密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

気さくさと節操のなさを履き違え、芸能人とお食事首相

リテラが、松本人志氏を安倍広告塔として何度も取り上げているが、別に、芸人がお金のある人、権力のある人と仲良くしたい〜!!というのは、よくある話。彼らのご先祖は、”太鼓持ち”なのだろうから、王侯貴族さえ、意地悪くからかう”道化”をルーツに持つ海外のコメディアンとは少し違うのだろう。つまり、日本のお笑いは、我が身を貶めて、お大臣様にいい気持ちになってもらう、おべっか使いの側面もあり、故に、そうした種類のお笑い芸人がいるのは当然だろうと思う。


芸能人に、ある種の正義やオピニオンリーダーを、海外のスターやコメディアンと同様に、求めすぎるのは、個人の尊厳や、自立した意見、自主独立を許さない日本の芸能界において、あまりにも彼らに犠牲を強いすぎる。それでも、発言を行っている人たちの勇気は、賞賛に値する。批判精神を見事に芸に昇華されたウーマンラッシュアワーに大きな注目を集めたことで、鋭いナイフを笑いに秘めた本当のコメディアンが育ってゆくかもしれない。

[THE MANZAI 2017] 大注目を浴びたウーマン 時事ネタ漫才!賞賛の声


話を戻すと、このリテラの記事に見る、安倍首相を囲んでの焼肉打ち上げの問題は、安倍首相とお友達になれて、はしゃぐ、仲良くしてもらって有頂天になっている芸能人ではなく、自分の立場を考慮せず、私人のように安易に(あるいは戦略的に)ホイホイ出てゆく安倍晋三内閣総理大臣の認識と態度、政治家としての倫理観の欠如だ。同じような軽さとノリの良さ、自身の立場を配慮して自制する思慮深さや倫理観のなさで、大問題を引き起こし、またこれからも起こすであろう妻の昭恵氏ともども、最悪の似た者夫婦である。



自分の応援団や自分の思想の似た人たちと、飲食を共にし、その人たちのテレビ番組に出演するなどということは、国民から権力を委託された総理大臣として、決してやってはいけないことなのだ。もちろん、自分の立場が利益を生むことに関わる人間、それが友人であっても、在職中は、利益を生む現場には、友人は遠慮してもらうか、それができないのであれば、友人としてでも会うことを控えるか、のどちらかだ)もちろんマスメディアとの会食などもってのほかだ。


ブッシュパパの有名なエピソードで、彼が大統領在職中、うっかりブロッコリーが嫌いだと言ったため、ブロッコリー農家からもう抗議が来た。この一言で、アメリカ中のブロッコリーぎらいの子どもたちに、ブロッコリーを食べないお墨付きを与えかねないからだ。
国のトップは、公人中の公人、はっきり言って私生活など無いも同然で、それを覚悟で職責を担う。 コメディアンのビル・マーは、バリバリの民主党支持で、オバマ第二決め選挙に1億円の選挙資金を個人献金した、再選を果たしたオバマ大統領に対して、もちろん彼の番組に出演するような要請はしなかったし、オバマ氏も在任中は、特定の番組に出演もしなかった。任期終わりも近づき、ビルも一度インタビューしたい、オバマ氏に出演してくれるよう、視聴者に署名を呼びかけ、相当数の署名が集まってホワイトハウスに届けられた。 しかし、オバマ氏はビルの番組に出かけることをせず、ビルをホワイトハウスに招き、インタビューとその録画を取ること、放映することを了承した(こうした方法は、他のジャーナリストなどの取材でも前例がある)


大統領だけでは無い、アメリカでは、公職にある人間は、いちいち法律に書いていなくても、やっていいことと悪いことをわかっている。それでも法律に書いていないからと言ってやってしまうような劣化したトンデモ大統領が現れた現在であっても、大統領が軽々しく極右のコメディー番組に出演したり、あとでその出演者や自分良いのメディアを食事に招いたりするような無節操はしていないし、また周囲が絶対に許さない(だからツイッターであれこれ発信スルー十分迷惑トラブルだが)。


だからトランプは政治集会を開いて、自分に味方してくれる支援者の声援を浴びて自分を慰める。 どんなバカでも国のトップになる以上、それなりの用心深さと注意深さは必要だ。選挙で選ばれた人間は、それによって代表となった場合、自分に投票した人々だけでなく、自分に投票しなかった人々のためにも働かなくてはならない。それが一国のトップであれば、自分に賛成でない人たちのことも考慮に入れて政治を行うのは当然で、その点を、トランプ&シンゾーは理解できず勘違いをしているのでこんなひどいことになっている。ホイホイテレビに出るのも、政策を理解して欲しいとか、批判に耳を傾けるなどではなく、自己宣伝、選挙で有利に進めるためのイメージ戦略のためであり、だから、きちんとした政治討論会より、内輪受けの番組に出たがる。


気分は王様の安倍総理は、国会でも、コロコロ立場を使い分けるが(自民党総裁としての立場で答えるわけにはいかない、とかなんとか。いっそ辞任党総裁安倍晋三君を承知したらいいだろうとおもうが、そうもいかないんだろうか?)そんな、都合のいいことが許されたいるのは、日本の安倍総理ぐらいだろう。公人特権フル活用の妻も”私人”と閣議決定し、もう何もかも安倍ご都合解釈だ。


太鼓持ちは、お大臣が変われば、そちらについて回る。つまらない右翼芸人に腹をたてるなら、そもそも1国の首相としての、最低限の、知性、良識、人権意識、倫理観、公正公平さそして品格を持たない安倍総理と、彼を、彼の知的レベルのまま野放しにし、日本の良識と言語をめちゃくちゃにした、同レベルにまで劣化した周辺政治家、屁理屈解釈で小知恵を与え、立憲主義を崩壊の危機に追い詰めた、利口馬鹿な官僚トップにこそ、腹をたてるべきだ。


 

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