密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

一度持つと手放せない銃問題の根本はエスカレートする自衛の問題

またしても学校での銃撃だ。

(CNN) 米南部フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で14日、少なくとも17人が死亡する銃乱射事件があり、19歳の元生徒が拘束された。容疑者は「AR15」タイプのライフル銃と複数の弾倉で武装していた。
情報筋によれば、捜査官は、容疑者が犠牲者を増やすために、火災警報器を鳴らして、人々を建物の外におびき出そうとしたと考えている。
死者17人は、米国の現代史上で上位10位以内に入る犠牲者数。
当局によれば、容疑者の男は同校を退学処分となっていた。インターネット上で個人情報を調査したところ、「非常に不穏な」内容が発見されたという。
容疑者は銃撃事件後、近くのコーラルスプリングスで拘束された。情報筋によれば、同容疑者は捜査官に対して話をしているという。
同校では同日すでに火災訓練が行われていた。午後に火災警報が鳴った際には、別の避難訓練が行われたと考えたものもいたという。


パークランドはわが町St Petersburgとは反対側の東側、マイアミから車で40分くらい北の街だ。容疑者が確保されたコーラルスプリングスには昨年NYの友人が移り住んだところなので驚いた。


偶然にも、数日前に、Dさんの知り合い、コミュニテーバンドのメンバーの女性が銃で撃たれて亡くなって、その場所を今日車で通った。大通りから少しはいった小さな空き地で、特に物騒な場所ではない。普通に買い物でドライブするくらいの距離だ。彼女はバンドの練習のあと一人で残っていて、そこへ出かけて撃たれたようだ。50代半ばの社交的で明るい人だったと聞いた。


日本にいたら、間接的でも知人が銃で撃たれるなど、一生なかっただろう。
いやどこにいても、何が起こるかわからないけれど、とにかく、銃が簡単に買える土地柄では、怒りを覚えたら、それを抑える前に、行動することができてしまう。みんな最初は護身のために買うのだ。Dさんがコンファレンスで数日いない時など、なんとなく怖いので(特に夜、庭のホットタブには入っている時は、、)護身用の銃が欲しいと思う気持ちがわかってしまったりするが、いざとなれば使えやしない、あるいは魔が差して大事な人を撃ってしまったりしそうだ、ということがわかる程度には賢明だ。大多数の人は、ダーティーハリーでもカラミティージェーンでもないんだから。

平原の女王カラミティージェーン。映画ではセクシーガンマンだが、実はこんな人、冷静に銃を扱えるのはこういう人なんだろう。すごく強そうだ。


常々、水鉄砲の要領で強力なゴム系接着液が打てる銃を開発したらいいのに、などと本気で考えている。そうしてポリスにも持ってもらえば、間違いで蜂の巣にされる黒人の少年がいなくなるだろう。中には自分が殺してしまったことで、心と後の人生を壊してしまう警察官(もちろん兵士も)もいる。それでもアメリカのポリスは命がけで、誰が銃を持っているかわからないから、命令を無視したチョツトした動作で発砲されることもある。アメリカでポリスに尋問されたら、ひたすら大人しくいうことを聞くことだ。


一般の銃愛好者は、ヒーローやセクシーガンマン妄想がありかつオプティミストだ。いい加減幻想から抜け出して欲しいものだ。


昨年10月には、ラスベガスで、客室から下の野外コンサート会場に自動小銃を乱射し、58人がなくなったばかりだ。それでも銃規制が進まない。


一度持ってしまったものを手放すのは難しい。核の抑止力中毒と一緒だ。


日本の武力増強もそうだ、一度歯止めをなくせば、もっともっととなるし、それは決して平和を維持することに役立つものではない。他国に脅威を与える武装をせず、平和憲法を守り、地域の平和に外交と経済で貢献することに勝る防衛はない。(どうしても軍事産業参入したいなら、絶対人を殺さない武器の開発をすればいいのだ。日本の技術者ならできそうだ)


過剰な武器を配備し、隣国に脅威を与え、自衛隊を軍隊にすれば、日本への不信感と脅威は増す。何しろ前科があるのだ。それは日本が二度と選んではいけない道だ。



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