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「一度妥協したら死んだも同然」枝野立憲民主党Twitter8万フォロワーを突破 

新しい風は、小池希望の党ではなく、枝野立憲民進党に吹き始めているようだ。
まだ合流の可能性を模索していた10月1日。混乱の様子を曲になぞらえようとしたのか、枝野氏は「ひとりカラオケに行きたいよ、(アイドルグループ欅坂46の)『不協和音』を歌うんだ」と周囲に漏らしたと産経ニュースが報じた。
この発言を受けて記者から好きな歌詞を聞かれると、枝野氏は「一度妥協したら死んだも同然」と答えた。という。


もともとアイドル界は苦手の上、特に秋元康系のアイドルは敬遠していたのだが、興味を持って、この『不協和音』を調べてみた。まさにシリアスな現状への抵抗の歌で、歌詞全編、枝野氏が一人カラオケで歌い自分をの迷いを吐き出し、信念を通す勇気を喚起できる強い言葉の歌詞であったことに驚いた。これを、大勢の可愛い女の子たちが歌い踊るのか?イメージできない、、、。


この子たちの衣装がナチスのようと言われたのかな?寄宿女学校の制服みたいな衣装が多い?硬派な感じにしてる?とにかく、彼女たちを統率している大人が、こういう歌を歌わせる?本人たちはどういうモチベーションで歌っているんだろう。しかも女学校風制服で、、、やっぱり気持ち悪い。しかし曲に罪はない。いい歌詞だと思う。


ともあれ、この歌は自分の道を、理念理想を貫きたい、しかし仲間を傷つけたくないと、真剣に悩む中年の男が一人密室で歌うにふさわしい。


その甲斐あって、縁の下の力持ちは、党首選に負けたものの、より大きなものを手に入れた。試合に負けて勝負に勝った(とりあえず前原氏には)そして本当の勝負のスタートラインに立った。

枝野幸男氏が10月2日に結成を表明した新党「立憲民主党」の公式Twitterアカウントが、開設から1日あまりの4日午前1時現在でフォロワー数が8万人を超えた。


一方、同じく新党で小池百合子都知事が率いる「希望の党」は、9月26日に公式Twitterアカウントを開設したが、4日午前1時現在、2500フォロワー程度にとどまっている。


他政党のTwitterアカウントと比較した場合、立憲民主党は公明党を抜き、11万フォロワーを誇る自民党に迫る次点となっている。


立憲民主党」と「希望の党」、どちらも設立間もない政党だが、Twitterのフォロワー数には大きな差が出ている。なぜだろうか。これまでのツイートなどを分析してみた。


■ハッシュタグで「#枝野立て」も... 「立憲民主党」Twitterの特徴は
この日の会見直後から枝野氏の発言の要点を書き起こして投稿。投稿にはハッシュタグも使用し、「#枝野幸男」「#立憲民主党記者会見」のほか、支持者が考案したと思われる「#枝野立て」「#枝野立つ」も用いている。


これは、2011年東日本大震災時に官房長官として対応した枝野氏に向け、当時Twitter上で書き込まれたハッシュタグ「#枝野寝ろ」をもじった言葉だ。


アカウント開設から1日あまり、4日午前1時現在までのツイート数は75件。枝野氏の発言概要のほか、街頭演説の様子、演説を中継するニコニコ生放送のURL、報道機関のニュース記事や動画もツイートしている。


最近では、政党が広報活動の一環として、党幹部の会見動画などを党のTwitterに投稿する例が増えているが、党機関紙ではなく報道機関のニュース記事をTweetする政党アカウントは珍しい。


また、Twitterユーザーからの声援にも「ありがとうございます。大変嬉しく思います」「ありがたい言葉です。選挙は候補者だけでは行えません。是非ともよろしくお願いいたします」と、Twitterユーザーに対し"お礼"と支持の呼びかけを返信している。


