密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

隠蔽・暴言・離島防衛水陸機動団、自衛隊前のめりの懸念

CNNがアジアセクションでかなり大きく取り上げた、日本の軍国化の懸念の記事。


水陸機動団が公開訓練を行った=7日


CNN) 日本の自衛隊が離島侵略への対抗を想定した防衛部隊「水陸機動団」を発足させたことに対し、中国政府が懸念を強めている。
日中は東シナ海の離島の領有権を巡って長年争ってきた歴史があり、中でも無人島の尖閣諸島(中国名・釣魚島)を巡る対立は深まっている。
自衛隊は7日、佐世保近郊の駐屯地で「水陸機動団」を発足させた。この日は迷彩服姿の隊員およそ1500人が、侵略軍からの日本の島奪還を想定した公開演習を行った。
日本で海兵隊が創設されるのは第2次世界大戦以来。中国国営英字紙グローバル・タイムズは8日の論説で、「日本政府が領土の防衛を口実に、軍国主義の復活を目指そうとするのではないかとの疑念もある。近隣諸国はこれに対する警戒を続けなければならない」と論評した。
中国外務省報道官は9日、「歴史的な理由から」、アジアの近隣諸国は日本の軍事的な動向を注視していると述べた。
水陸機動団の創設は、3月下旬に小野寺五典防衛相が発表した。隊員は約2100人。記者会見で小野寺防衛相は同団の任務について、離島が侵略された際には直ちに上陸し、奪回して防衛すると説明した。
自衛隊のプレスリリースによると、同団は2つの水陸機動連隊で構成され、水陸両用車両を装備、米軍との合同演習を継続する。小野寺防衛相によれば、米国製の軍用機V22「オスプレイ」を使った演習も続行する。
日本では海上自衛隊も、ヘリコプター駆逐艦など水陸両用作戦のための艦船を装備している。ヘリコプター駆逐艦のうち4隻は、過去10年の間に就航した。
こうした駆逐艦は小型空母のような外観で、垂直着陸が可能なステルス戦闘機「F35B」やオスプレイの収容が可能とされる。
ただ、自衛隊が新しい部隊を発足させ、装備を整えても、海兵隊が実効的な戦力となるには程遠い状況だと、日本戦略研究フォーラムのグラント・ニューシャム上級研究員は解説する。
作戦のためには海兵隊と空中および海上の部隊が連携する必要があると同氏は述べ、日本情報サイトへの寄稿の中で、「水陸両用作戦は複雑であり、海上、陸上、空中の3次元の作戦がかかわる」と解説。もしも他の部隊が上陸部隊の展開や援護ができなければ、作戦は遂行できないと指摘した。
中国政府は繰り返し、東シナ海で中国が領有権を主張する島が武力によって制圧された場合は、防衛する用意があると強調してきた。
新華社通信によると、尖閣諸島を巡って中国外務省報道官は3月31日、「中国は断固として領有権を守る。釣魚島を巡る中国の領有権を侵害しようとする一切の試みは無駄になるだろう」と発言した。


小西議員に対する自衛隊将校の”国民の敵”発言。何となく嫌な感じで見ていた陸上自衛隊の新エンブレム

こちらも、「歴史的な理由から」、アジアの近隣諸国が憂慮するに十分な、軍国主義丸出しのものを堂々と採用。征け皇国の兵士たち!!!百人斬りの誉は軍刀、靖国が君を待っている。なんてコピーがお似合いだ。
真ん中のSince1950は老舗レストランみたいだけどw


国民が、感謝を持って、接してきた、またそうあってほしい自衛隊は、こんなものではないはず。しかし、ネトウヨ化してこの方向に舵きりしている?


小西議員が国賊に見えてしまう血走ったまなこの血気盛んな隊員諸君も少なくないとするなら、大変危険だ。そして、小野寺防衛大臣の、自衛官にも内心の自由が保障される云々のトンデモ発言は、さらに危険だ。文民が”文”を理解できていない。公務員として、公権力を委託され、あるいは一般市民に許可されていない武器弾薬を扱える実行組織のメンバーが、その身分をかざし、憲法を盾に内心の自由を公に主張し、内心どころか他人への恫喝を行うことが表現の自由などと、めちゃくちゃな解釈だ。
前にも、沖縄県知事の決定に、一般国民の権利である行政不服申し立てを国が行うというとんでも無いことをした時に、安倍総理が、私も国民の一人だと、呆れた主張した(と記憶している)のと同じ脳内構造だ。こんな連中が最高司令官だの指揮官だのと言っているのだから、若い自衛官の認識も狂ってくる。


中国が憂慮しているということは、重要な外交問題だし、東アジアの平和のバランスにも関わる政治案件を、自衛隊内で決定実行することは問題があるのではないか。
”離島が侵略された際には直ちに上陸し、奪回して防衛する”と簡単にいうが、尖閣諸島・竹島のように、関係国の主張が食い違っている場合、日本側の侵略の判断で、直ちに上陸奪還するということは、下手をすれば開戦の引き金になりかねない。実力行使より、外交での取り決めが先だろう。勢いだけで現実性に乏しいとの指摘もあるが、他国との関係を不安定にするには十分すぎる、日本は歴史的に見て、それだけの実績があるのだ。
血気盛んな隊員が、殺し、殺されれば、世論は一気に感情的に燃え広がる。


情勢の変化で煽れない北朝鮮危機に変わって、新たに、中国侵略・尖閣問題を再燃させ、何とか改憲まで国民を脅かしつつ、防衛省の力を大きくしたい(その為には不都合なものは隠す)安倍政権が着々と仕掛ける、外敵危機・有事捏造?で踊らされる。


現代の国際情勢において、軍事力は外交力のアシストであるのは明白だ。そして、合理的かつ最小限の行使と、悪い言い方だか冷静な駆け引きが必要で、盲目的愛国心を教え込み、それによって、敵を作り出し憎しみを抱かせて戦かわせるという、偏狭な精神論・情念的戦いは、かつての悲劇を繰り返す。若く一途な自衛官諸氏には絶対行かせてはならない道だ。




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