密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

これぞ平和ボケ 戦火のウクライナに”必勝しゃもじ”の怪

ゼレンスキー氏はどう反応していいか困惑しただろう。もちろんお金をたくさん寄付したのだから、それはそれでありがたかっただろうが、贈呈された必勝しゃもじには、今ウクライナの民の置かれている現状を全くわかっていない、という虚しさに取り巻かれただろう。


戦後生まれで、意外に軍国・勇ましいことに憧れ、無茶な強行を好む、生麩のような日本国首相は、ウクライナを元気付けるため、ご当地の必勝祈願しゃもじを選択した。お好み焼きのパッケージを持って行った方お土産としてがありがたかっただろう。


受験や選挙に必勝祈願なら、まあ良かろうが、街を爆撃され、畑を穴だらけにされ、鉄道や道路を壊され、捕縛され拷問されレイプされ殺されている人々の祈願は終戦と国土の防衛。
故郷を取り戻し守り、家族・隣人が生き延びることであろう。ただ春の花を喜びたい、というシンプルなものだろう。

ウクライナを訪問した岸田文雄首相がゼレンスキー大統領に地元・広島名物の「必勝しゃもじ」を贈呈したことを巡り、野党幹部から「緊張感がない」などの批判が24日相次いだ。


 立憲民主党の泉健太代表は同日の記者会見で「戦争中の緊迫した国家の元首に対して、緊迫した外交の中で贈るのは違和感が拭えない。緊張感のなさを露呈した」と指摘した。日本維新の会の馬場伸幸代表も会見で「一言で言えばノーセンス。お気楽過ぎるんじゃないか。私なら怒る」と述べた。


23日に政府が贈呈を明らかにして以降、SNS(ネット交流サービス)では、「何の冗談か」などの書き込みが続いていた。


 岸田首相は24日の参院予算委員会で、贈呈に関し「ウクライナの人々が祖国や自由を守るために戦う努力に敬意を表したいし、わが国としてウクライナ支援をしっかり行っていきたい」と説明した。立憲の石垣のりこ議員が「戦場に持っていくには、あまりにも不適切では」とただしたのに対する答弁。


 しゃもじは宮島(広島県廿日市市)の特産品で、相手を「飯(召し)とる」との語呂合わせから必勝祈願にも使われる。泉氏は会見で「国内では受験の合格やスポーツ、選挙の応援など平時における『必勝』ということで戦後は愛用されている」と指摘。日清・日露戦争のころは出征兵士らの縁起物だったことにも触れ、「首相がまさに戦前の敵を召し捕るという文脈で贈ったということならば、戦前の験を担いでウクライナに『もっと戦え』『必ず勝て』とメッセージを送るということなのか。二重に違和感がある」と苦言を呈した。【古川宗、安部志帆子】


「『もっと戦え』『必ず勝て』とメッセージを送るということなのか。二重に違和感がある」泉健太氏まとも発言。侵略に抵抗ステイルので対等勝負の勝ち負けではないのだ。
立民の塩村あやか議員が、同じ広島人として擁護のツイートを行なったようだが、広島の人々が、カープの応援には必ず必勝しゃもじを持つ、広島人にとって頑張れのシンボルなのだそうだが、野球の試合ならいい、受験ならいい。しかし、侵略に苦しむウクライナに、広島人の気合を押し付けてどうする。平和の願いの千羽鶴ならまだ伝わるだろう。


意味不明のしゃもじを運ぶために、たくさんの人の手間と努力と税金が使われたのだ。岸田氏のセンスのぬるさ=側近も同じぼんやり頭が揃っているのだろうか?


岸田さんご満悦のステルスウクライナ訪問も、バイデンの二番煎じだし、習近平とプーチンの会談にかき消された。
ゼレンスキー氏は習近平と、すごく会談したかっただろうから、プーチンとの会談には気が気でなかっただろう。


実際、習氏にはアメリカとは別な方法で、停戦に導くことができるのではないか、という期待も集まっている。ただ実際当たらず障らずの感じだったと伝えられている。約4時間の会談だったというので、中身を知ることはできない。


日本はどうもピントがずれている。昭和天皇と、ヒットラーとムッソリーニを並べられた時にウクライナ大使館に怒りの抗議をしたり、第二次大戦の反省が全くなく、大変恥ずかしい国であることを国際社会に発信された。そして必勝しゃもじ。平和ボケとは、戦争をイメージで捉え幻想を作り上げ、そしてそんな程度で、大軍拡を大喜びでやって、実際軍備を増強すれば相手が恐れ入って、抑止力になる、などというお子ちゃま考え。少年マンガの力関係の設定でも、もっと複雑なプロットを持っている。
軍備増強も、核武装も、日本にとって何の抑止力にならない。そういう幻想を持って武器を揃えた満悦している間に、戦争のプロのアメリカ軍の計画にしっかり組み込まれ、いざとなったら沖縄エリアの諸島で住民を巻き込んでの死闘をさせられるのは、自衛隊の諸君だ。


彼らには必勝しゃもじを配られるのか?ふざけるな!!と日本国民(広島の人以外)の怒りが沸騰すると思うよ。ウクライナに、しゃもじを上げることは、そういうことだ。外国からの客人で、支援金もたくさんくれるので、抑えているが、内心は自衛隊にしゃもじを配って戦わせることに対する不快感や怒りと同様なものがあるだろう。



明治大学文学部・齋藤孝教授:
微妙ですよね。首相の地元の手土産なんですけれども、「しゃもじ」って贈られた方は、そもそも何の意味なのか分からないし、「必勝」というのは、ちょっと好戦的な感じがしてしまうと思うんですね。今回は普通の戦争ではなくて、ロシアに一方的に侵略されてきた。その侵略を「排除」するということですから、いわゆる「勝つ」「負ける」というよりは、「排除」というニュアンスで言うと、「必勝」というのは、この文脈からするとズレているのかなと思いますね

榎並大二郎キャスター:
一番大事なのは岸田首相の意図したところが、ちゃんとゼレンスキー大統領に伝わっているかということですね?

明治大学文学部・齋藤孝教授:
そうですよね。千羽鶴なら伝わるなと思いますね(FNNプライムオンラインより)



常に海外に向けて日本(広島)文化推し、こういう時にはやめてほしい。
ついでに、G7と岸田さんの似顔絵をプリントした饅頭を後援会土産にしたという、恥ずかしくなるほど自惚れ満載、法律軽視。


こういうふやっとした人の手で、日本が戦争できる国になり、沖縄周辺の島々がアメリカ軍の使い捨て要塞になり、戦闘開始の崖っぷちに追い詰められる自衛隊員、巻き添えを食う逃げ場がない住民(自力で逃げてください、だそうだ。)
国民の生活を支えるサービスを削り、その口で少子化対策で表面的なバラマキ。
この人が今分岐点の日本の主張でいることが怖い。これから始まる地方選で日本の国民の質が問われる。国政選挙がしばらくないことにあぐらをかいている岸田自民党も、土台の地方選で揺らげば、少しは国民の声に聞く耳を取り戻すかもしれない。



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