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共和党候補たち、個人攻撃ディベート+オバマ大統領の最高裁判事任命に抵抗

連邦最高裁の保守派判事、アントニン・スカリア氏が急逝。スカリア氏は共和党の判事で、現在氏を含む6人の判事が共和党、民主党は4人の判事を任命した。
連邦最高裁判事は、大統領が指名し、上院で承認される。判事は引退の任期はなく本人の本人の要望での引退以外は、亡くなるまで現職である。偶然にもブッシュ2政権の時に、亡くなった判事が複数でてしまったので、保守派の判事が多くなっていた。
本来は半々が望ましいのは言うまでもない。


当然指名権はオバマ大統領なのだが、6人の共和党大統領候補は、次期大統領が指名すべきと主張している。共和党から大統領がでる事を前提のオプティミスティックな発言である。


前回、女性アンカーともめて、不参加のトランプも今回はCBSの主催なので、残念ながら復帰。共和党ディベートはまたしても険悪なけなし合いに戻った。


CNNによると、
http://www.cnn.co.jp/usa/35077846-2.html
連邦最高裁の判事使命に関して、トランプは、オバマ大統領はいずれにしても後任を指名するだろうとしたうえで、上院での承認を阻止するために共和党重鎮のマコーネル院内総務らが審議を遅らせる作戦をとるべきだと力説した。
「非主流派」候補の座をトランプ氏と争うテッド・クルーズ上院議員も、スカリア氏の後任にリベラル派が任命されれば最高裁判事の比率が逆転し、人工妊娠中絶などに関する重
要な判断に影響が出ると危機感を示した。


人工中絶を法で禁止するべき、学校での祈りを義務化するべき、進化論を学校で教える事を禁じるべき、銃のいかなる規制も違法、などの、信じられないような事を本気で法制化したい共和党。ことあるごとにオバマ大統領の政策を憲法違反で連邦最高裁に訴えをを起こしている共和党(保守判事が過半数でも、違憲の判決はでなかったが)
ここで、リベラルの判事が入れば、悲願の人工中絶法制化も悲願のまま消える。
と云うので、各候補色めき立って強弁していた。


あとは、とにかくトランプは個人攻撃を持ち込むので、泥仕合になる、ブッシュ前大統領の評価などをめぐって激しく衝突。多くのアメリカ人はブッシュ2を最悪の大統領と認識しているが、共和党では、父子大統領、弟大統領候補のブッシュ家の親派も多く、会場から、何度もブーイング起こった。こんな調子でまた.トランプのかき回しで、他の候補も非難と個人攻撃の応酬を展開した。


クルーズ氏は移民制度改革についての方針を問われ、ルビオ氏がかつて民主党重鎮らとともに不法移民に市民権を与える措置を立案していたと批判した。これに対してルビオ氏は、クルーズ氏が「うそを広めている」と反発した。
続いてトランプ氏も、クルーズ氏はアイオワ州党員集会で元神経外科医ベン・カーソン氏が指名争いから撤退するとの虚偽情報を流したと述べ、同氏を「最大のうそつき」と非難した。トランプ氏はさらに、クルーズ陣営がサウスカロライナで有権者に「トランプ氏は当州で参戦していない」と訴える電話作戦を展開しているとも主張した。
これに対してクルーズ氏はトランプ氏を「偽善者」と呼び、同氏こそ選挙戦の序盤でカーソン氏を「病的」などと評していたと指摘した。 
討論会の檀上にはカーソン氏本人も立っていたが、こうした非難合戦には加わらないとの立場を貫いた。ただ同氏自身の選挙戦は最近、失速が指摘されている。


ジョン・ケーシック・オハイオ州知事もまた、「有権者は中傷合戦にうんざりし、団結を望んでいる。私はこの争いに入りたくない」と明言した。穏健派のケーシック氏は先週、ニューハンプシャー州の予備選で2位につけたが、同州に比べて保守色の強いサウスカロライナでは苦戦が予想される。

トランプ氏はまた、ブッシュ前大統領の対イラク開戦を「とんでもない大間違い」だったと批判した。これに対しては前大統領の弟、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が、前大統領は米国の安全を守ったと強い調子で言い返した。
トランプ氏が続いて、2001年の米同時多発テロもブッシュ前政権下で起きたと指摘すると、会場からは大きなブーイングの声が上がった。
サウスカロライナは有権者に現役や退役後の軍人が多く、ブッシュ前大統領の人気も高い。イラク戦争に対するトランプ氏の批判は、かえって反発を招いた可能性がある。(CNNより)


トランプがいないときはそれなりに、知的な対応と政策論争をしていた各候補が、こんなに個人攻撃に走るとは、トランプの影響力は強烈? 悪貨は良貨を駆逐する。
どちらにせよ、次期大統領が保守派の判事を指名する事はなさそうだ。



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