密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

党内粛清で全能感?自民党は国民感情から完全に乖離してしまった。

モリカケ、スパコン、データー・公文章改ざん、性犯罪捜査握りつぶし、災害発生時ゴルフ(大阪地震、福島山林火災、広島土砂災害)西日本豪雨災害 宴会、総裁選対策、カジノ法審議優先、利権暴言数知れず、これだけのことを起こした政権が、未だに存続していることが信じられない。その上、その張本人が、自分の都合で制度を変えた、総裁三期目にリーチ!?


まだ一応民主主義国家の振りはしていたいのか、と思いきや、副総理の「負けた派閥は、冷遇を覚悟せよ」なる発言を公に行う。(安倍三選決起集会ステーキハウス)
もう、恥も外聞もない、いや、恥と感じる良心や、外聞に目を向ける気が全くない。
末期的。何を言ってもやっても、大丈夫の全能感は、この自民党内粛清の成功で補強されていて、彼らの目にはもはや、一般の国民を写していない。


そして、国民など取るに足らない。強気にでて、非を認めず、無根拠の改ざんデーターを縦にきっぱりと言い切り、いざとなれば官僚に責任転嫁他人事の振りでスルー、朝日新聞や野党を仮想敵にして、デマを振りまき、国家社会に”役立たず”という価値観で、マイノリティーや弱者叩き、庶民の鬱屈した不満のガス抜き+優越感、を誘導していけば、大した反発も起きない。いや反発は起きても、選挙時に、口当たりのいい公約、バラマキ、偽の成果の吹聴、北朝鮮・テロの危機を盛大にあおれば、選挙は圧勝。こうした、信じられないような成功体験の積み重ねが、今のグロテスクな安倍政権を作った。


政党とは、煎じ詰めれば国民に選ばれた議員の集合体だ。もちろん政党に入れるという人もいるだろうが、一人一人の議員に投票した人は、自民党、安倍政権の白紙委任状にサインしたわけではない。安倍政権の態度は、議員は国民によって選ばれたのではなく、党、いや、安倍さんによって選ばれたのだと認識している(アベチルドレン・魔の三回生)これが個人的忠誠と媚びと忖度、そして虎の威をかる受け売り暴言、傲慢な態度を生む。


この認識は、野党をバカにし、無視することにも現れている。野党議員に投票した国民など眼中にない態度にも現れている。


国民民主の大塚代表は、何かと言うと野党の力不足、というが、この状況に反省するなら、国民民主の流れを作った民進保守系議員の迷妄迷走の分裂劇と、その後のブレブレの党方針と、野党共闘に片足突っ込んで、もう片足は、自民党の方を向いているうろうろしてる、自分たちの認識不足・力不足・覚悟不足についてだろう。


野党は力不足ではない、評が不足していて、人数が不足しているだけだ。
立憲・共産・自由・社民・無所属クラブ・沖縄の風 本当によくやっている。圧倒的不利な状況で、筋の通った質疑追求を進め、弱者の側に立った訴えを、聞く耳持たない政権に叩きつけ続けた。国会中継を見ていればわかる。


彼らに力を与えられない国民の、覚悟が不足しているだけだ。


総裁選では男の意地を通すか?石破茂。あのねっとり感が苦手だったが、今どんどん好感度アップしているだろう。少なくとも、国を動かす政治家の最低限の良識と資質は持っていると思う。



石破茂・元幹事長 兵庫県新温泉町、豊岡市での講演で発言
総裁選に対立候補を出すんだったら干してやるとか、人事で冷遇するとか、これをパワハラと言わないでなんと言いますか。ほかの意見は許さん、そんな自民党であったと私は思いたくない。


 LGBTという方々がいる。日本人の8%いるといわれています。12・5人に1人が、そういういろんな考えを持っています。(自民党の杉田水脈衆院議員の発言を念頭に)「生産性がない」なんてことを言ってはいけない。それが許されるようであって、自民党の多様性とは言わない。懐が深いとは言わない。人の気持ちを傷つけて、平然としているような自民党であってほしいと思っていない。(朝日新聞18年7月27日)』


