CNN) トランプ前大統領を支持する共和党の上院議員3人が11日夕、弾劾(だんがい)裁判に臨んでいる同氏の弁護団と会談した。3人は裁判でトランプ氏を有罪とするかどうか、また公職への就任を禁ずるかどうかを判断し投票する立場にいるが、その裁判の進行中での会合となった。
当該の上院議員は、サウスカロライナ州選出のリンゼー・グラム氏、テキサス州選出のテッド・クルーズ氏、ユタ州選出のマイク・リー氏の3人で、連邦議会議事堂の1室に入るのが目撃された。その部屋はトランプ氏の弁護団が使用し、裁判での弁論の準備をしているという。弁護団の1人のデービッド・ショーン弁護士は上院議員3人について、「非常に好感の持てる相手だった」と説明。会談を通じ、自分たちが裁判の手続きについて精通しているかどうかを確認したがっていたと述べた。弁護団は翌日、下院の弾劾管理人(検察官に相当)の主張に反論する陳述を行うことになっている。

基本的に、公平な目で良心に従い評決を行うことが求められる上院議員が、弁護団と事前会談?裁判の最中に上院議員らと会談するのが適切かどうか問われたショーン氏は、「弾劾の慣例だと思う」との見解を示した。会談に関して適正手続きに触れるものは何もなかったとも言い添えた。ようだが、適正手続に触れるかどうかの判断は彼らに委ねられてはいない。

このテッドクルーズの言い草、「この弾劾裁判の最終結果は、誰が見ても全く明白だと思う」「ドナルド・トランプ氏は無罪になるだろう。有罪にするには67票が必要だが、上院にいるすべての人間が理解しているように、有罪にできるほどの票は入らないし、そうなるべきでもない」に彼らの驕りが象徴される。


彼らの助言か戦略が、翌日トランプ弁護団は、与えられた16時間の中の3時間で反証を終えた。

これに対してトランプ氏の弁護団は12日、議会襲撃に先駆けて首都ワシントンに集まった一部の集団が事前に暴力を計画していた証拠があることから、前大統領が暴力を「扇動したなどという主張はばかげている」と反論。ヴァン・ダー・ヴィーン弁護士は、「起きることがすでに決まっていたことを、扇動などできない」と述べた。


この点は既に民主党側の主張で、トランプが11月以降同じ言葉を繰り返し、人々に嘘を刷り込み、また極右集団を擁護し「下がって待機せよ」などと、司令を送る関係を築いていたこと、暴動を醸造していたことも提起されている。


「大統領が、無法あるいは暴力的な行動を、どんな形だろうと願ったり期待したり促したなどと主張するのは、ありえない、とんでもないうそだ。実際には、議会襲撃が始まってから大統領がツイッター経由で発信した最初の2つのメッセージは、『平和的に』と、『暴力はなしだ。我々は法と秩序の政党なのだから』というものだった」とも、弁護士は陳述した。


議事堂襲撃から数時間後に、アリバイ的に発信しただけだ。実際、これについての反証のニュースが出ているのでのちに触れる。


議会襲撃前にトランプ氏が支持者たちに、「我々は必死にとことん戦う。必死に戦わなければ、もう国がなくなってしまう」と呼びかけたのは、政治演説によくある政治的表現に過ぎないとも弁護士は述べた。


弁護側か用意した、即席コラージュ動画をNYTimsは、”A rata tan tan”と表現した。慌ただしい大急ぎの対する表現らしい。


さらにヴァン・ダー・ヴィーン弁護士は、「(民主党は)トランプ大統領に汚名を着せ、検閲し、否定しようとするだけでなく、彼に投票した7500万人のアメリカ人にもそうしようとしている」のだと協調した。
 いつも姑息だなぁと思うのは、トランプの各得票数は、7380万票以上とされるのだが、これを7400万票といい、ついに7500万票と言っていることだ。
7400万票は四捨五入で許せる範囲でも、120万票の上乗せは、如何なものか。
”トランプ大統領に汚名を着せ、検閲し、否定しようとする”?汚名は自分の返上しろ!!検閲ではなく検証がなされ、再投票、法廷闘争が受け入れられ、否定された。
そしてトランプの根拠のない不正選挙吹聴は、8000万票以上のアメリカ人を傷つけている


