密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

なんでサマータイム? それより、シェスタ導入

またその場しのぎの暑さ対策で、サマータイム導入。朝7時スタートのマラソンを実質5時スタートにしたいから、国中を巻き込んでサマータイム?


アメリカに来てから、この煩わしいサマータイムにもいい加減慣れたが、それでも、家中の時計や、電子機器のデジタル調整、炊飯器とかタイマー機能のついたものは全部、物によっては、説明書探しから、、自動車内の時計など、なぜか、なかなか変えられず、面倒で、もうそのまま。これでも慣れたから、やれている。家庭内でもこんなだから、会社とか工場とか、学校とかは大変だ。


体内時計の変換を危惧する声も聞かれる。NY(フロリダも)1時間、今はそう苦痛でもなくやっているが(作業は時間に縛られないから)しかし、2時間は正直きついと思うよぉ。しかもたった2年間では、いたずらに混乱させただけで終わる。(恒久化案も浮上。しかも世界でサマータイムを採用している国はみんな1時間で、2時間なんて国はない!らしい、と田中ヤッシー氏が言っていた。)


こちらの夏はとにかく、いつまでも明るく、1時間朝が早まり、就業時間も早まると、暗くなるなでたっぷり時間が取れる。家に帰って家族友人でバーベキューをしいたり(夏場は外での夕食が定番)、8時くらいまでプールに行ったりして過ごせる。日本は、7、8月でも日の入り午後6時30分あたりか。陽の高いうちに堂々と帰宅、なんて日本の人たちは、ようせんわなぁ〜。バスや電車の運転手さんは超寝不足で1日を送る、ある意味危険。


マラソンのスケジュールを2時間早めたいのはわかるが、別に国を挙げて時間を変えなくても、競技のスケジュール変更をすればいいだけだろう。アメリカでは、アリゾナとかハワイはサマータイムを行なっていない。各州の自主性に任せているようだ。日本だって国中でやる必要もない、”東京”オリンピックなんだし。


リテラによるサマータイム導入はの3つの懸念


長時間労働 日本でも、1948年から51年にかけてサマータイムを導入していたことがあるが、その際も残業量が増加して労働環境が悪化したことから廃止されている。この歴史が繰り返される可能性は残念ながら高いだろう。
健康問題  通常よりも2時間ずれた生活をいきなり強いられることで睡眠不足などを引き起こし、心疾患をはじめとした様々な病気を引き起こす可能性が指摘されている。
『モーニングショー』で玉川徹氏は「夏に自律神経が乱れる人、多いわけですよ。これだけ猛暑になっていると。それで、いきなり睡眠時間2時間ぐらいずれちゃったら、本当に多くの人が命に直結するような事態になりますよ」と語っているが、過酷な気候のもと国内にいながら無理やり2時間の時差ボケを引き起こさせるような施策は、高齢者や持病のある人などにはかなり大きな負担となる。
 とくに、心筋梗塞を発症するリスクが高くなることが報告されており、事実、ロシアでは2011年にサマータイムを廃止しているが、その原因も心筋梗塞で救急車を出動する回数が増えたからだとされている。

システム変更 システムなどの構築に莫大なコストがかかると予想されることだ。2時間繰り上がった時計のために各コンピューターシステムを調整し直す必要があり、各企業はそこに多くのリソースを割くことを強いられる。エンジニアが、新国立競技場建設での過重労働のような状態にさらされる可能性が高い。
その割に、導入にさしたる理由なし。
「マラソンだって午前5時スタートにすればいいだけじゃないですか。なんでそれだけのことのために、システムからみんなの生活から全部影響を受けなければならないのか。あのね、五輪無罪、オリンピック無罪みたいなのっていうのは、僕は大反対ですよ。オリンピックは楽しみですよ。楽しみだけど、たった2週間の話じゃないですか。それのために、たとえば、共謀罪を通してみたりね、こういうふうなこと考えてみたり、なにやってんだって思いますよ」玉川氏


暑さ対策なら、スペインやアルゼンチンのように、気温の高い日中に休み、夜に活動を再開する方が理にかなっている。スペインではシエスタのために一旦家に帰る人が多いようだ。(で、また出てきてチョット働いて、それから、ナイトライフを楽しむ。)


日本の遠距離通勤の人のために、カプセルホテル・シエスタタイム。社内の更生施設としてシエスタルーム完備とかね。フィンランドのように会社にサウナもあるといいね。


日本では、東日本大震災の電力危機対応で、阜県庁では、13:00-15:00における電力使用量を例年比で20%削減することを目指し、節電を目的としたシエスタを導入したそうだ。 これからの節電、過労死対策も見込めるか?



シエスタの効用
一般的に人間のサーカディアンリズムは、午前中は上昇、正午頃が最も高く、午後2~3時ごろにかけて活性が低下する。午後4時すぎに再び上昇に転じて数時間活性化した後、就寝時間に向けて再び低下、就寝中の深夜2~3時に最低となる(健康的な朝型生活の人の場合)。心身の活性が低い午後の2~3時を睡眠時間にあてることは合理的な行動である。この時間帯は交通事故が起こる頻度も上昇する。
午睡の習慣は中国・インド・ベトナムなどの熱帯・亜熱帯地域や地中海性気候である地中海沿岸のギリシャ・イタリア・中東・北アフリカでも一般的に見られる。(by wiki)


だんだん高温化する日本の夏、オリンピックのその場しのぎの対応策ではなく、国民生活向上、これからの暑さ対策に有効なものなら、やる価値はあるだろうが、サマータイムは労多くして益少なしどころか、長時間労働をもっと助長。新たな混乱と問題を発生させる。
また、サマータイム導入にあたっては、もともとは恒久的な導入ではなく、2019年と20年の2年間のみの限定導入になるというが、前述したようなシステム変更のコストに見合わないとの指摘を受けて、恒久的なサマータイムの導入に舵を切り始めているとの報道もある。森氏は〈五輪のためにやるということではなく、日本政府が地球環境保護に取り組むという観点で進めてほしい〉(8月8日付ニュースサイト「スポーツ報知」より)と述べているが、そもそも、湿度が高く夜も暑い日本の気候ではサマータイムを導入しても冷房などの使用料は変わらないため省エネにはつながらないと長きにわたって指摘され続けている。


政府のサマータイム導入が、国民全体でオリンピック感を出すための演出の一環・プロパガンダサポート以外にも、なんらかの思惑が動いて(サマータイム導入でその調整請負関連の企業の臨時収入とか)いるのではないか。 システムなどの構築に莫大なコストがかかると予想されることだ。2時間繰り上がった時計のために各コンピューターシステムを調整し直す必要があり、各企業はそこに多くのリソースを割くことを強いられる。エンジニアが、新国立競技場建設での過重労働のような状態にさらされる可能性が高い。(リテラ記事より)何か新たな利権がらみなのではと勘ぐりたくなる。



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