密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

シリア空爆=開戦は気が早い 安倍コウモリ外交お呼びじゃない

米仏英による、シリアの化学兵器勢増拠点はの空爆を受けて、イラク戦争の再来、日本も派兵要求される?という懸念が高まっているようだが、ここは冷静に状況判断してほしい。


今回の空爆は、精査のあるピンポイントの空爆だった。もちろん国連の決議のない中行われた暴挙であるという非難も免れないが、シリアに対してはロシアが拒否権を持つ以上、国連は何もできないのだ。そもそもトランプがシリアからアメリカ軍を引き上げる発言をしたために、シリアが一挙に強気の制圧に出たという見方もある。


シリアには対ISISのアメリカ軍の部隊が未だに2000以上駐留している。この時点でシリアとしてもロシアの力を背に全面戦争など、リスクが大きすぎる。ロシアも望まない。
アメリカも望まない。


日本の報道はすぐに、アメリカという強権の大国を一つに捉えるが、アメリカは一枚岩ではない。現在の日本のように右向け右に動かないし、世論誘導もそう簡単ではない。
今回の空爆に関しては、米国内では非難は聞かれない。それは、トランプの号令一下の暴挙というより、シリア市民に対する非人道的虐殺を止める、最低限の有効な攻撃がなされたと認識されているからだ。しかしイラク戦争の再来を国民は望んでいない。トランプに支持が集まったのは、よその国のために軍隊を出し税金を使うアメリカより国内優先で進めるアメリカファーストに賛同した方だ。日本=安倍様とは違う、アメリカ=トランプではないのだ。もしトランプがいきなり空爆をツイートしても、マティス国防長官をはじめとする米軍幹部がよしとにない限り具体的にはならない。逆に戦争のプロである彼らにとって、オバマ前大統領のように平和主義で慎重派の大統領より、なんでもイケイケのトランプの方がやりやすい。自分たちが合理的と思う攻撃を行うことができるからだ。
そういう意味において、現在アメリカの文民=マチス元将軍の采配によって、軍的な合理主義によって行われている。そうはいってもベトナムーイラクという泥沼の戦争から学んだことは大きいだろう。


国連は、ルワンダジェノサイドの時に、あまりに現場の知識のない文民の統制で、目の前のジェノサイドに何もなすことができず、またアメリカは、自国に直接の国益のないアフリカの国の悲劇をスルーし、その結果のあまりの悲惨に大きな悔恨を残した。


国連決議を待つべきだというのは当然で、アメリカが正義を決める、というのは思い上がりの暴挙であるとは思うが、今回の空爆は、最低限のカウンターパンチで、シリアの行き過ぎを防ぐものであって、シリア+ロシアとの戦争を意味していない。


もし今回の空爆で、一般市民に被害が出たり、市街地を焼き払ったりしたなら、それこそ、ロシアからそうした報告とともに、非難が宣伝されているはずだ。しかしロシアは
これ以上はやるな!!という声明を出すにとどめている。


ドイツは攻撃には加わらないが、非難も行わないという立場であり、多くの先進国はこのようなスタンスを取るだろう。ここでお調子者の安倍日本は、毎度のように強い賛同を表明。アメリカは日本など眼中にないのだから、何も言わなければいいのだ。賛同を表明するということは、言外にロシアに敵対を表明することになり、今後のロシアとの関係の、弱みとなり、お金を搾り取られるし、北朝鮮問題でも、中国ロシアが大きく関わりイニシアチブを握る中、拉致問題解決にトランプを頼る愚かしさは、いかにもトンチンカン外交の安倍らしい。


国による非人道的な行いには、非難を寄せる必要があるが、日本には情報はそれほど伝わってこないのだし、そういう情報鎖国の中で、むやみに危機感だけを高めることは、これを利用して危機を乗り切ろうとする安倍一派の思う壺だ。


アメリカの行いに賛成できないのなら、現在の状況なら無視ていればいい。
ロシアとにらみ合いを作り出して楽しんでいるトランプにのこのこ会いに行く安倍首相、
お呼びじゃない。


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