圧倒的に不利な戦いに玉砕覚悟で戦いを挑む、日本型ヒーローの王道を行っている。いずれ彼が自民党を救う時が来るだろう。参院竹下派が、支持表明という報道もある。どのみち自民党内の問題(となるのも問題だ。日本の方向性がかかっているこんな大事な決定に国民の声は反映されない。野党も口出しできない党内の政治力だけで決定される。)野党も国民も参議院戦までは、手も足も出せない。安倍政権は、もう支持率も怖くないという全能感に取り憑かれ始めた。不支持率が60%以上になり、支持率が10%くらいにならないと、態度を改めない(改めたふりさえしない)


こんな政権でも不支持率50%を超えない、日本国民の危機感と認識の曖昧さが、安倍政権の暴走を加速させる。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

オーム死刑囚大量執行で考えさせられる死刑制度

私は今まで、死刑制度存続・廃止について特に意見をもたずに来た。
もちろん、思想犯・政治犯などに対しては、時の権力よる抹殺のツールになり得る死刑制度。加害者の改心と被害者遺族の感情、中にはあまりにひどすぎる、同情を寄せる余地のない犯行もあり、加害者に直接接する機会のない人間にとっては、死をもって償わせるが妥当、とも思えてしまうケースもある。


国により生存権を奪われる刑罰というのは、なるほど恐ろしい。特に今回のように、一気に大掃除的な大量執行、何かから注目をそらす政府の方策とも見える執行があると、考えさせられる。


オームに関わって来た滝本弁護士の、ブログ(記事)を読んだ。人と、その罪に向き合う姿勢とはこういうことなのか、と、大きく心を動かされた。



オウム真理教の一連の事件で、法務省は元幹部6人に対する死刑を7月26日に執行した。教団元代表の麻原彰晃(本名:松本智津夫)元死刑囚ら7人は7月6日に刑が執行されている。1995年の強制捜査から23年あまりを経て、13人の死刑囚全員の刑が執行されたことになる。


麻原元死刑囚の四女の代理人でもある滝本太郎弁護士が、26日午前、自身のブログで心境を綴った。


長くオウム事件の被害者支援などに携わってきた滝本弁護士は、自身もオウムから命を狙われた経験がある。



滝本弁護士はブログで「勿論、それぞれ重い罪を犯したのだが、歴史に残る残虐な死刑執行になってしまった」と記し、6人の死刑囚それぞれについて言及した。


特に林泰男死刑囚については「少しは悪い奴であってほしかったが、面談すれば地裁判決文が言う通りだった」として、林死刑囚に対して2000年6月29日に東京地裁(木村烈裁判長)が言い渡した判決文の一文を紹介した。


「麻原および教団とのかかわりを捨象して、被告人を一個の人間としてみるかぎり、被告人の資質ないし人間性それ自体を取り立てて非難することはできない。およそ師を誤るほど不幸なことはなく、この意味において、被告人もまた、不幸かつ不運であったと言える」
滝本弁護士は「(麻原元死刑囚以外の)他の12人は、私を殺そうとした人を含めて手足にされていたのだから。手足を死刑にしてどうするんだ、と」「麻原彰晃が、更に道連れにしていったな、という印象を持ちます」などと記している。


*注:東京地裁の林死刑囚への判決について


東京地裁は林死刑囚への死刑判決のうち、量刑理由で「松本被告に対する疑問と恐怖の念を抱きつつも、あえて思考を停止させて(地下鉄サリン事件で)散布役を担い、実行後も証拠隠滅工作で具体的な提案をするなど、役割は積極的だった」と指摘。他の散布役より1袋多い3袋のサリン袋を思い切り何度も突き刺したことを「冷静で忠実に実行している」とした。


また、地下鉄サリン事件後に発生した新宿青酸ガス事件(95年5月5日)後、約1年半にわたって逃亡したことを「再度凶悪なテロが敢行されるのではないかという強い恐怖や不安を与え続けた」と厳しく非難した。


一方で、「松本被告に利用された側面も否定できない」「逮捕後は良心を取り戻し、一連の事件の審理に寄与している」「林被告は元来凶暴、凶悪な性格ではない。魚屋を営む友人が病み上がりの体で商売する姿を見かねて自分の仕事を犠牲にして手伝ったこともあり、善良な性格を見て取れる」など、十分酌むべき事情として挙げたが、最後は死刑を言い渡した。