弁護士はさらに、選挙結果に異を唱える法的権利がトランプ氏にはあったと主張。「過去に複数の大統領候補が、いくつもの同じ手続きを使ってきた」と述べ、民主党が2017年にトランプ氏の初当選に抗議した様子をまとめた動画を提示した。(これが”A rata tan tan”動画)
選挙結果に異を唱える法的権利があったから、再投票、法廷闘争が受け入れられその結果不正はなかったと判断された。そして論点は、その結果が議会襲撃につながった、ということだ。


弾劾管理人と同様、弁護団にも最大16時間の陳述時間が与えられていたが、弁護団は約3時間で弁論を締めくくった。

この後に上院議員たちは4時間にわたり、双方に質疑を行った。


テッドクルーズの入れ知恵?とにかく数の力で、耳を塞ぎ目を閉じ、投票することを約束させられた45人の共和党上院議員たち。一体何がそんなに怖いんだ。


さて、『平和的に』と、『暴力はなしだ。我々は法と秩序の政党なのだから』というものだった」という弁護側の主張を木っ端微塵にする記事がこれ。

ワシントン(CNN) 米議事堂襲撃事件のさなかに下院共和党トップのケビン・マッカーシー院内総務がトランプ大統領(当時)と電話協議した際、トランプ氏はマッカーシー氏よりも暴徒の方が選挙結果を気にかけていると述べ、制止を呼び掛けるのを拒否していたことが分かった。


マッカーシー氏から電話の内容を知らされた複数の議員によると、トランプ氏はこの中で「ケビン、君よりもこの人たちの方が選挙結果に懸念を持っているようだ」と述べた。
マッカーシー氏は暴徒はトランプ氏の支持者だと指摘して、暴徒を制止するよう懇願したものの、トランプ氏は応じなかったという。


トランプ氏のこうした発言に、両氏の間では「怒鳴りあい」(事情に詳しい共和党議員)が発生。激怒したマッカーシー氏はトランプ氏に対し、暴徒が自身のオフィス内に侵入しつつあることを説明し、放送禁止用語(F**K)を交えて「一体誰に向けて話していると思っているんだ〜「俺を誰だと思っているんだ!!という感じです」と怒鳴ったという。


これは、電話の詳細が新たに判明したことで、議事堂襲撃時のトランプ氏の心理状態について重要な洞察が得られそうだ。電話協議の存在と一部の詳細は以前から報じられており、マッカーシー氏も公に言及している。


トランプ氏が支持者に「平和的に帰宅を」と呼び掛けたのは襲撃開始の数時間後。最側近の要請でようやくツイートを投稿した。


トランプ氏の弁護団は12日に行われた弾劾(だんがい)裁判の審理で同氏は実は襲撃進行中もツイッターで暴徒に平静を呼び掛けていたと主張。ただ、弁護団はトランプ氏のツイートの一部だけを抜き出しており、このとき同時にペンス前副大統領を批判していたこと、明示的に撤収を促すまで数時間かかったことは触れなかった。



トランプに暴徒に撤退命令を出すよう電話したのは、ケビン・マッカーシーだけではない、ジョーバイデンも「直ちに公共のテレビかそれに類するものに出て、彼らを止めるよう声明を出せ』と電話したと発表し、クリスクリスティーをはじめとする元側近、現場で避難しているtの共和党議員もそうしたが、トランプは聞く耳を持たなかった。



しかしいくら事実がトランプの有罪を示していても、がんじがらめの共和党議員たち。
共和党はm極右政党まっしぐらだが、これにストップをかけたい動きが起こった。
共和党内良識派は、以前から反トランプキャンペーン”リンカーンプロジェクト”を選挙中行ってきたが、共和党の元公職者120人で、中道右派の新党結成を議論されている。



