密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ワールドカップがあるから安心して国会会期延長?愚民政策の典型

ここ数日、筆がとことん鈍い。世論調査の結果が、驚くべきことに、安倍政権10ポイントも上昇したようだ。


日経新聞とテレビ東京による22~24日の世論調査では、内閣支持率がなんと10ポイントも上昇して52%だった。不支持率は前月の53%から42%に下がり、4カ月ぶりに支持率が不支持率を上回った。


国会は32日間の延長が決まったが、この1カ月間で安倍が何をしたというのか。都合の悪い文書は認めず、しらばっくれ、嘘で上塗りし、疑惑から逃げ回っていただけではないか。前月から支持率が10ポイントも上がる理由がさっぱり分からない(日刊ゲンダイ)



何もしていないのに10ポイントアップの理由、ワールドカップと初戦の劇的勝利、それに伴い、我らが”安倍さん”が、『やったー!チームプレーの大勝利。感動をありがとう!』ツイッターコメント。国民全体の熱狂に同調し連帯感を高めた? ここぞとばかりに愛国高揚。つくづく乗せられやすい国民性だ。


ワールドカップは、6月14日〜7月15日までの一ヶ月間+凱旋報道ラッシュで一週間。これで国会会期延長7月22日までばっちりかぶる。どれだけモリカケで窮地に立たされても、悪辣法案を強行採決しても、世間の目はワールドカップに釘付けにできる。これほど注目を集めない国会もない。


モリカケ追求をされたくない安倍一派の大幅会期延長の皮算用が納得できる。
そして、彼らにとっての重要法案を強行採決しても、ほとんどの国民は関心を示さない。共産党の独自調査の決定打でさへ、ほとんどの人が関心を示さない、いや知らされない。


まさに、『パンとサーカス』ー権力者から無償で与えられる「パン(=食糧)」と「サーカス(=娯楽)」によって、ローマ市民が政治的盲目に置かれていることを指摘した。
愚民政策の例えとしてしばしば用いられる名言であり警句である。(by wiki)


その陰で、お軽い自民党の総裁選の票固め。


安倍晋三首相(自民党総裁)の出身派閥で党内最大の細田派(清和政策研究会、94人)と第2派閥の麻生派(志公会、59人)の中堅・若手の女性議員ら約10人が26日夜、都内のフランス料理店で会合した。9月の自民党総裁選を前に派閥間の会合が活発になっているが、カラオケや若手だけの「顔見せ会」といったノリの軽さも目立ち、多数派工作や腹の探り合いを目的としたかつての様相とはかけ離れているようにみえる。(原川貴郎)


 「今日は複数の会合が入ってたけど、参加しないわけにはいかないでしょ。だって『ミクニ』よ」


 26日の「女子会」に出席した女性議員は、興奮気味にこう語った。会場がフレンチ界のカリスマ、三国清三氏がオーナーシェフを務める名店「オテル・ドゥ・ミクニ」(東京都新宿区)だったからだ。細田派の下村博文、麻生派の棚橋泰文の両事務総長も出席した。
若手会や女子会は別に構わないと思うが(下村・棚橋泰文の両事務総長も出席なら女子会でもなんでもない。女性議員おもてなし会?)カラオケを歌っていてなんの政治討論ができるのか?そして、件の高級フレンチ、「今日は複数の会合が入ってたけど、参加しないわけにはいかないでしょ。だって『ミクニ』よ」この発言からすると、自腹会費制とは思えない財源は潤沢政党助成金?国民にコーヒー1杯文を我慢させ、カラオケや高級フレンチで親睦会つくづくいい気なものである。


おこぼれのパンくずを投げられ、サーカスに熱狂し、喜んでいる庶民には、「だって『ミクニ』よ」は雲の上の出来事。殿上人と下々、富豪と貧困、雇用者と労働者、切り崩せない階級社会の確立、自分の足元ばかりを見て生きる人生、それを言い諾々と納得できるのなら、日本国民は民主主義に向いていない。


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