密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

恫喝、礼賛、忖度 言語空間の狂った自民党内からも正論批判

都議選惨敗という事実を突きつけられ、自民党内でもこのままではまずいと思い始めたのだろう。敗因とされるのは”魔の2回生”ではなく、”魔の清和会”と指摘するゲンダイの記事に、納得度が高い。

「魔の2回生」もとい「魔の清和会」と永田町で揶揄されている。都議選の戦犯を表す「THIS IS 敗因」のT(豊田真由子衆院議員)、H(萩生田光一官房副長官)、I(稲田朋美防衛相)、S(下村博文元文科相)は全員、「清和会」(細田派)所属。つまり、安倍首相が属する総裁派閥なのである。いま自民党内でこの清和会に対する不満が爆発寸前だ。その矛先は当然、安倍首相に向けられ、包囲網が形成されつつある。

中谷元防衛相は、以前にも安倍総理へ”アイウエオーあせらず、いばらず、うかれず、えこひいきをせず、おごらず”と忠告した。今度は"THIS is 敗因"。こういう人だったんだ。
うまいこと思いつくものだ。ただしこれは、ちょっと弱腰? "THIS is A 敗因"とするべきだったね。 


4日、都内で「平成研究会」(額賀派)が前身の経世会創設から30年の会合を開いた。ここで「安倍1強から脱却し、党内で活発な議論を取り戻す必要がある」などと、安倍首相批判ともとれる発言があったという。


「平成研のこの会合は、当初マスコミにフルオープンの予定だったのに、一転、冒頭の額賀会長の挨拶までとなった。安倍政権への批判をマスコミに聞かれてはマズいという配慮があったようです」(担当記者)


この前日の3日には、新麻生派「志公会」が総勢59人の党内第2派閥として発足したが、自民党内ではここへきて、派閥の権力闘争の動きが活発化している。


「自民党は森喜朗首相以来、もう15年以上、清和会の天下です。そんな中で、続出する不祥事や失言は清和会に所属する議員ばかりで、ついには都議選の歴史的大惨敗を招いた。さすがに『清和会よ、いい加減にしろ』という怒りが党内に蔓延しています。麻生派も額賀派も表向きには『安倍政権を支える』と言っていますが、本音は違う。もともと麻生派は宏池会から分裂した派閥ですし、額賀派は経世会。いずれもハト派で保守本流の気概が強い。タカ派の清和会こそ傍流と思っているのです」(自民党関係者)


■都議選敗北は「安倍NO」の号砲


 今後も最大派閥・清和会打倒を掛け声に、派閥の合従連衡が進む可能性がある。カギは宏池会(岸田派)だ。麻生大臣が岸田派に「大宏池会」構想を呼びかけている。第3派閥の額賀派と二階派が「大経世会」(二階幹事長は92年の竹下派分裂まで経世会)として一緒になるという話も囁かれている。この「大経世会」が岸田派と連携して、かつての「大角連合(田中角栄元首相と大平正芳元首相が連携)」の再来を描く向きもある。


共同通信記者時代、長年にわたって清和会を担当してきた政治評論家の野上忠興氏はこう言う。


「都議選敗北は『安倍NO』の号砲になりました。これを好機と捉え、他派閥の動きが活発になるでしょう。清和会は最大派閥とはいえ、安倍さんの次が不在。先日、安倍さん自身が『四天王』などと下村さんらの名前を挙げていましたが、誰も本気にしていません。安倍さんの求心力が落ち、清和会に先が見えないとなると、1、2回生が危機感から動く可能性が出てきて、清和会が分裂する可能性すら出てくると思います」


 5日の党憲法改正推進本部の会議でも「丁寧な議論が必要だ」と首相を牽制する声が上がった。安倍1強は確実に揺らいでいる。今ごろ安倍首相は悲鳴を上げているんじゃないか。


