密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

本多氏の逆襲は、問題の軸足ずらし。

性行同意年齢の立憲民主党・性犯罪刑法改正ワーキングチームにおいて、50代が14歳と恋愛し(性交渉の)同意があった場合に罰せられるのはおかしい」が大きく取り上げられ、批判にさらされた、本多平直議員が、党員資格停止の党の処分に、抗議?して議員辞職の記者会見。
彼の怒りとストレスを、周囲の理解を求めるべく、”声を荒げずに”主張を展開した。


この問題は、1、成功年齢に達しない相手の同意の取り扱い問題。 2、参考人に不快な威圧感を与えた感情的表現の問題。3、二人きりに会話を録音されメディアに切り取りでリークされた問題。4、問題に対する党の処分が厳しすぎ、何か、意図が感じられるという問題。が混在していて、本多氏自身もこの別々の問題を整理して考えられていないように見受けられる。

本多平直をハメたのは寺田学「立憲民主党」衆院議員!記者にリーク!落選運動を!辞職会見 2021 07 27
本多氏は、当時発言の記憶がないため、党側(出席の参考人)の証言を真に受けて認め、盛大に変態扱いのバッシングを受けあまりに不当と感じ、自分の発言を思い出し、『50代が14歳と性向の同意があった場合に罰せられるのはおかしい』を『50代が14歳と恋愛し同意があった場合に罰せられるのはおかしい』が本当であったと主張。
ただこれだと話の筋が通らない。別に50歳と14歳が恋愛感情を持ちあってもTaihoはされまい。内心の自由の問題だ。問題は性行為の同意年齢の議論なのだから。
恋愛いうオブラートに包んでも、議論の本質は何ら変わらない。
問題の発言について、本多氏は同日の会見で「性交したら、とは言っていない」と主張した。西村氏はそれを踏まえ「刑法改正議論の中で、処罰されるべきでない人が処罰されてはならないという思いで発した言葉で、国会議員としての責任を果たそうとする中での出来事だ」と説明した。


こちらが問題の、寺田座長の”トラップ?”リーク

立憲民主党の本多平直衆院議員が性交同意年齢に関する議論で「50代が14歳と恋愛し同意があった場合に罰せられるのはおかしい」などと発言した問題をめぐり、本多氏が発言の場となった党性犯罪刑法改正ワーキングチーム(WT)の5月28日の会合で「12歳と21歳だってないとは言えない」などと発言していたことがわかった。WTの寺田学座長が、本多氏の処分案を検討している党倫理委員会に提出した意見書で明らかにした。


党執行部は、第三者機関の事実認定に基づき、本多氏に次期衆院選の公認を事実上取り消す党員資格停止1年の処分を科す案を策定。倫理委が処分方針の妥当性を審査しており、26日にも結論を出す。


本多氏が21日に倫理委に提出した意見書では、「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と報道各社が報じた5月10日の発言内容について、「録音・録画が存在しないまま事実認定している」「(発言を認めた)寺田座長が事実と異なる情報発信をした」などと批判した。


これに対し、寺田氏の意見書では、5月13日に本多氏から個別に面談を求められたことを紹介した。


本多氏はこの場で、問題の発言をした記憶がないとしながらも、「50歳と中学生のセックスも同意があればいい」との考えを容認。そのうえで「今たくさん、14歳、15歳から誘っている例があるから。23歳とかを」「みんなフェミニストの人たちは、男がだましてセックスさせるもんだと思っているんだけど、今時代が変わってきていて、お金のためとか、興味のためとか、本当に惚(ほ)れて、まー、誘うこともある。そのことを分かってないから」などと発言の意図を説明した。この場で本多氏から発言の撤回や修正の依頼はなかったという。


さらに同月28日のWTでは、本多氏が「じゃあ33歳と15歳。微妙なところね。僕にとって一番有利な議論は21歳なんだけどね。21歳と15歳に認められるべきケースもある」「12歳と21歳だってないとはいえないけど、そんなこと言ったらキリがないから、今の性交同意年齢はどこかで基準を置かないといけない」とも発言したという。


寺田氏は同月10日のWTまでは録音や録画をしていなかったが「外部講師と本多氏の議論が尋常ではない様子になった」ことを踏まえ、同月17日のWTから録音・録画をするよう指示。本多氏と13日に個別に面会した際もやりとりを録音しており、意見書では「本多氏の了解があれば録音も提出する」としている。


本多氏と個別に面会した際は、「強姦された女性をフォローしているという建前で、女性、女性解放運動をやっている人たちとけんかした」「可哀そうな、真摯(しんし)な恋愛かもしれないけど、14歳とセックスして、ふとした瞬間に親にバレて、会社員としての生活を棒に振った24(歳)もいるわけだよ」と発言したことも明らかにした。


寺田氏は意見書で、本多氏について「性犯罪被害の『被害』の対象が、むしろ加害者である成人側に向けられているのではないか」とも指摘した。


さらに、「12歳とまで真剣な恋愛がありうる、恋愛があればセックスをするのは自然だ、との考え方は、若年者の脆弱(ぜいじゃく)性、保護の必要性に関する認識が欠如している」と言及したうえで「ゆがんだ認知の下に発せられる本多氏の言動から、WTに参加した多くの方が心身ともに苦しめられた」と説明している。


