密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

自民失言議員の常套句『誤解を与えたのであれば謝罪』条件付きの傲慢

未だに怒りが収まらない丸山議員の発言。アメリカ政府は事を大きくするほど愚かではないものの、日本の差別主義にたいするお軽い意識は、韓国慰安婦を傷つけつづけ、ナチスの被害者とその子孫であるユダヤ人と、ナチス独裁下で、良心を手放した自分を責め続けているドイツ市民を傷つけ、無責任な対応で、放射能の影響、発病の不安に苦しむ人たちを傷つけ、若者を見下し、ついに、アメリカの大統領と、アフリカ系市民を傷つけた。
彼らの謝罪は、一様に、自分の本意ではないが、取り方で誰かが傷ついたのならお詫びをする、と云った類いの謝罪でも何でもない、傲慢な言い訳だ。


麻生副総理の「ナチスに学べ」比喩として用いたと擁護する向きも有るが、そういう所が島国日本のドメスティツク認識からくる世界的非常識。日本以外なら政治生命はないだろう。「誤解を招いたのであれば訂正する」も麻生氏にならえなのか?


桜田議員の「職業としての娼婦、ビジネスだ。犠牲者のような宣伝工作に(日本は)惑わされ過ぎている」発言「私の発言について誤解を招くところがあり、発言を撤回させていただく。ご迷惑をおかけした関係者の皆様に心よりおわび申し上げる」
この発言のどこが誤解を生じるのか?純然たる見下し差別発言。


丸川珠代環境大臣:「『反放射能派』と言うと変ですが、どれだけ下げても心配だと言う人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境大臣(民主党・野田佳彦内閣の細野豪志)が決めた」などと述べた。」発言「もし誤解を与えるようであれば言葉足らずだったということについては、おわび申し上げたい」
こちらも条件付き、誰も誤解していない、言葉も十分、不見識を表現している。自分に悪い所があったなんて考えてみない。


大西議員「マスコミを懲らしめるには、広告料収入をなくせばいい」発言「私の発言で混乱を呼んだことを心より反省し、処分を謹んでお受けした」
混乱?発言ない様についての謝罪ではない、騒動になったことで迷惑をかけた自民党へのお詫び。


武藤貴也衆院議員「彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく」ブログ+ツイッターにて自己正当性を主張
確信犯、他の事がなかったら、議員の椅子に居座る続けていただろう。


礒崎首相補佐官の「法的安定性は関係ない」発言「発言により特別委の審議に多大な迷惑をかけた。国民、与野党に心からおわびする」法的安定性を否定する考えはなかったとする一方、「大きな誤解を与えた
大きな誤解は自身の立憲主義、民主主義派の考え方。人々の解釈が誤った理解だった云っている。謝罪ではない。


極めつけ丸山議員、「黒人の血を引く人が大統領になっている。これは奴隷ですよ、はっきり言って。まさか建国当初、黒人、奴隷が大統領になるとは考えもしなかった。ダイナミックな変革をしていく国だ」「人種差別だという、全く考えもしないといいますか。真逆の批判をされているとしたら、それは非常に不本意である」「誤解を与えた発言について大変申し訳ない」
呆れて物が言えない、人種差別というのは、”黒人=奴隷の子孫=通常なら大統領になどなりえない(アフリカ系=奴隷と云う素性を持つ劣った人種と云う認識+アメリカ人は人種差別を続けている)“こういうのを人種偏見と云うし、こういう事を口にする事を人種差別という。アメリカ国民が有色人種の大統領を選んだ事を、ほめたんだからいいだろう、って?

真逆の批判は非常に不本意、自分の発言は誤解された。被害者意識か?図々しい。話の真意以前の、人間に対する根本的な認識が間違っている。アメリカで働いた事もある弁護士だそうだが、議論上の可能性を示唆したにしても、基本的な人間としてのセンスが狂っている。

アメリカ国民が有色人種の大統領を選んだんだから、日本も州として認める?その狙いは日本製の大統領を出して世界の中心を盗み取る。面白半分のたとえだとしても、何とも姑息で意識が低い。他国の歴史に対する理解も尊敬もない。アメリカは酷い間違えもするが、常に正面から向き合い、より良い社会を作ろうとする多くに偉人と、賛同をする人たちの努力でなりたっている。アメリカに住む事を選んで、言葉、風習、宗教摩擦の壁、阻害や偏見、差別に晒される事があっても、アメリカ市民である事を誇りに暮らしている移民の努力の上に築かれてきた合衆国の歴史。アメリカ市民である誇りと共に自分の出身国への誇りや愛情を持ち続けている人たち、個人的に外文化圏の移民と接するうちに、心から理解と共生を受け入れようとするアメリカ市民も多くいる。そういう事を無視した、浅薄で馬鹿げた発言である。幸運にも今の所、アメリカメディアでは報道されてはいないがもし報道されたら、日本は差別主義の国として、努力もせずにアメリカを盗めると思う、愚かで卑しい国として認識される。それくらい酷い発言だ。面白半分で軽々しくいっていい主題でもない。


日刊ゲンダイ;「黒人奴隷が大統領」 丸山議員の暴言に安倍政権も“絶句”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/175555/2



日刊ゲンダイ 米国務省当局者は「われわれは議員の発言に関してはコメントしない」と論評を避けたが、日本の木っ端議員の妄言にいちいち目くじら立ててられないという態度がありあり。同盟国のトップに対する人種差別発言は外交問題に発展し、また米国に付け入るスキを与えるだけ。


丸山発言にこういう解釈をする、それ自体この発言の酷さを判っていない。
51番目の州に、と云う方が、売国と捉え問題視されてもいるようだ。こちらは、受け狙いのアンチテーゼと云う程度。

日本は大戦下で酷い目にあっても、占領で屈辱的な差別を長く受つづけたと云えるのは、沖縄のみ。アメリカ人は実利的で、日本に上から目線で、何でも日本への支配に心を砕いていると思うのは、日本の自意識過剰にすぎない。在日韓国朝鮮人の人たちに対する態度を見ても、差別を受ける人々への痛み、悔しさ、恐れを自分に置き換えて考えてみない。思いやりという文化のある国とは思えない一部の日本人言行。そうした人たちが政治の中心にいる。根本的な人間性の欠如から来る傲慢な発言を、形ばかりの”謝罪でも何でもない謝罪”で禊を済ませてしまう風潮を許してはならない。


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