立憲民主党ツイッターはとてもマメに発信。


草の根」「ボトムアップ」――これは、枝野氏が新党結成の会見で用いた言葉だ。


こうしたもの以外にも、「見た目は『冴えないおじさん』かも知れませんが、知性と勇気のある立憲民主党のリーダーです」と、枝野氏の親近感をアピールする工夫もみられた。


設立間もない政党ゆえか、公示日まで一週間しかない「背水の陣」ゆえか、SNSならではの「距離の近さ」をなんとか活かそうと模索する様子が見て取れる。好意的なつぶやきには積極的に「いいね」をしている。


枝野氏個人のTwitter(約4万1000フォロワー)によると、党公式Twitterは担当者が「文字通りの不眠不休に近い状態」で運用しているという。




「希望の党」は9月26日にTwitterを開設。同日中にTwitter開設の挨拶と、党のPR動画を投稿した。一番最初のツイートのリツイート数は、10月4日午前1時現在、100リツイートほどに留まっている。


翌日27日には、結党会見の写真を投稿している。投稿ではハッシュタグ「#希望の党」を用いていた。


だが、その後は6日間にわたって投稿が途絶えた。


最新の投稿は10月3日、政党ホームページの開設を案内するもの。この日に発表された衆院選の1次公認候補発表に関する内容は、、10月4日午前1時現在投稿されていない。


アカウント開設からおよそ1週間、投稿されたのは4件だった。開設1日あまりで75件を投稿した「立憲民主党」と比べると対照的だ。


ただ、小池氏がこの間何も発言していなかったわけではない。テレビをつければ、ニュースに小池氏の姿が登場しない日はなかった。


なにがあったのか。


この間、「希望の党」をきっかけに、政局は大きく動いた。衆院解散翌日の9月29日、小池知事から"合流"する民進党所属の衆院選候補予定者について、政策が一致しなければ公認から「排除いたします」という発言が飛び出した。


それ以前にも、小池氏は「(民進離党組の)全員を受け入れることはさらさらない」と述べ、候補者を選別する考えを鮮明にしていた。


政党を結成する以上、憲法観や安全保障政策など国家の根幹に関わる政策について、公認予定者の考え方を一致させようとする戦略からだろう。


ただ、これに反発したのが、衆院解散直後に「希望の党」への"合流"を決めた民進党、とくに同党のリベラル派だった。「排除」発言前日の9月28日、前原誠司代表は党両院議員総会でこう語っていた。


「他党に合流するのではなく、我々が新たなプラットフォームをつくる」


前原氏は、民進がこれまで積み上げた理念や政策が「希望の党」に継承されると、仲間たちに説明した。


ところが翌日、小池氏から飛び出したのが「排除」発言だった。


結果として、小池氏の発言に反発したリベラル派が民進党から分裂し、枝野氏が率いる「立憲民主党」が誕生する契機となった。


10月4日午前1時現在、「希望の党」のTwitterでは、小池代表の発言内容は投稿されていない。


小池氏自身は、個人のTwitterアカウントを保有しており、フォロワー数は47万を誇る自民党と袂を分かった2016年の都知事選、2017年夏の都議選でも活用していた。


だが、10月4日午前1時現在、小池氏が「希望の党」についてTwitterで言及していない。また、「希望の党」の公式アカウントをフォローしていない。



Twitterのフォロワー数と政党支持率に必ずしも相関関係があるわけではないが、衆院選(10日公示22日投開票)を控え、各政党がSNSでどんな広報活動をするのか(あるいは、しないのか)が注目される。



傲慢嘘つき私物化安倍政権を倒すために前原氏が選んだ小池人気の希望の党。
都議選大勝で勝つ気満々で国政進出、前原・小沢を手玉に取り、順風満帆AI全開。しかしそれが、小池本人の発言で、傲慢独裁体質を世間に晒してさあ大変。


民進党に対する敬意のなさと踏み絵によって、安倍政権も隠していた安保法制、改憲を争点に浮かび上がらせ、あからさまな”リベラル大虐殺”で、国民の好意的視線を青ざめさせた。


