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松野頼久×小林節対談にみる、野党共闘の,新たな活路−前半

日刊ゲンダイ:1/22の対談:松野頼久×小林節 「新しい旗のもとに総結集すべき」
は、膠着状態の野党共闘に,一条の光を見る思い。維新分裂で重苦しい顔ばかりだった松野代表、吹っ切れたような,野党共闘の展望を語る。いい事言っています。要約しようかと思ったのですが,どこも切れない,いい内容なので、長いので2回に分けて転載します。


「共産党とは組めない」という声が大きくなるなど、野党は迷走しているように見えるが――。小林節氏の党首対談第4弾は、維新の党代表の松野頼久氏。野党協力の具体的な方策に切り込む。
松野 「年内に100人規模の新党か政治グループを立ち上げる」まず土俵をつくって、自民党との違いを国民に明確に提示し、次の選挙で対抗するなり国会運営で対峙していく。そうしなければ、この1強多弱状態では、とても太刀打ちできません。衆院で民主党と90人以上の会派をつくることができた。さらに他の政党や無所属の人も巻き込んで、みんないったん解党し、新しい旗のもとに総結集する。その上で、共産党とどういう距離感でやっていくかということだと思います。小林 新しい旗は必要ですね。ブランド・ニューでいかないと。民主党の看板はズタズタに傷つき、この名前では支持は戻ってこない。維新もゴタゴタしたから、そんな名前は大阪組にくれてやればいいんです。一度チャラにした方がいい。前回総選挙では、自公が全体の約43%の得票で7割の議席を得て、ふんぞり返っている。野党は乱立で票が分散してしまったけれど、共闘すれば野党分の48%の票が固まり、小選挙区で勝てるんです。今の政治状況を考えたら、「共産党は嫌だ」などと言っている場合ではないはずです。
松野 我々は政治をやっているわけですから、好き嫌いで物事を判断すべきではありません。過去どうだったかも関係ない。政治にとって大切なのは、過去ではなく未来です。
小林 その通りです。過去に何があろうと、今それを言っても始まらない。目の前の安倍政権の暴走を止めるためにどうするか。そこを最優先に考えることが野党の責務だと思います。


野党協力がなかなか進まないのは、細かな政策の違いがネックになっているのでしょうか?


松野 政策の違いは、あって当たり前です。方向性が同じで、意思決定のプロセスさえしっかり決まっていれば、政策の幅はむしろ魅力になる。自民党だって、本来は右から左までウイングが広い。政権を担うということは、国民の過半数から支持を得るわけです。国民と同じだけの幅がなければいけない。あれが違う、ここが違うと言っていたら、最後はひとりになってしまいますよ。最終的に意見集約できればいいんです。
小林 自民党と公明党も政策は水と油。権力のために離れないだけです。例の戦争法の騒ぎの時も「別の党だから政策が違って当たり前」と開き直っていましたからね。野党にも、そのくらいのしたたかさが必要です。


参議院で維新は元気と会派を組んだ。民主党は不快感を示していますが。
松野 まず先に元気と組んで、新党をつくるときに民主党とも一緒になればいい。順番が違うだけで、方向性は同じです。
小林 維新がつなぎ役になって、枝葉が伸びやすい方に先に手を伸ばしているだけなのに、なぜ民主党は怒るのか、意味が分かりません。何があっても、最終的に参院選の32の小選挙区で勝ち、安倍暴走政権を止めることが第一です。
松野 安保法制もそうですが、現政権には憲法を守るという意識がない。憲法53条の規定も無視して、臨時国会を開かなかった。これは大変な問題です。
小林 53条には、いずれかの院の4分の1以上の議員の要求があれば、内閣は臨時会の召集を「決定しなければならない」とある。ところが安倍政権は「期日が書いてないから召集しなくてよい」と屁理屈を言い、最後は「通常会を早く開けばいいだろう」と黙殺してしまった。
松野 安保は百歩譲って「解釈」の余地があるとしても、53条については条文そのものです。憲法を守る意思がない内閣は憲政史上初めてじゃないでしょうか。
小林 一昨年の7月1日の閣議決定の翌日、自民党の御用学者が読売新聞で「憲法は政治家が使いこなすものだ」と何の根拠もないデタラメを述べていました。そういう人の話を都合よく利用しているのが安倍政権です。
松野 本会議場で「憲法を守らない人が憲法改正を唱えるのはブラックジョークだ」と言わせていただきました。実は衆院の大島議長にも、1月4日にまず臨時国会を開いて補正予算を成立させ、いったん国会を閉めてから通常国会を召集してはどうかと提案したんです。日程感は同じでも、いきなり通常国会を開いた時点で憲法違反が確定してしまう。せめて形だけでも憲法を守ってほしかったのです。これは与党と野党の問題ではない。内閣によって議会がないがしろにされたわけで、与党議員も議会人として反発してしかるべきです。


後半に続きます。


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