参考:「林泰男被告に死刑判決 地下鉄サリン事件で東京地裁」「オウム真理教元幹部・林泰男被告の判決理由 東京地裁<要旨>」(朝日新聞2000年06月30日朝刊)
滝本弁護士のコメント全文(原文ママ)は以下の通り。


------


「残る6人の死刑執行と刑務官」
やはり今日、更なる死刑執行になってしまっている。


7月6日からの20日間、6人の精神状態はいかばかりだったか。


勿論、それぞれ重い罪を犯したのだが、


歴史に残る残虐な死刑執行になってしまった。


「大臣」などではなかった残っていた6人、執行せずに来年を迎える選択肢もあったのに。


林康男は、少しは悪い奴であってほしかったが、面談すれば地裁判決文が言う通りだった。死刑判決の中にこの文脈、異例中の異例です。


********
「麻原および教団とのかかわりを捨象して、被告人を一個の人間としてみるかぎり、被告人の資質ないし人間性それ自体を取り立てて非難することはできない。およそ師を誤まるほど不幸なことはなく、この意味において、被告人もまた、不幸かつ不運であったと言える」と述べている。
******* 


なぜ3つの袋をもらったのか、なぜ何度も突いたか、本人も正確には分からなかっただろう。


日々、肩に重い荷がかかる、言葉を出すことが申し訳ないように言っていた豊田亨


横山真人は、直接には一人も殺さなかったのに。取調官の稚拙さで、頑なになってしまっていたままだった。


端本悟は、坂本事件の後の1990年、弁護士や家族らでの行動にて、富士山総本部前で会えた。彼は何度か実家の近くにまで戻ってきていたという。麻原により、ルビコンの川を渡らされていた。


正確に話すことがともかく償いの一歩、自分のすべきことだと考えて、努力し続けていた広瀬健一、その学生あてメッセージがある。


調査して、1991年、一人であった佐伯一明、あの時正直に話してくれればよかったものを。幼い頃を思い出した哀しい絵が手元にある。


オウム事件では、本来、松本死刑囚一人の死刑だけで必要十分だった。


他の12人は、私を殺そうとした人を含めて手足にされていたのだから。


手足を死刑にしてどうするんだ、と。


松本智津夫の死刑を執行して、時を経過させ、12人がどう話していくか、知りたかった。


「麻原彰晃」が、更に道連れにしていったな、という印象を持ちます。


一人ひとりの顔


そして覚えている刑務官の顔が浮かぶ


こうした方の思いを聞くと、死刑制度は廃止すべき、と迷いなく言えるほど冷静で偏りがなく臨める自分でありたい思うのだが、未だに無明なものも抱えている。
せめて、再審請求中の被告への刑の執行はするべきではない、これは確かにそう思う。
加害者で、自らの行いについて、被害者関係者や、社会の発する”なぜ”に答えようという資質のあるもの、のちに資質が発現した者は、この”なぜ”に答える努力と機会を与えるべきではないか?とも考えた。冤罪を訴える人に死刑を執行すべきではないとも思う。


どうも何かの政権の事情や策謀で一気に済ませた感のある今回の大量執行(かつ前夜の酒盛りという醜悪さも相まって)は、再審請求中のものも含まれていた。この強引とも取れる拙速さは、安倍政権のキャラクターを反映している。こうしたトップが牛耳る国という権力が行った殺人という色合いを人々に与えたことは確かだ。

PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

殺人予告?らしくない。偏見助長の無責任、杉田水脈氏、政治家公人としての許されない軽率

2回も続けてこんな人のことを書きたくないのだけれど、、、。


”生産性”発言で、LGBTの人たちを傷つけ、良識ある市民と国際社会の反発を買った杉田水脈氏。しかし、彼女のとった行動は、謝罪の上、ツイートを取り下げという当然の行動とは裏腹に、最悪の行動に出た


