密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

”デモの若者ナチス青少年部を想起”恥ずかしいトンデモ論理

久々に凄いトンデモ論を、産經新聞が載せている。
筆者の野口裕之氏には、戦争反対を叫ぶ若者が、ヒットラーユーゲントや紅衛兵に見えるらしい、
産經新聞:安保法反対デモに見る若者の政治利用を憂う ナチス青少年部や紅衛兵にソックリではないか…
http://www.sankei.com/premium/news/160229/prm1602290006-n2.html


そもそも、ヒットラーユーゲントも、紅衛兵も、権力側が組織したのであって、反体制反権力を標榜する物ではない。彼らは、政権が反体制の人間を取り締まる為に、若い一途な思考を洗脳され、暴力粛正に加担した。そういう意味では、官邸が育てた、反安倍をネットで叩くネトヨウなんかは、その類いかもしれないが。


記事)若者の情熱や真剣さを政治利用する大人、とりわけ教育に携わる教授の「責任」は問われぬのか。「糾弾」されるべきは若者の経験・学識・自省の積み上げ不足につけ込み、「戦争反対!」の連呼で、戦争を防げると洗脳する大人どもだ。でも現実は真逆。


この真逆の例に、戦争は歴史的に繰り返され、今も続いている。戦争を止めるには抑止力しかないと論じている。つまり.若者は戦争反対など叫ばず、兵士になって国を守れ、と云う論旨。 この論旨で、ヒットラーユーゲントや紅衛兵はは組織され、反体制の知識人を粛正し、ドイツでは非差別民族、反政府思想家、共産党員、中国では資産家や教養人、教師、学者、を拷問、死にも追いやった歴史に加担した。


”教育に携わる教授の「責任」”において声を上げ、民主主義立憲主義を守ろうと立ち上がっている。昨今の政府による大学への締め付けもあるだろう教授連.しかし大人として、立派に若者に自らの戦う背中を見せている。

野党議員連も、若者市民の声に動かされ、政治家としての自分の使命を再確認し奮起した部分が大きいだろう。


弱りかけた権力を再興する際、腹黒い指導者が目を付けるのが若者だ。ドイツ総統アドルフ・ヒトラー(1889~1945年)がそうだった。クーデター《ミュンヘン一揆/1923年》に失敗し逮捕され、党活動が禁止される。だが、恩赦で釈放され、1925年にナチ党を再結成するや、ナチ党青少年部を復活させ、ヒトラー・ユーゲント(ヒトラーの若者)と命名した。
ヒトラーユーゲント(独: Hitlerjugend, 英: Hitler Youth)は、1926年に設けられたドイツのナチス党内の青少年組織に端を発した学校外の放課後における地域の党青少年教化組織で、1936年の法律によって国家の唯一の青少年団体(10歳から18歳の青少年全員の加入が義務づけられた)となった。(byウィキペディア)
上記に有るように義務化された組織、ナチスが政治の中心に有るので、義務化させる事が出来た。 ナチスが政権を牛耳る前に彼らに加担したのは、非公式民兵SA(過激な暴力的行動、ルワンダにインテラハムエなどもその例、政府軍ではなく民間の自発的行動で有ると云う建前により、党が表立ってしたくない非合法な暴力も請け負う.若者に限らず不満をもつ、帰還兵などが組織、日本の在特会に近い?)後に、力を増してヒットラーに疎まれ、粛正される。


この筆者の述べている事はどちらかろいうとより安倍政権の動きに当てはまり、それを無理なこじつけや、ねじ曲げで、自発的市民運動を、権力に寄る粛正、弾圧になぞらえている、無茶苦茶だ。


ところで、SEALDsやT-nsSOWLのデモは文字通りの「鳴り物入り」で、若者は楽しむ風であった。警察官は行き交う車より参加者を守っていた。官憲・権力の援助を受ける「官民協力デモ」には笑ったが、「民主主義を否定する暴挙!」などと、民主主義の象徴的風景の中で非難しても響かない。「戦争したがる総理はいらない!」「安倍は辞めろっ!」と、放言が許される日本社会に、参加者は感謝の念を抱かぬようだ。中国の軍事膨張や北朝鮮の核開発に、目を閉ざしているのだからムベなるかな。

”放言が許される日本社会に参加者は感謝の念を抱かぬようだ”感謝の念?だれに?”自由を与えてやっている思考”そのものがまちがっている。参加者を路肩に押し込め、車両で壁を創る、混雑する駅の出口を封鎖する。直接暴力で問題を起こせないが、けして”見守って”いた訳ではない。昨今、公に見られる発言で、日本は若者を甘やかしている的、軍事教育で性根を叩き直すべきだ、と、自分はそういう訓練をした事もなく、するつもりもないのに放言する、馬鹿な議員もいたが、そうした、上から目線の不満が透けて見える。


血の粛清を好む中国を敵に回す恐怖心と闘いながら決起した台湾や香港の若者は「お気楽デモ」を見たら仰天するに違いない

デモをするなら命がけでやれ?ということですか?特攻精神礼賛ですね。

台湾・香港の若者は中国に利用されるのを恐れ立ち上がった。片や、SEALDsの構成員が「野党や大人に利用されてはいない。自発的運動だ」と信じているのなら、それこそが「利用されている」証ではないか。
この文章に至っては全く意味不明、白を黒と言いくるめるにも技術がいる。
極端に技術不足。こういう事を大上段に語ってしまう人がいてそれを、掲載する大新聞、日本の劣化がとまらない。
頑張れ若者、頑張れ大人、頑張れ野党連。



PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら
下のバーナーをクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村