密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

公共の福祉VS公益及び公の秩序

公共の電波であれだけ子供染みた喧嘩をしたので、物議をかもすだろうと思っていたら案の定、自民党内から非難の声。
ゲンダイ:自民党内からもア然の声…高村副総裁の下品な「妄言癖」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178750
下品というより、幼稚。 下品というなら失言、野次議員に事欠かない自民党。
岡田代表も感情的になって、同じ子供レベルでバトルしないで、志位委員長のように論理的に抗議したほうがいいような、、、(まあ見ている方は面白かったけど)
高村副総裁、口喧嘩レベルのやりとり、NHK日曜討論会
http://artrino.muragon.com/entry/399.html


高村副総裁はこのバトルの後もトンデモ発言で志位委員長とぶつかっている。
自民党改憲草案に対する討論で、公共の福祉を、公益及び公の秩序と変えた理由について、意味は同じ、解りやすくしただけと発言.これを受けた志位委員長
志位「公共の福祉とは、いろいろな人権がぶつかったときに調整する概念。公の秩序とは全く異なる」
高村「全く同じ」


ここでも、前バトルと同じ理論的意見交換どころか、ただの意地の張り。

公共の福祉は、公益及び公の秩序と同じなのか?
福祉とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉であり、すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念を指す。
公益とは社会全般の利益、更にはそういう形態の利益が出る性質の事柄を指す。 こういう形態の利益には、その社会に属する各々(個人=大衆)が益するものもあれば、社会全体の機能向上に繋がるもの、あるいは社会の規模拡大に寄与するものが挙げられる。
公の秩序とは、公の秩序は国家および社会の一般的利益を、善良の風俗は社会の一般的倫理をそれぞれ意味する。 しかし両者は一体的に扱われるべきであり、両者を厳密に区別する実益はないとされている。 民法は私的自治の原則を採用しており、私人の生活においてはその自由が尊重される。(by WiKi)
公共の福祉に反するとは、社会の中で、自分の権利行使に寄って他の人の、幸福豊かさを損なう場合。
公益に公の秩序に反するとは、社会一般の及び国家の利益、善良の風俗は社会の一般的倫理を損なう場合。明らかに違う。特に公の秩序とは、時代、国家社会の思想で大きく異なる。解りやすくどころか、法の安定性もない。安倍おちょくりポスターや、ブログ、ツイッターが公の秩序に反する社会になる場合もある。たとえば公益=戦争に勝つだと、欲しがりません勝つまでは、と言うプロパガンダになり、そういう言う生活になる。


自民党草案は、個人と個人の幸福追求の摩擦において規制される個人の権利を、国、社会と言う規範で規制されると変えている。また”社会の一般的倫理”とはその国の状況に寄って変化する。独裁政権が誕生した場合、この”社会の一般的倫理”は著しく統制を受け変化する。


自民党改憲草案Q&A

https://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf
5「公共の福祉」を「公益及び公の秩序」に変えたのは、なぜですか?
(「公共の福祉」を「公益及び公の秩序」に改めた理由)
従来の「公共の福祉」という表現は、その意味が曖昧で、分かりにくいもの です。そのため、学説上は「公共の福祉は、人権相互の衝突の場合に限って、
その権利行使を制約するものであって、個々の人権を超えた公益による直接的な権利制
約を正当化するものではない」などという解釈が主張されています。しかし、街の美観
や性道徳の維持などを人権相互の衝突という点だけで説明するのは困難です。
今回の改正では、このように意味が曖昧である「公共の福祉」という文言を「公益及
び公の秩序」と改正することにより、その曖昧さの解消を図るとともに、憲法によって
保障される基本的人権の制約は、人権相互の衝突の場合に限られるものではないことを
明らかにしたものです。


街の美観や性道徳の維持などを人権相互の衝突などを上げているが、こういう事は県の条例で十分。憲法によって『保障される基本的人権の制約は、人権相互の衝突の場合に限られるものではないことを明らかにしたものです。』まさに語るに落ちる。これが自民党改憲草案の本質。


現行憲法が、保障される基本的人権の制約は、人権相互の衝突の場合に限られるとしているのを、”限られない”と変えているのは分かりにくい意味を明らかにしたのではなく、大幅に人権制限の要素の拡大、本質的姿勢の変更だ。


保障される基本的人権の制約は人権相互の衝突の場合に限られるものではない
つまり、国家権力に寄る、基本的人権の制約が目的と言う事。


こういう事をぬけぬけと、公共の放送で言い、国民を騙す、自民党副総裁。
討論会では、志位委員長追求を試みるも、司会に遮られ話題を変えられた。
こちらの発言ももっと問題視されるべき。


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