こちらでも、自民党内”内部告発”後藤田正純議員『密告・引き締め・礼賛』おかしいと批判。

自民党内部で批判
後藤田氏は石破派。奇しくも、父後藤田正晴氏の同じく長期政権だった、中曽根内閣時代
の武勇伝。イラン・イラク戦争終結時に海上自衛隊の掃海艇をペルシャ湾に派遣する問題が浮上した際に、積極的だった中曽根首相に、長く官房長官を務めた後藤田氏は「閣議で署名しない」と強く反対し、首相を思いとどまらせたことがあるという。「権力が健全に機能し国民の信頼を維持するためには、健全な批判勢力が不可欠だ。そのためには批判勢力もしっかりしていなければならない。正当な批判や問題提起があってこそ、権力はうまく動く。そのことを為政者は忘れてはならない」と語る、もはや自民党から消滅した帰国のある政治家だったようだ。父上の名に恥じないように、いい意味での2世議員であって欲しい。そして、菅官房長官、同じ官房長官として、恥ずかしくないのか?ただただ厚い防壁を築いて安倍内閣を守り、情報で政敵・反対意見を粛清、辣腕を振るうが、やはり正しくない行いはいつか土台から腐ってゆく。


ダミ声麻生親分の大宏池会構想は、ぜひ実現して欲しいものだ。宏池会トップの岸田外務大臣は、ゴリ押し・押しのけタイプではないので、まとまれば、硬軟使い分けていける。


もちろん、野党連合による政権交替を望むけれど、民進党がああでは、今は、望みが薄すぎる。とにかく狂信者の安倍信三を排除すれば、自民党は呪縛から抜け出せる、その上で彼らの政策、行政、国会運営を見た上で、解散総選挙。 麻生氏はまたしても下野する内閣になるのか?それとも国民の声を聞き、経済・外交でいい政策をとり前回のリベンジになるのか? どちらにせよ、国民の側に立ち、常にぶれない権力監視の共産党と、数は少ないが発言力・発信力のある自由党がもっと議席を獲得して欲しい。そうしている間に、民進党・社民党が立ち直れば、政権交替もできる。少なくとも、権力監視の野党として、存在を強められる。


もはや、打倒安倍晋三+清和会議員を、国民のスローガンにしてもいい。こんな狂信者の独裁はもうたくさんだ。



http://toyokeizai.net/articles/-/179011?page=4
<東洋経済新聞記事より抜粋>
相互監視の緊張感が消え、無関心となり、悪循環に


自発的か受動的かは別にして、さまざまな個人や組織による安倍首相への権威主義的「服従」が生み出す弊害は計り知れない。民主主義的政治体制における多元性が生み出すべき相互監視の緊張感が消えつつあるのだ。その結果、行政の公平性、公正性に多くの国民が疑念を抱き、それが国政に対する信頼性を傷つけ、政治に対する不信感を増幅させる。国民の政治への無関心に拍車がかかり、さらに腐敗を助長する悪循環に陥りかねない。


長期政権となった中曽根康弘内閣で長く官房長官を務めた後藤田正晴氏は、長官時代、「権力が健全に機能し国民の信頼を維持するためには、健全な批判勢力が不可欠だ。そのためには批判勢力もしっかりしていなければならない。正当な批判や問題提起があってこそ、権力はうまく動く。そのことを為政者は忘れてはならない」と語ってくれたことがある。


後藤田氏は官房長官の立場にありながら、しばしば中曽根首相に注文をつけていた。イラン・イラク戦争終結時に海上自衛隊の掃海艇をペルシャ湾に派遣する問題が浮上した。中曽根首相は積極的だったが、後藤田氏は「閣議で署名しない」と強く反対し、首相を思いとどまらせたことがある。強面(こわもて)の政治家という印象が強いが、権力行使についてつねに謙虚な政治家だった。いまの政界に後藤田氏のような人はいない。それも民主主義の危機である。



PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