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トランプ”メディアは国民の敵”発言 多方面で警戒、独裁に繋がる

もういい加減にしてほしい。トランプ慰めフロリダ集会でスゥエーデンを侮辱だけにとどまらず、その前日、メディアは敵とツイート。この暴走逆噴射ツイートOld Falt(あまり丁寧でない年老いた男性に対する呼称)が!!!
しかしこれによって、メディアはもちろん、政治に携わる人たちも超党派で危機感をあらわにしている。

<政権に対する批判をすべて「偽」と決めつけ、メディアを「国民の敵」と言いふらす大統領は、いずれ国民の言論の自由も奪おうとする>
(以下要約)
土曜にフロリダ州メルボルンで支持者向けの集会を開いた際には、「反対勢力」のメディアがネタをでっちあげており、メディアこそ「問題の大部分だ」と糾弾し、その前日にはツイッターで、「偽ニュースのメディアはアメリカ国民の敵だ」と投稿していた。


これを受けて、日曜朝の各局のトーク番組には、米共和党のジョン・マケイン上院議員やをはじめとする有力政治家やジャーナリストが相次いで出演し、トランプ批判を繰り広げた。(私はマッケイン氏はそれなりの人物だと思っている。それは、オバマ大統領と戦って、敗北宣言をするときに、怒りくる観衆、もう目が座ってネオナチのような若い白人男の子たちや、絶叫する彼らの親たち〜今のトランプな人たち〜を前に、落ち着いて、まるで、一家の要のおじいちゃんのように穏やかな、落ち着いた態度で、みんな、アメリカ市民らしく、民主的選挙の結果を受け止め、新しい大統領を支持しようと呼びかけた様子を見て、立派だと思った。彼の間違えはサラ・ペイリンを副大統領候補にしたことだ。そうでなければ、オバマ大統領はもっと苦戦していただろう)


マケインはNBCの番組「ミート・ザ・プレス」で「我々には、メディアと報道の自由が必要だ。我々が守らなければならない生命線だ」「民主主義を守りたいなら、報道の自由、それも多くの場合、敵対的な報道が必要だ。それがなければ、我々はいずれ個人の自由の大半を失うだろう。独裁者はそうやって物事を始めるものだ」
「報道の自由の抑圧は常に独裁者の第一歩だ。歴史を振り返ると、独裁者が真っ先にするのは報道の自由を封じることだ。トランプ大統領が独裁者になろうとしているとは言わない。だが我々は歴史の教訓から学ぶ必要がある」


方や、ラインス・プリーバス大統領首席補佐官は同番組で「大統領は(言論の自由を定めた)合衆国憲法修正第一条を信じている。報道の自由もだ。我々はあらゆるメディアが悪だとは思わない。メディア全体が悪いのではない」だが「本当に有害なことも起きている。我々の政権はここ10日間で信じられない災厄に見舞われた。リークや偽ニュース、匿名の人物による告発など。そういう類の報道は有害だ」と抗弁した。


「有害報道」とは何か
米大統領選を通じて、メディアは常にトランプの標的になってきた。大統領に就任してからも、トランプは「偽ニュース」や「不誠実なメディア」への批判を続けた。記者会見では公然と報道陣を罵り、メディアは信頼できないと視聴者に言いふらし、ツイッターでニューヨーク・タイムズ紙やCNNなど特定の報道機関をこき下ろした。土曜にフロリダ州メルボルンで支持者向けの集会を開いた際には、「反対勢力」のメディアがネタをでっちあげており、メディアこそ「問題の大部分だ」と糾弾。その前日にはツイッターで、「偽ニュースのメディアはアメリカ国民の敵だ」と投稿していた。


それにもかかわらず、プリーバスはミート・ザ・プレスでこう力説した。「大統領は(言論の自由を定めた)合衆国憲法修正第一条を信じている。報道の自由もだ。我々はあらゆるメディアが悪だとは思わない。メディア全体が悪いのではない」。だが「本当に有害なことも起きている。我々の政権はここ10日間で信じられない災厄に見舞われた。リークや偽ニュース、匿名の人物による告発など。そういう類の報道は有害だ」。


トランプ政権はメディアによる度重なるスクープで頭を悩ませている。ホワイトハウスの主流派と非主流派による主導権争いや、マイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の辞任のきっかけになった駐米ロシア大使との電話協議の問題、新たに発令される可能性がある大統領令の草案、大統領選中にロシアがサイバー攻撃を行った疑惑をめぐるFBIの調査など、報道で次々に明るみにされた。プリーバスは日曜、一連の報道を「まったくのクズ」だと主張した。


保守派の米FOXニュースのクリス・ウォレスは、討論番組「フォックス・アンド・フレンズ」で、トランプはメディアを「敵」呼ばわりして「重大な一線を越えた」と指摘。その様子を独裁への第一歩と比較したマケインは「まったくもって正しい」と述べた。


そして、「反射的にドナルド・トランプのメディア批判に賛同する視聴者も多いのは分かっている」「だがそれを言うのが大統領となれば話は別だ。なぜなら、メディアは国民の敵だと口コミで広めてほしい大統領は、やがて視聴者にもメディアと同じく政権批判を禁じるようになるからだ。それは非常に危険だ」とも述べた。


大統領選で共和党候補だったオハイオ州知事ジョン・ケーシック(彼はキャンペーン中、NYタイムズ紙から、共和党大統領候補として推薦を受けた良識派)は、CNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」でメディアを擁護した。「メディアがあってよかった」「メディアの報道に必ずしも同意するわけではないが、存在は必要不可欠だ。メディアは民主主義で重要な役割を担っている」


ワシントン・ポスト紙の報道チームでウォーターゲート事件を暴いたことで知られるジャーナリストのカール・バーンスタインは、トランプの言動をリチャード・ニクソン元米大統領と比較した。


「メディアをアメリカ国民の敵とみなして攻撃するトランプの姿勢は、リチャード・ニクソンによるメディアの攻撃よりも危険だ」と、バーンスタインはCNNの番組「リライアブル・ソース」で述べた。「『国民の敵』という言葉には独裁者や権威主義者に好んで使われた歴史がある」


米下院情報特別委員会のメンバーである民主党のアダム・シフ下院議員も、ABCニュースの「ディス・ウィーク」に出演し、ニクソンや独裁者を引き合いに出した。


「この大統領にこれ以上失望させられることはないと思っていたが、大統領選後のあらゆる発言の中で最も破壊的で不安にさせられた。なにしろ大統領自らが、報道機関が体現する報道の自由を国民の敵とみなしたのだから」


「歴代の米大統領やあのニクソンでさえ、そこまで言ったことはない。強く懸念する。そんな考えはアメリカ的ではない。超党派で追及すべき発言だ」


前の記事で取り上げたが、ムッソリーニ・ヒットラー台頭の時の、メディア、まさかこんな馬鹿なことは起こらないだろう、とか、変わり種をアンチテーゼで持ち上げたりなどの
大きな間違えを、二度と犯してはならず、トランプのような常軌を逸した大統領と彼をコントロールするスティーブン・バノンのような狂信者を甘く見ず、戦力で行く手を阻止する時が来ている。成熟した民主主義と人権意識、自由平等、個人主義、人権擁護意識を持つ多くのアメリカの人々の真価が試されている。そしてその戦いは、日本のそれより、うんと肯定的に私には映る。残念なことだが、日本はこのままだと流れに飲み込まれたしまう。アメリカの戦い方を伝えることで、日本で戦っている人たちが、よりタフで勇敢でいられれば、と願う。



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