(CNN) 共和党の元公職者約120人が新たに中道右派の政党を作る可能性について議論していることがわかった。トランプ前大統領の影響下にある党の方向性や2度目の弾劾(だんがい)裁判での無罪予想に不満を持つ参加者が集まった。
会議に参加したチャーリー・デント元下院議員(ペンシルベニア州選出)がCNNに確認した。会議は5日に開かれ、新党を結成すべきか、または党内に新党派を作り共和党から独立して活動すべきか話し合ったという。
デント氏は「私や他の共和党指導者と同様、トランプ氏との決別を望む多くの共和党員がいる。真実、誠実、民主主義、法の支配といった中核となる基本原則の下に結集しようとしている」と述べた。
会合はビデオ会議システム「ズーム」を使って開かれ、トランプ、ジョージ・W・ブッシュ、ジョージ・H・W・ブッシュ、レーガンの各政権で公職に就いていた人々が参加した。
デント氏はCNNに対し、トランプ氏が弾劾裁判で無罪となって責任を問われず、今度は有罪票を投じた上院議員や弾劾訴追に賛成した10人の下院議員をこき下ろすような事態を恐れていると語った


デント氏によると、共和党員らは現職下院議員のリズ・チェイニー(ワイオミング州)、アダム・キンジンガー(イリノイ州)、フレッド・アプトン(ミシガン州)の各氏や上院議員のミット・ロムニー氏(ユタ州)を中心に結集するのがよいと考えている。こうした議員は「真実や主義のために立ち上がり、決別してこの党を違うものにしたいと望んでいる」とデント氏は話す。
トランプ政権下でホワイトハウス広報部長を短期間務めたアンソニー・スカラムッチ氏も議論に加わっていたことを認めた。スカラムッチ氏は「この3~4日間で起きたことは非常に大勢の人々を結集させたと思う」と述べ、もし共和党の上院議員がトランプ氏に有罪宣告を下さなければ「党は2つに分かれるだろう」「党は薄まり、完全に弱くなる」との見方を示した。
また、「共和党員の5~20%が分かれ、新党をスタートさせるだろう」「民主党にも協力的な中道右派の政党になる。極右の無意味な言動は清算するとも述べた。


会議を組織した団体「スタンダップ・リパブリック」のエバン・マクマリン事務局長や前述のデント氏は、参加者は新党の結成か、党内での新党派結成かで分かれていると認めた。
マクマリン氏は、議論は「党の方向性を変えるのを助ける何か、または直接党に対抗する何か新しいものを作ることが焦点だった」と説明。新党派が結成される場合は独自の共和党候補を立て、場合によっては民主党候補を支援することもあると述べた。


もし次回2022年の中間選挙で、アリゾナ州の現職民主党上院議員マーク・ケリー氏が、同州共和党委員長でトランプ氏に同調する強硬派のケリ・ウォード氏と対峙(たいじ)する場合は、ケリー氏を応援するだろうと語った。
マクマリン氏は2016年の大統領選に無所属で出馬した経歴の持ち主。現在の共和党はトランプ氏の大きな影響下にあると認識しており、「我々の数が増えているという事実はとても心おどることだ」と述べた。


この動きは、今、選挙に勝つためにトランプにKissAssしなければいけないことを屈辱に感じていたり、アメリカの未来のために良心と葛藤している議員に動きを生じさせるのではないかと期待している。クルーズたち極右は自分たちがトランプの元共和党を支配できることを目論んでいる。弾劾投票を試金石にして、トランプへの忠誠を試そうとしている。
だから、1日でも早く、新たな半蔵者が出ないうちにさっさと評決に持ち込みたい。
16時間の持ち時間をたった3時間の、まさに”A rata tan tan”弁論を行った理由だ。


しかし弾劾裁判と並行し、トランプ包囲網がNYとジョージアの検察で始まっている。
本来は、共和党員の多くが、良心に目覚め、逆転有罪を勝ち取る感動的な民主主義の勝利を見たいが、今も難しい状況に変わりはない。


それでも民主党弾劾管理人たちは、素晴らしい仕事をした。現在トランプ弁護団が予期していなかった、証人申請をした、民主党50人と共和党5人により可決された。
そう都合よく”A rata tan tan”に終わらせない。

PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