密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

殺人予告?らしくない。偏見助長の無責任、杉田水脈氏、政治家公人としての許されない軽率

2回も続けてこんな人のことを書きたくないのだけれど、、、。


”生産性”発言で、LGBTの人たちを傷つけ、良識ある市民と国際社会の反発を買った杉田水脈氏。しかし、彼女のとった行動は、謝罪の上、ツイートを取り下げという当然の行動とは裏腹に、最悪の行動に出た


北海道に旅立つ前に赤坂警察署に来ました。先日、自分はゲイだと名乗る人間から事務所のメールに「お前を殺してやる!絶対に殺してやる!」と殺人予告が届きました。これに対して被害届を出しました。警察と相談の上、一連のLGBTに関連する投稿は全て削除いたしました。杉田氏ツイッターより


彼女は、公人としての自分の言動がLGBTの人たちに与えた、偏見の助長を反省も訂正もせず、自分が被害者となったことだけを主張し、身の安全のためという”警察からの助言”故に、ツイッター等を削除、と言っている。


もちろんゲイと断定せず、名乗る人物としているが、こうしたことを公にすることで、一般の人、身近にLGBTの人がいない生活を送る人たちに、確実に偏見を与えることは、よくわかっているだろう。わかっていなければよほどの幼稚な阿呆である。


アメリカは日本よりも同性愛にオープンであるし、NYのような大都市部では、ゲイもストレートも普通に人間同士として何の違和感もなく共存している。田舎でもよほどクレージーな人間でない限り、取り立てて抵抗を示す人はいない(社会としては、表立って差別を口にする人の方に違和感を感じる)


私の私感だが、この”ゲイだと名乗る人間”の「お前を殺してやる!絶対に殺してやる!」という言動は、おおよそゲイらしくない。LGBTの人たちは、基本的に他人への暴力的攻撃に訴えない人たちである。彼らは、社会との違和感に悩み、自分を責めたり恥じたりした時期を持ち、その上で、自分らしさを肯定し、カミングアウトを決意した人々だ。
”痛みを知る人々”なのである。もちろん時に毒舌を用いたり、社会的メッセージをしっかり発信するけれど、それは、全体主義者の相手への制圧的攻撃ではなく、自分の権利を主張し、自分たちが存在することも認めて欲しいという、自分たちの個人の生存権と環境への主張だ。全体主義者・自民党オヤジ議員に見る ”俺は正しい” 的傲慢さは彼らにはないのだ。(私はあったことはないけれど、性格の悪いゲイの人もいるだろう。でもその意地悪さは、日本的傲慢親父の力こぶ恫喝とは別種なものであろうと想像できる。)


だから彼らが、もし杉田氏の発言見識に怒りを感じるなら、虹色の旗を立て、Love not Hateを叫ぶ、市民の権利であるデモやマーチを行うだろう。
彼らは、どこかのヘイト団体とは全く違う志向性を持っていることを理解するべきだ。


杉田氏の仕込み?とまでは言わないが、こうしたことは安倍自民党の常套手段でもあるので、そういう疑いも持ってしまう。政治家なら、自分の言動で、命を狙われることもあるし、暗殺されたリーダーもいる。それだけの覚悟と情熱で、人々に訴えるから、市民の共感を呼ぶ。急先鋒のアジテーターであれば覚悟の上で当然だ。


警察も、本気で捜査すれば、特定できるだろうから、やったらいい。やらないだろうけど、、。


自民党はこういう、ピンチをチャンスにねじ曲げる民心誘導が得意だ。これによって実際に性的マイノリティーの家族友人知人を持たない人たちは、”ゲイは怖い”的な間違ったイメージを刷り込まれる。杉田氏の第二大罪だ。おじさま入れ知恵臭がプンプンするというと、怯えている?かわいそうな杉田氏に意地悪がすぎるだろうか?


私には、”ゲイだと名乗る人間の殺人予告”の流布はかなり悪質な、論点逸らし、偏見の助長に映る。


当然こういうアクションは起こるだろう。殺人予告など愚かであることを知る人々の正当な行動だ。


自分が正常、自分が正しい、だから全ての人が従うべきだ。こういう考えに取り憑かれた人間の醜さ浅はかさの象徴となった杉田水脈氏。自民党が、自分たちの全体主義国家感を国民に押し付ける絶好の機会と捉えれば、杉田チアリーダーは、彼女の借り物トンデモ論のボンボンを振り続けるだろう。
LGBT自治体議員連盟に所属する議員らが杉田議員に抗議する声明文を自民党本部に提出に出向いたが、なんと自民党は受け取りを拒否したという。(リテラより)
これが、今の安倍自民党が、国民をどれだけ無視し、力で従わせることができると確信しているかのバロメーターである。


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