嗅覚鋭く情勢を読み、利に聡い小池氏が、本気を失い、自分の逃げ道を用意し始めたようにも見える。馬鹿を見るのは、希望の党創設の若狭・細野両氏と、希望の党公認の議員たちだろう。


巷は野党票が割れると言っているが、割れるのは保守票。保守系に投票したい人たち、大企業関係者・富裕層・国粋主義者、日本会議・神道ナンチャラ、などの票が、自民か希望/維新かに動く。それから一般の無党派層の中の、懲りずに安倍嘘を信じる人、小池の嘘を信じる人にわかれる。そしてこうした人たちは、もともとリベラル野党に投票しない。


野党共闘の票は、戦争法やその他の法律の強引な採決、立憲主義の破壊、憲法無視、自民党草案の国民主権を剥奪を目指す憲法改正に反対する人たちで、生活をどんどん追い詰められている人たちで、安倍政権の政治の私物化に怒りを持っている人たちだ。


政治私物化への怒りの受け皿を希望/維新も目指すだろうが、維新なんて当事者。小池氏も都政で相当怪しいことし始めている。そこは真の野党側の頑張りどころだろう。


野党票が割れて安倍政権を利する、というのは、ミスディレクション、希望メインで協力しない他党は安倍を利する愚か者という、詭弁の印象操作。


国民も伊達に安倍嘘八百、選挙私物化を経験してきてはいない。あとは10日ぐらいに来るだろうと言われている(だから公示日にしたという説もある)北朝鮮のミサイルにガタガタせず、平常心で、安倍氏がなにをしてきたかを、忘れないことと、安倍氏や小池氏が振り上げるこぶしは、日本をいや、アジアを危機にさらす、世界の流れと逆行することだということを認識し、忘れないことだ。


アメリカの後ろでキャンキャン吠えたりしなければ、北朝鮮も日本を敵国として攻撃してはこないし、武装難民なんて押し寄せて来ない。世界のトップ(トランプ・安倍を除く)はそんな収拾のつかない大惨事を回避すべく落とし所を探っている。習近平とティラーソンの会談も前進的だったようだし。


ともあれ、投票する私たちも『不協和音』を心のバックミュージックに流して、日本の劣化を食い止めよう。それが自国と世界の平和にも通じる道だと思う。


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日本会議傀儡政党の憲法改正阻止選挙!!我慢も限度!嘘つき安倍一派に私物化政治にNO

本題の前に、ラスベガスでまたもや銃撃があり、CNNは20人以上死亡、100人負傷
と報じているが、最新報道ではなんと85人死亡、800人負傷。
このホテル・マンダリンベイは、数年前Dさんのコンピューターの技術コンファレンス絡みで止まったことがある、とてもゴージャスな美しいホテル。そんな高級ホテルのセキュリティーが!? でもラスベガスだと結構銃を持っている人が多いから、判別ができないのか? 恐ろしい話だが、もっと恐ろしいのはこういうことがあっても、アメリカ人保守層は決して銃を手放さないことだ。アメリカのGunLover(銃愛好家)を如実に語るこの写真。お二人が持っているのは、自動小銃、ものすごい音がする、一度射撃場で売ってる人がいたがい耳栓してても飛び上がった。小型大量殺戮可能銃。自営ではなくもう趣味の次元。銃撃犯も自宅に40丁ほど集めていたらしく、地元在住だがホテル泊でカジノを楽しんでいたらしい。お金のある人だろう。コンサートが気に食わなかったのか?部屋から会場に乱射で自殺。薬物?を疑いたくなる。テロではなさそう。
話を戻すと、写真の彼らは間違えなくトランプ支持者でサラ・ペイリンが好き、ヒラリーとオバマが大嫌い。銃はおもちゃじゃない、人の命を奪えるものだという認識が著しく欠けている。