本多氏の会見を見た後でも、この寺田座長の報告の視点は正当なもの思う。
結局、本多議員が”処罰されるべきではない人間”と立場擁護をしたいのは、12歳と恋愛する21歳ではない。JKビジネスや援助交際の客になる、高校生や中学生と”恋愛=セックス”したい純真な中年男性たちである。彼らの「俺たちこそ被害者」という後ろめたい被害者意識の擁護だ、ということをご本人も自覚して向き合わないといけないだろう。
若い女性への性消費を、恋愛などという言葉で正当化しているに過ぎない。


それと聞き捨てならないのが、「強姦された女性をフォローしているという建前で、女性、女性解放運動をやっている人たちとけんかした」
「可哀そうな、真摯(しんし)な恋愛かもしれないけど、14歳とセックスして、ふとした瞬間に親にバレて、会社員としての生活を棒に振った24(歳)もいるわけだよ
という発言に見え隠れする、女性、女性解放運動をやっている人たちに対する、攻撃的姿勢。彼の論理がおかしいのは、24歳という法律を理解しているべき、人物が、14歳と性交渉をしたのであれば、親が怒るのは当たり前で、社会的制裁を受けたとしても、可哀想でもなんでもない。24歳が14歳の子と、本気で=将来の人生設計を含めた恋愛関係継続したいなら、彼女が成人するまで、セックスをするのを保留にするのが、真剣であり本気である大人の愛である。そして彼女が成長に伴い気持ちを変えることも受け入れて愛である。


まさに寺田氏の「12歳とまで真剣な恋愛がありうる、恋愛があればセックスをするのは自然だ、との考え方は、若年者の脆弱(ぜいじゃく)性、保護の必要性に関する認識が欠如している」は正鵠を射ている。


本多氏の立ち位置が、可哀想な純真な、今日本で立場を弱くし虐げられている、と危機感を募らせる自分と共感値の高いおじさんー中年男性なんだなぁと感じさせられたのは、参考人の島岡教授の受けたストレスで現れている。
島岡まな教授ツイート
忘れもしない5月10日、立憲民主党の本多平直議員に「50代の自分と14歳が同意の上で性行為したら捕まるんですか?」と怒鳴られ、「先進国なら捕まります」と答えた時は、これほど話題になるとは思いませんでした。WTの座長に働きかけ、隠蔽を阻止できて良かったです‼️ぜひ性交同意年齢の引き上げを‼️



男性が女性を、それも個人的関係のない仕事上の関わり、参考人としてきてもらった人に、大声を上げるということが、論理的意見を持つ女性へのストレスを募らせる、男様によく見られる態度だ。父親や夫が、知性と品性を持ち、思索的性質である場合、怒鳴られることなどという経験自体、ひどい体験となる。しかし、知性より力での優位性に重きを置くタイプの男性は、議論の最中に怒鳴る。大声で威圧することを、無反省に行う。



本多氏はまだまだ大きく反省をしてほしい。もちろん生意気な女や、自分の行為を無にする女や、お金を無心する女に対して怒りを覚える男性の代弁士として、立ってゆく、というのも一つの道だ。ただ、国際社会の民主主義文化的国家像には逆行する。


ただ、立憲民主党内の、マウンティング、足の引っ張り合いについては、別の問題で、これをごちゃごちゃにしては、虻蜂取らずになる。


ところで、恋愛とは何か?で、若い頃から心の隅にとどめている恋愛論?がある。
フランス文学者福永武彦氏の『愛の試み』の中の一節。『(恋)愛とは、相手に自分と同質の孤独を見出し、それを無償で埋めたいと思う行為である。』という一文(正確でないかも)だ。これは16歳当時本当に響いた。結婚するまで、説得力を持って、脳内に存在した。しかしこれを突き詰めたも、恋愛は成功できない。福永氏も2年のちに『愛の試み 愛の終り』という本を出されたようだ。
今感じる愛の形は、同質の笑いを分け合い、慈しみが、自分の眦(まなじり)に宿る瞬間の、継続だ。セックスは愛の一形態であり得るときもあるが、セックス=愛ではない。



以前この問題について書いた。
日本男性の夢は、紫の上? アリスも大好き。 - 密接な関係にある他国から

人間の欲望の暗い部分も、倫理で全て取り締まることは、すべきではない。

暴力への志向、死への興味、だから、サイコスリラーやスプラッタームービー、ヤクザ映画、なんかも普通の人でも楽しむ。
しかし、相手も自分の欲望に同調いるという勘違いで、生身の対象を巻き込むべきではない。自他の区別をしっかり持つことだ。


それにしても立憲はやめる議員を拗らせる。元民主民進系議員は、トラブルがあると、感情に理屈を上乗せして、しかもプライドが高いのか、絶対譲らない。リベラルを名乗る割に狭量で事が明快でまく筋が通っていない。自民党はもうマウンティング順位が固定化している分安定しているが、立民は非常に不安定。江戸幕府と安土桃山時代くらい違う。こういうところが今後、又しても政権交代を望む国民の野党共闘の足を引っ張るのではないか心配だ。

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