密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

"文在寅大統領にガツンとモノ申す" 相手にならないんじゃぁないかなぁ

安倍首相、一点平昌オリンピック開会式出席。超保守支持層にヘタれと映らないように、直接"文在寅大統領にガツンとモノ申す"的印象操作に余念がない。
しかし、文在寅大統領は、論理的で冷静、かつ、外交的手腕も相当なもの。最近の対話路線、南北オリンピック交流も99%詰めて、トランプに華を持たせるなど、十分な準備と機を見ての英断ができる人物だ。
かたや安倍首相は、自分を認める人たちの中では強気リーダーぶりを発揮、論敵や反対者の前では、逆ギレトンズラの内弁慶。知性も言語能力もいささか不安がある。


日刊ゲンダイは、キレもの文在寅氏が日韓合意に異論を唱えた背景に、きちんと切り札を用意して臨んだという見方を報じている。



韓国が慰安婦問題に関する日韓合意を事実上ホゴにした“報復措置”として、要請された開会式出席を拒んでいたのが一転、安倍首相は「事情が許せば平昌五輪の開会式に出席したい」と言い出した。親密メディアを利用して“新次元”の強気外交の演出に必死だが、裏にはのっぴきならない事情が見え隠れする。


■文在寅政権が切った“最強カード”


 アベ発言の伏線は官邸と近い産経新聞(24日付)に掲載されたインタビュー記事だ。国会会期中にもかかわらず単独取材に応じ、日韓首脳会談を念頭にこう気炎を上げていた。


〈日韓合意について、韓国側がさらなる措置を求めることは受け入れることができません。この考え方について、大統領に直接伝えるべきだと考えています〉


〈北朝鮮への圧力を最大化していく方針はいささかもぶれてはならない。この考え方も文大統領に明確に伝えたい〉


開会式に出席する米国のペンス副大統領と日本で会談し、連携強化をアピールして訪韓。日韓合意をひっくり返し、南北融和に傾く文在寅大統領にガツンとモノ申す――そんなストーリーを描いている。
トランプ賞賛の”バンカー2回転半”の見事な安倍ウルトラCを決めたいみたいだが、全く最近の日本政府は、自分たちの内向きな妄想しか頭にないから恐れ入る。文在寅という人物の能力についての考察は全くない。お勉強ばかり上手で人間的深みのない官僚や、そのお勉強さえまともにできていない、甘やかされた、もちろん人間に対する深い洞察など皆無の安倍閣僚とは、はっきり言って大人と小学生くらい思考能力に差があると思って間違えない。


「内閣支持率は下落傾向で、世論もおおむね開会式出席を是としている。当初、開会式出席に難色を示していた米国からGOサインが出たこともあり、訪韓は支持者向けのパフォーマンスにもうってつけだと判断したようです」(官邸事情通)


”開会式出席に難色を示していた米国”なんで? だいたい米国のどの機関が、あるいは誰が、日本の首相の韓国での冬季オリンピック開会式出席に難色をしましたというのか?
だいたい隣国のオリンピック開会式出席にアメリカのお許しが必要なのだとしたら情けないにもほどがある。アメリカ云々といえば、安倍氏の個人的感情あるいは政権の感情的な韓国への恫喝(にもならないのに本人たちは恫喝のつもり)に理由がつくとでも思っているのだろうか? 官邸事情通氏のビミョーな印象操作?こういうの、私は、結構気になってしまう。


 一方、韓国は文在寅政権が切った“最強カード”が奏功したとほくそ笑んでいる。それは、安倍首相が朴槿恵前大統領に宛てた文書だという。


「朴槿恵前大統領が弾劾訴追で青瓦台を追われたドサクサに紛れ、文在寅政権が入手した機密文書の中に安倍首相が朴槿恵氏に宛てた私信があり、〈慰安婦問題については個人的に謝罪する〉といった文面が記されていたと聞きます。慰安婦問題の解決を急ぐ安倍首相が日韓合意の早期実現のために送ったようで、〈日韓合意を実現できるのであれば、50回でも100回でも謝罪する〉とも伝えていたようです。朴槿恵氏は尹炳世前外相の忠告に耳を貸さず、一気に合意の道筋をつけた。“アベ私信”を手にした大統領秘書室は大喜びで、日韓合意の見直しを後押ししたのです」(外交関係者)


韓国がまとめた日韓合意の検証結果報告書は非公開部分に言及している。それに河野外相が噛み付き、「報告書に基づいて合意を変更しようとすれば、日韓関係がマネージ不能となる」と大騒ぎしたのも妙に合点がいく。


安倍首相の強気パフォーマンスは、“最強カード”を手にした文在寅の揺さぶりを招きかねない。


もちろんこれが本当なら、安倍応援団も極右支持者への弁明に窮するだろうし、日本国民にとっては、安倍首相の相手を舐めきった二枚舌、、不誠実な日韓合意締結の裏側が明らかになる。大変不名誉なことだ。


文在寅大統領が、日韓合意に対する不備を主張したとき、もちろん被害者・国民感情置き去りのトップ都合の合意であったわけで、当然だろうと思ったが、なぜ、この時期なんだろう?とも思った。2手3手先を読んで仕掛ける文在寅大統領が、単に民意を代表して(民意であれば韓国の人々は、何十年にわたって、日本の対応の本質そらしに不満を募らせ続けているわけだから)、よほどの決め手がない限り、こういう前政権での合意への不同意を申し出すことはしないだろう。かつ米韓日で北の脅威に備えている最中だ。


だから、安倍首相のパク前大統領への私信が非公開文章関連で見つかったとなれば、納得がゆく。”最終的不可逆的解決”の言質を縦に取る日本に対してみ、非常に強い外交の手札を持ったわけだ。


安倍首相勇ましく平昌オリンピック開会式出席し、文大統領にガツンと決めて、国内支持率高揚のウルトラCを決めるつもりが、2回転半砂まみれならぬ、恥まみれにもなりかねない。ただ、賢明な文大統領は安倍首相に徹底的に恥をかかせることはせず、落とし所を提示して、有利有効にことを運ぶだろうと思う。どちらにしろ、文大統領の敵ではないだろう。だから、この安倍・パク私信に関しての追求は日本のマスメディアの仕事である。


いかに”外交の安倍”が空疎で看板に偽りあれかを国民に知らしめるいい機会だからだ。


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