もう一つムカつくニュースは、せっかくティラーソン国務長官が北朝鮮に対話の道を開くと明言し具体的ルートも確保したのに、トランプがこれに文句を言い、ツイッターで非難。もういい加減嫌気がさしているだろうティラーソン氏が辞任しないか心配だ。
どうせトランプは周りの賞賛と注目がティラーソンに向けられるので面白くないという程度で、また強気の自分を主張したかっただけだろう、本当に迷惑な国難大統領だ。
ティラーソン氏の出方が注目される。


さて、小池独裁劇場上映の民進党消滅劇は、はっきりしない、ブレまくる、常に残念な民進党の大カタルシスをもたらした。政策の一致しない政党とは組めないと上から目線で共産党を拒否し、野党共闘の足を引っ張り続けた同党の中身は、政策の全く合わない、しかし議席確保のための寄り合い所帯であった、この民進党の憂鬱、存在の耐えられない軽さは生半可なことでは解消しないが、今回の前原代表の大英断と、小池都知事の冷酷で傲慢な排除と格付けで、はっきりと路線が分かれ、枝野氏は立憲民主党立ち上げを決意。返ってこのままグズグズ、仮面リベラル半身右翼という中途半端な姿のまま、野党共闘に片足突っ込んで、反安倍で結集の動きを止められるよりずっと良い結果となった。


それに小池氏の民進党合流議員をにらんだ、あからさまなリベラル+逆らいそうな骨のある経験豊富な人物の徹底排除で、彼女と希望の党の、戦争法容認、改憲促進のポリシーが前面に出て、これにより改憲を争点から隠して、消費税社会保障に、、などまたぞろ同じ手で国民を騙そうとしている安倍政権への、戦争法強行採決時の怒り、危険な自民改憲草案、お試しでもなんでもない独裁者のパスポート非常事態宣言盛り込みなどが、選挙の大きな争点として浮上。 


自公希維の日本会議バックの極右全体主義戦前回帰トンデモ保守政党VS護憲戦争法廃止の野党・市民連合共闘の図式がはっきりした。


そして、安倍の政治私物化を許さない、腹に据えかねた市民は、自民以外のどこかに投票すればいいのだが、できればよく考えて本質を見極め同じ思想体質の党は敬遠してほしい。特に、維新は森友問題で大きく関与しかつ何も説明せずほっかむり、一番の責任者は’松井知事と訴えた籠池さんを塀の中に落とし、自分は知らん顔で改革者気分で、3都物語?だか何だか、小池知事とよろしくやっている。


方や小池知事は、都議選挙前は築地を生かす、透明性のある議会などと言い、大勝したら、すべて無視、議員たちにも独裁制を引いて東京都の女帝然と権力にあぐらをかき、
国政進出時には、民進党・リベラル潰しで、極右2大政党、日本会議完全支配を模索。
チョットやりすぎ、ゴーマンかましすぎで、「排除」や「さらさらありません」などの、人々の耳に残る嫌な感じをメディアに流し、改憲・安保という踏み絵も踏ませるというこういう高圧的態度により、大きな反発を招き民進リベラル派の新党立ち上げをさせてしまった。


前原氏は今どこに?この人は投手戦の時から、国政選挙だという気負いとこだわりが人一倍でその、とらぬ狸の皮算用で、保守二大政党実現に焦り、ポリシーを放棄、あるいは用心深く積めないままの見切り発車、そんなところではないだろうか?
本人も、まさか自分と野党第一党の民進党に対し、こんな失礼な無体はないだろうと、小池氏を過小評価していたのだろう。安倍政権を倒し与党に返り咲くという大義でリベラル派を説得し強引に事を行ってしまえばいいと思ったのだろう、と思う。
彼の失敗は、この”大義”は成果であって”大義”にはならないということが理解できなかった点だ。 保守2大政党なんて、一億総中流、終身雇用時代ならいざ知らず、これだけ格差が拡大し、立場の運と違いう層に二分されている現在、それぞれの立場を代表する2大政党、庶民とその生活を起点に政治を行う政党と、企業と国の発展を起点に政治を行う政党で構成されるべきなのだ。どちらかが行き過ぎれば選挙で変えられる、成果の評価を国民が下せるには、保守二大政党などではなく、保守新自由主義系と社会民主主義系この2大政党の政権交代可能なバランスが必要である。


