密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

「意味がわからないですよ。なぜ中国とか北朝鮮が、日本を侵略するという発想になるかわからない」その通りです。

ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんが、元旦朝生で”問題”発言を行い、論客さんたちの頭をぐるぐるにしたようだ。


沖縄が、中国のものか、日本のものか、といえば、沖縄は沖縄の人々のもの。尖閣問題が起きた時に、上海に行って上海ビエンナーレのパネルディスカッションアジアの未来を見て、中国や他のアジア諸国にとって、沖縄は特別な位置付けであるのだと実感した。


世界には小さな島の独立国もあり、沖縄も、沖縄の人々が望めば、琉球民主共和国のように独立国出会ってもいいし、日本は友好条約と歴史的経緯から支援も行えばいいと思っている。そうなれば、尖閣諸島は当然琉球民主共和国の領土であろう。


中国が尖閣諸島の領有権主張を言い出したのが、そこに資源を発見してからだと言われるが、尖閣諸島と、台湾や上海は目と鼻の先で、そこを独立国平和主義で交戦権を持たない日本ならまだしも、米軍の手先、いやよりイケイケの危ない日本に任せては脅威を感じるなというのも、無理なからん、地図を見てそう思う。


朝ナマは見ていないが(実は日本にいた頃からあまり好きではない。みんなギスギスして相手をへこませるために議論し、大声を出す、そんなところがたまらなくイヤ)村本さんの発言に関するハフィンポストの記事にツッコンでみる。

お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔氏が1月1日、テレビ朝日系の「朝まで生テレビ」に出演し、中国が攻めてきた場合、尖閣諸島は「明け渡す」などと主張した。


尖閣諸島について「僕は、取られてもいいです。明け渡します」
番組で、討論は憲法9条と自衛隊の話題になった。村本氏は憲法9条2項を守り、自衛隊は「武器は持たなくていいと思っている」と主張。「交戦権も放棄したほうがいい」などと述べた。


日本は国として交戦権は認めていない。自衛権は持っていると解釈されかろうじて自衛隊は存続している。この自衛の範囲を拡大し、予防的先制攻撃までできるようにしたいのが安倍政権だ。後の発言から、村本さんの、交戦権は個人の交戦権?つまり無抵抗主義とうことか?



番組司会の田原総一朗氏が「非武装中立にするってこと?」と聞くと、村本氏は「自分はそうです」などととコメントした。
国のことか、個人の思想なのかがごっちゃになっているがこういう食い違いのまま勢いで進む朝ナマが嫌い。



これに対し、東京大学大学院教授の井上達夫氏は、「多くの人は、非武装中立が何を意味するか、理解しないで言っている」と指摘。「じゃあ、攻撃されたらどうしますか?」などと質問した。


”非武装中立”には、戦時のみのものや、平時を含むものが考えられる。通常は、平時を含めて自衛戦争のための常備軍も廃止し、特定の軍事同盟にも加盟しないものとされる場合が多い。非武装中立の思想は、平和主義や、ガンディー、キング牧師などの非暴力主義、あるいは国際社会への信頼などに基づき、それを国家レベルや平時にも拡大したものとも言える。


やっぱり頭に血が上って、プラットホームを一致させずどんどん畳みかける、まずいよね。「じゃあ、攻撃されたらどうしますか?」って、苦笑を禁じざるを得ないツッコミだが、村本氏の答えは、実に冷静だと思う。

村本氏は「なぜ侵略されるんですか?」と逆質問。「意味がわからないですよ。なぜ中国とか北朝鮮が、日本を侵略するという発想になるかわからない」と、自身の疑問をぶつけた。


実は日本が、中国が侵略してきたり、北朝鮮が攻撃してきたりでナーバスになっているという話をすると、夫Dさんも「なんで日本を侵略するの?なんの目的で?」と首をかしげるのが常。別に石油やウランが埋まってるわけでもないし”物作り日本”の技術力が狙いなら、武力で機材や技術者を殺してしまうより、普通にビジネスしたほうがいいし。


あるいは、(安倍総理を筆頭に、なかったと主張している)第二次大戦中の日本軍侵略と凶行の復讐のため、、みたいな潜在的恐怖による被害妄想。あるいは、今の日本がかつての日本軍を彷彿とさせる侵略大国の再来になっていけば、あるいは、アメリカの陰に隠れて、夢を再びを目指し軍事力をどんどんアップ、再び隣国に脅威となる、そうであれば、中国も韓国も用心するし、北朝鮮も敵対国としての挑発も強める。
つまり、日本が ”侵略(?)”される理由を、昨今の日本は自らどんどん打ち出している状態だということだ。


ある意味、この日本にはびこる”侵略される”ヒステリーは、日本及び強固な宗教対立のある地域以外の国では、戦争は、信条や情熱でやるものではなく、リスクと利益と損失のバランスの中で行われ、時として不幸なことに常軌を逸してゆくという、戦争のセオリーを忘れている平和ボケ被害妄想とも言える。どこの国も自国の兵士をや市民を無駄死にさせたくはないのだ(大日本帝国軍とは違うのだ)


だからこの、村本氏の発言は、まさに日本のように、閉ざされた、しかし情報氾濫、分析過多の中で被害妄想を膨らませている社会が聞くべき意見であるはずなのだ。


この発言に田原氏は、「もしも日本が、米軍と自衛隊がいなかったら、尖閣は中国が取るよ」と述べ、村本氏に「(尖閣を)取られていいわけね」と質問した。この問に村本氏は、「僕は、取られてもいいです。僕は明け渡します」などと述べた。


村本氏は尖閣諸島を明け渡す理由を説明する中で、「もし皆さんの身内に自衛隊とか軍隊がいて、その身内が人を殺して国を守ることってどうですか?」と、他の出演者に問いかけた。井上氏から「敵を殺さないで自分が殺される状況に置かれたらどうするの?」と詰められると、「じゃあ、殺されます」と言い切った。


この井上さんという方は法学者さんなのに、相当頭に血が上っている。殺したり殺されたりは専門外なのだから仕方ないが、”敵を殺さないで自分が殺される状況に置かれ”ないようにすることこそ議論すべきことでしょうが。
相手を殺さないと殺される、そんな状況を招き入れるくらいならその前に、どんなことをしても対立を止めなくてはならない。究極の妄想にいきなりジャンプ・インして、相手の覚悟を問い詰めるって、平和ボケ学術的机上論。
もちろん村本さんも「じゃあ、殺されます」は、やはり芸能的机上論。世界中に死にたくなくても環境や暴力で殺されてしまう人たちが、世界中で、とどまるところを知らない。
しかし、日本人にとって、究極の生死は未だロマンの域を出ていないのではないだろうか。


アメリカ人がベトナム戦争以降自戒を込めていう言葉がある。『アメリカは恐怖から攻撃する』 そして恐怖とは、相手に対する無知と偏見で必要以上に助長される(また政府はそれを巧みに利用する)。人間偉くなると俯瞰して云々と、全体主義に走り始める(その頂点に君臨するのは自分と思っているからだ)でも、命を2つ持っている人間はこの世にいない。自分の命を大事に考え、そして相手も同じ命を持つという当たり前の認識を忘れてはいけない。


とはいえ、ウーマン村本さんは非常に勘のいいシャープなコメディアンです。
「意味がわからないですよ。なぜ中国とか北朝鮮が、日本を侵略するという発想になるかわからない」
多くの人々が、尖閣だの何だのより、この、”王様は裸”的警鐘に注目してほしい。



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