密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

この際、党議拘束は邪魔+連合における共産党排除の理由


前の記事に
山本太郎議員がいつも、「ウチは党議拘束がないので」と,彼の信念で投票し、考え方、やり方を貫いている。と書いていて、ふと、 ”党議拘束”とは何の為に必要なのか?と疑問に思った。
”主に、議会で採決される案件に対し、党全体の意思としてあらかじめ賛成するか反対するかを決めておき、所属議員の表決行動を拘束する。個々人の自由意志で賛否を表明することは容認しない。ひとつの政党が結束して行動するための手段として用いられる。by Wikipedia
党で決めたことに全所属議員が従うという規則。ということは、党議拘束があれば、国会における採決の結果は、その前に行われた選挙における各政党の獲得当選者数により、決まってしまう? 議員が頭を使うことなく党に従う、党の決定に責任を依存して,自分の意志責任を緩和させる。  有権者の側から見れば、こうした制度下の議員は、自ら考えて行動する国民の代表ではなく、政党の「部品」に他ならない。 政界の勢力図のために、執行部や,上の立場の議員が所属議員の頭を抑える。これでは人間の能力を画一化し全体主義を行っているも同然。


アメリカ両院には,こうした事はほとんどない。絶対にないとはいいきれないが、必要に際して行おうとしても、無理のようだ。Give & Takeで取引はしても、各議員の政治信念理念、そして自分の選挙民(あるいはロビー)の利益に反して,妥協すると云う事がないからだ。全員同じ意見になるということは、アネリカ社会では、あり得ない。(サイエントジーのような、新興宗教は別ですが)

そういえば、維新分裂の現任、柿崎議員が、共産党と壇上で戦争法反対を唱えたからだったが、これも変な話だ。党議拘束は議題案件の賛否としているが、何となく,党をまとめる為の個人の思想、信念の行動も拘束しているように見える。


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共産党のように,党決定システムの規定がしっかりあるのならまだしも、力関係、キャリア、単なる党利党略で、話し合いも、意見交換もないままトップダウンで,拘束されては、それこそ,党の部品。野党をまとめようと(実は纏まらない原因の)有無をもいわさぬ、強硬姿勢で,統一候補の協議も拒否している民主党執行部は、どうも悪しきコントロールフリーク状態になっているようだ。


その大きな理由が連合の存在。こちらのブログでどうして,民主党が共産党排除なのか納得が行った。
民主党の労組系比例候補を見る - なぜ連合は共産党を拒絶するのか
http://critic20.exblog.jp/25201742/
以下は要約です。
現在の民主党と連合との関係は、敢えて喩えるなら公明党と創価学会のようなもので、まさに支持基盤そのものに他ならない。「共産党と手を組むな」という連合の指令に民主党が逆らえない理由は、そこから類推してシンプルに理解することができる。


最近の若い世代の政治の議論を聞いていて強く思うのは、労働組合や労働運動についての知識と関心の欠如であり、労組が政治に及ぼしている影響力への異常で不当な過小評価である。ネットでは、連合は学会と同じように侮蔑され軽視されている。存在感がどこにもない。けれども、マジョリティの大衆から侮蔑され軽視されている連合と学会は、ネットの床屋政談など意に介さず、マスコミによる商売での政治言説も気に留めず、黙々と低投票率の選挙で実力を発揮し続け、日本の政治を動かすプレイヤーであり続けている。票を動かせる存在というのは大きいのだ。


民主党は、共産党の「国民連合政府」に是々非々の態度で臨めても、連合は絶対にそれを容認することはできないのだ。
それはなぜか。労働組合には労働組合の世界があり、労働組合の生態と論理があるからである。労組の世界において、連合は権力を持つ政権与党の立場であり、言わば労組の政府組織である。


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そして、労働運動の世界には野党があり、それは共産党(全労連)である。労組の世界で支配者として君臨する連合は、常に異端たる共産党と緊張して対峙しているのであって、安倍政権や自公と対立しているわけではない。


民主党と共産党の議席数が並ぶ図が現出すれば、当然、労組の世界の力関係に変化が生じ、全労連が台頭して発言力が増大することは必至である。連合幹部にとって恐怖の想定であり、それは反共の彼らが失脚し、労働運動の世界から消されることを意味する。

一体、何のために民主党を作り、民主党を育て、民主党を支えているのかという原点に立ち戻る。すべて、政治の世界から共産党を排除し、労働運動の世界から共産党を抹殺するためだった。連合にとって、「国民連合政府」を一致条件とした共闘要求に民主党が屈することは、革命の発生であり、自分たちの権力が革命で転覆されることに繋がる。


なるほど、それでも、今の日本の異常な状況、この国の平和があっての,労働組合ではないのか? 結局自分の立場を守りたいだけの、現実執着型平和ぼけ。そんな各々の,既得特権を守る為の権利闘争ゆえに、この国の未来が取り返しのつかない方向に向かうのを止めるチャンスを壊すのか?
連合の発生は1960年代後半、成立は1989年11月21日。 共産党は戦前戦中、迫害を受けながら,反戦抵抗を続けた。このまま行けば再びそういう状況が来るかもしれない。その時、連合だ全労連だ、なんて意味をなさない。組合非合法化、解体だって,あり得る。頼むからそのカチコチ頭と狭い視野、既得特権を守る事のみの価値観を封印してくれ。労働組合どうしの闘争は、平和な時にやってくれ!!!


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