日本ではこの、社会民主主義系が変換も含めマイノリティーに座して長い。しかし社会が格差固定社会、貧富の差、少子高齢化、など、社会全体で個人を支えなくては成り立たなくなっている現状には、どうしても社会民主主義的要素を加えた政治が必要だ。


今回選挙では立憲民主党(市民との共闘であり、他党とのものには言及しないと、また頑固なことを枝野氏は言っているが)共産・社民の連合、そして、やはり念願の保守2大政党に目がくらんだか?小沢一朗氏の自由党分裂を小沢氏が目を覚まして、共闘に加われば、野党統一候補で、かなりいけると思う。


希望の党は馬脚を現すだろうし、安倍氏の機を見るに敏他人の弱みを自分の弱みとすり替えて印象操作作戦も、落ち着けばそう長くは続かない。
賢明な市民も、『こんな人たち』安倍と『排除』小池に同室のものを感じているはずだ。
自分の人生に共産党投票はないなど(本当に不見識と思うが、冷戦時代のアメリカ主導の共産主義恐怖洗脳はなぜか根強い)と思っている人たちの、受け皿として、頑固枝野立憲民主党が存在を発揮するだろう。どうかリベラル共闘、力を合わせて、安倍政権そして補完勢力の猿芝居を打ち破り、政権交代への足がかりになる選挙にしてほしい。


目指すは、政権交代可能な、保守新自由主義系と社会民主主義系の二大政党が、現在のそして近い将来もっと厳しくなるだろう日本社会を活性化し立て直すだろう。


打倒!! 嘘つき私物化安倍政権お下品下請けお維新緑のたぬき独裁党 です。


ところで、山尾志桜里さんが始めた、山尾志桜里チャンネルスタート 拡散希望だそうです。10月21日まで毎日配信だそうです。

9/30(土)山尾しおりチャンネル スタート!


彼女のプライベートの問題(しかも本人は事実を否定)の取り上げ方とバッシングは明らかに不当。優秀な、理念と情のある政治家を潰してはいけない。安倍天敵潰しを成功させてはならないです。


それから検察審査会で不起訴適当の結果を受けてしまった、詩織さん、安倍が倒れれば、求心力はすぐに低下するだろうし、圧力も減るだろう。警察検察ないで、押さえつけられ不満をためた人たちからの反発もあり、告発もあるだろう。正義が行われる可能性もまだ大きい。


昨今の全ての不条理、不正義に”安倍排除”は必須です。


強い女性イジメと力ずく支配の保守親父権力と、男性社会に取り入って自己実現する大日本帝國婦人会に乗っ取られつつある日本を取り戻そう!!!

森加計だけじゃない、看板にだらけの偽りあり、ふり返ろう安倍の国の体力破壊の悪政 国の体力破壊


もはや、顔を見るのも、声を聞くのもイヤ!!という女性が多いのではないか?
かつて、サラブレットの政界プリンスのとともてはやされた頃とは見る影もなく、醜悪さを晒し尽くした感のある安倍晋三氏。
目まぐるしい選挙状況の中、少し冷静に、安倍政治の4年間を振り返る、東京新聞の流石の良記事第一弾を転載する。



十月二十二日投開票の衆院選は、野党の再編が急展開で進んでいることで「政権選択選挙」の色合いが強まった。これは、投票日には約四年十カ月となる安倍政権を続けるのか、代えるのかを選ぶことでもある。判断材料の第一歩として、二〇一二年十二月の第二次安倍政権発足以降、この政権が何をやってきて、その結果何が変わったのかを四回にわたって点検する。
 