北海道に旅立つ前に赤坂警察署に来ました。先日、自分はゲイだと名乗る人間から事務所のメールに「お前を殺してやる!絶対に殺してやる!」と殺人予告が届きました。これに対して被害届を出しました。警察と相談の上、一連のLGBTに関連する投稿は全て削除いたしました。杉田氏ツイッターより


彼女は、公人としての自分の言動がLGBTの人たちに与えた、偏見の助長を反省も訂正もせず、自分が被害者となったことだけを主張し、身の安全のためという”警察からの助言”故に、ツイッター等を削除、と言っている。


もちろんゲイと断定せず、名乗る人物としているが、こうしたことを公にすることで、一般の人、身近にLGBTの人がいない生活を送る人たちに、確実に偏見を与えることは、よくわかっているだろう。わかっていなければよほどの幼稚な阿呆である。


アメリカは日本よりも同性愛にオープンであるし、NYのような大都市部では、ゲイもストレートも普通に人間同士として何の違和感もなく共存している。田舎でもよほどクレージーな人間でない限り、取り立てて抵抗を示す人はいない(社会としては、表立って差別を口にする人の方に違和感を感じる)


私の私感だが、この”ゲイだと名乗る人間”の「お前を殺してやる!絶対に殺してやる!」という言動は、おおよそゲイらしくない。LGBTの人たちは、基本的に他人への暴力的攻撃に訴えない人たちである。彼らは、社会との違和感に悩み、自分を責めたり恥じたりした時期を持ち、その上で、自分らしさを肯定し、カミングアウトを決意した人々だ。
”痛みを知る人々”なのである。もちろん時に毒舌を用いたり、社会的メッセージをしっかり発信するけれど、それは、全体主義者の相手への制圧的攻撃ではなく、自分の権利を主張し、自分たちが存在することも認めて欲しいという、自分たちの個人の生存権と環境への主張だ。全体主義者・自民党オヤジ議員に見る ”俺は正しい” 的傲慢さは彼らにはないのだ。(私はあったことはないけれど、性格の悪いゲイの人もいるだろう。でもその意地悪さは、日本的傲慢親父の力こぶ恫喝とは別種なものであろうと想像できる。)


だから彼らが、もし杉田氏の発言見識に怒りを感じるなら、虹色の旗を立て、Love not Hateを叫ぶ、市民の権利であるデモやマーチを行うだろう。
彼らは、どこかのヘイト団体とは全く違う志向性を持っていることを理解するべきだ。


杉田氏の仕込み?とまでは言わないが、こうしたことは安倍自民党の常套手段でもあるので、そういう疑いも持ってしまう。政治家なら、自分の言動で、命を狙われることもあるし、暗殺されたリーダーもいる。それだけの覚悟と情熱で、人々に訴えるから、市民の共感を呼ぶ。急先鋒のアジテーターであれば覚悟の上で当然だ。


警察も、本気で捜査すれば、特定できるだろうから、やったらいい。やらないだろうけど、、。


自民党はこういう、ピンチをチャンスにねじ曲げる民心誘導が得意だ。これによって実際に性的マイノリティーの家族友人知人を持たない人たちは、”ゲイは怖い”的な間違ったイメージを刷り込まれる。杉田氏の第二大罪だ。おじさま入れ知恵臭がプンプンするというと、怯えている?かわいそうな杉田氏に意地悪がすぎるだろうか?


私には、”ゲイだと名乗る人間の殺人予告”の流布はかなり悪質な、論点逸らし、偏見の助長に映る。


当然こういうアクションは起こるだろう。殺人予告など愚かであることを知る人々の正当な行動だ。


自分が正常、自分が正しい、だから全ての人が従うべきだ。こういう考えに取り憑かれた人間の醜さ浅はかさの象徴となった杉田水脈氏。自民党が、自分たちの全体主義国家感を国民に押し付ける絶好の機会と捉えれば、杉田チアリーダーは、彼女の借り物トンデモ論のボンボンを振り続けるだろう。
LGBT自治体議員連盟に所属する議員らが杉田議員に抗議する声明文を自民党本部に提出に出向いたが、なんと自民党は受け取りを拒否したという。(リテラより)
これが、今の安倍自民党が、国民をどれだけ無視し、力で従わせることができると確信しているかのバロメーターである。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