密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

分断に架け橋 国境の壁をまたいでピンクのシーソー

国境の壁にピンクのシーソーが設置された。壁の向こうとこちら側で、子供達。大人たちもシーソーで遊ぶ。

多くの不法移民が収容され、アメリカ国内で激しい対立の原因となっているメキシコ国境。カリフォルニア州南部とメキシコの間に建てられた壁を挟んで、鮮やかなピンク色のシーソー3台が出現した。
カリフォルニア大学バークリー校のロナルド・ラエル教授とサンホセ州立大学の建築家ヴァージニア・サン・フラテッロ准教授が7月29日、シーソーを設置した。
ラエル教授は、シーソーの企画を実現できて、「本当に素晴らしい経験だった」と喜んでいる。
国境の壁を挟んでシーソーの両側に子供や大人がまたがり、ぎったんばっこんと楽しむ様子は、ソーシャルメディアでも高く評価された。メキシコの俳優マウリシオ・マルティネスさんはツイッターで、「片側ですることが反対側に影響する。僕たちはつながっているんだと思い出させてくれる、美しい光景だ」と書いた。


見知らぬ人同士が壁を挟んで一緒に遊ぶ。

かたや、不法移民として拘留されている人たち。同じ人間としての認識があればこういう扱いにはならない。

日本でも入管施設に長期収容の末、死亡させることが起こっている。

私設収容中、犯罪者でもない人々を、年単位で長期に自由を奪う、そして健康管理の不備、放置で死亡させるなど、移民にひどいことをしているアメリカでも、大きな問題になるはずだ。昨今の父娘の国境川で溺れ死んでしまった事件も大きく取り上げられ、世論を動かした。
アメリカの国境警備当局によると、昨年は少なくとも283人がメキシコとの国境付近で死亡した。しかし人権活動家は、死亡者数はもっと多いとみている。
水死体となって発見されたオスカル・アルベルト・マルチネス・ラミレスさん(25)と娘のヴァレリアちゃんは23日、メキシコ北部マタモロスからアメリカのテキサス州に向けてリオ・グランデ川を渡ろうとした際に溺れた。


親子の写真はジャーナリストのフリア・レ・ドュク氏が撮影し、メキシコのラ・ホルナダ紙に掲載された。
レ・ドュク氏はBBCの取材に対し、「この写真によって誰かが事態を解決してくれて、川で溺れ死ぬ移民の写真を撮り続けなくて済むようになることを願っている」と話した。


家族は2カ月間、人道ビザ(査証)でメキシコに滞在していたと話した。
しかしアメリカ当局に身分を証明できず、難民申請ができなかったために、川を渡ることにしたという。
アヴァロスさんがメキシコ警察に語ったところによると、ラミレスさんは初め、ヴァレリアちゃんと共に川を渡りきり、ヴァレリアちゃんを川岸に置いて、アヴァロスさんを迎えに戻ろうとした。
しかし独り取り残されたヴァレリアちゃんが父親を追って川に入ってしまったため、ラミレスさんは引き返したが、2人とも急流に飲まれてしまったという。


中米諸国の反応
エルサルバトルのアレクサンドラ・ヒル外相は、不法入国のために命の危険をおかさないよう国民に呼びかけた。
その上で、政府がラミレスさんとヴァレリアちゃんの遺体を引き取る費用をまかない、家族へ「必要な支援」を行うと述べた。
メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領も、ラミレスさん親子の死を「非常に残念だ」と話した上で、国境を越える危険な行為に警告を発した。
「砂漠やリオ・グランデ川を渡る中で命を落とす人がいる。われわれは常にこれを非難しており、起きてはならないことだと思っている」
また、キリスト教カトリック教会の総本山ローマ法王庁は声明で、法王フランシスコがこの写真を見たと明らかにした。
「法王は2人の死を非常に悲しんでおり、2人と、戦争や悲劇から逃れる中で亡くなった全ての移民のために祈っている」


他国では、これだけの反応になるのに、13人の死は日本メディア、世論でどう取り上げられているのか?


あいつらは自分たちと違いうと蔑み(恐れの裏返し)、生殺与奪を握れば残酷に支配する、時にジェォサイドにつながる。今の日本も相当危険だ。こうしたことは相手を同じ人間だと思わないことかた発生すると思う。


ピンクのシーソーという、人と人が、同じ笑顔を持つということを、共有できる架け橋は
小さいけれど、同じ人間だという認識を作る素晴らしい試みだと思った。


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