「日本経済の停滞を打破し、マイナスからプラス成長へと大きく転換させた」
 安倍晋三首相は衆院解散を表明した今月二十五日の記者会見で、経済政策の総称「アベノミクス」の成果を強調した。実質国内総生産(GDP)は六・四半期連続でプラス成長。安倍政権は、戦後二番目に長い「いざなぎ景気」を超えた可能性が高い、と胸を張る。企業の業績改善を後押しすれば、企業は設備投資や従業員の賃上げに積極的になり、消費も活発になる-。こうした経済の好循環を、安倍政権は二〇一二年末のスタート時に描いた。


では、国民のくらし、お金回りの停滞は打破されたのか。「いざなぎ」超えとの掛け声とは裏腹に、賃金、消費に目を向ければ、盛り上がりは見えない。「実感なき成長」は統計指標にもくっきりと表れている。
 

基本給に当たる今年七月の所定内給与は、政権発足時と比べてほぼ横ばい。そうした中で消費税率を、一九年十月に予定通り8%から10%に引き上げるかどうかも問われている。
 アベノミクスの主力は一貫して、日銀の大規模な金融緩和だ。日銀は世の中に回るお金の量を増やすため、銀行から国債を買う代わりに銀行に渡すお金の量を大胆に増やした政権発足時の三倍以上に膨れた
 お金を膨大に流し込んだことが、円安効果を生んだ。円の通貨としての価値が下がったからだ。この恩恵を受け、日本の基幹産業である自動車業界を中心とした輸出企業は、円で計算した売り上げを伸ばし、収益を改善した。


 ところが、企業はこのもうけを利益の蓄積である「内部留保」としてため込む。その額は今年六月末で三百八十八兆円。過去最高を記録し続ける。


 
企業がお金をため込むのは将来への不安が拭えないからだ。アベノミクスが描いた、多くの働く人たちの賃金上昇と消費拡大の理想は、実現したとは言い難い。限界は明らかなのに安倍政権はアベノミクスを誇り、抜本的な見直しの機運はない。 

◆看板で期待つなぎとめ
 「一億総活躍」「未来投資」「人生百年時代」-。安倍政権が毎年掲げる看板政策には、さまざまな言葉が躍る。いつまで待っても生活が良くなる実感がない「アベノミクス」に、有権者の期待をつなぎ留めるキャッチコピーのようにも映る。


 世の中にお金を行き渡らせる「金融緩和」、公共事業などに税金を使う「財政政策」、そして「成長戦略」。この「三本の矢」がアベノミクスの中核だった。政権発足からまもなく四年十カ月になるのに、多くの人が生活が良くなった感じがしないのは、政策の根幹に大企業優先の基本思想があるためだ。
 
第二次安倍政権発足後、「異次元の金融緩和」とともに円安が進み、企業収益は膨らむ。経済界が求める法人減税にいち早く取り組んだ結果、企業の貯蓄は積み上がった。
 政府は、バブル期並みの水準となる有効求人倍率の上昇を「成果」と主張するが、現場の人手不足は過労死や労災請求が増えるほどに深刻
しかも賃金の上昇は鈍い。政府はこの状況を「力強い経済成長が実現している」と自賛する。
 
政策の看板の「掛け替え」が始まったのは、企業への恩恵が庶民にしたたり落ちる「トリクルダウン」への期待が薄れてきたころからだ。「新・三本の矢」では子育て支援と社会保障の充実をうたい、「一億総活躍社会」は高齢者や女性の労働参加による成長を目指した。長時間労働を是正する「働き方改革」も掲げる。成果が出る前に、次々と新しい看板が張り出されてきた。
 
今の看板は、少子高齢化という「国難」の突破だ。「人づくり革命」と銘打ち、教育費負担の軽減などによる「現役世代の不安解消」に取り組むという。
 

しかし、この財源は、財政再建を後回しにすることで捻出する政策がキャッチコピーにとどまり実を結ばなければ、さらなる増税や行政サービスの削減という「請求書」が将来の世代に届いてしまう。 (白山泉)