密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

アメリカ式独裁政権との戦い方3 ファシズム落書きを市民が消去

トランプの出現で、逆に市民の人権意識が強まっている。もともと、自由・平等の精神にほころを持ち、それを理想に掲げるアメリカが大好きなアメリカ市民である。
そしてそれは、常に穏やか(時に激流と化すが)に彼らの根底を流れている。
NY地下鉄でのこの出来事、やはりこれも、アメリカが決して独裁政権に屈しない表れだろう。

みんなで落書きを消す乗客たち。


ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタンで、地下鉄の車内に書きなぐられた憎悪の落書きに対して乗客が立ち上がり、乗り合わせた人たちが協力して消し去る出来事があった。



4日夜、マンハッタンで地下鉄に乗車した弁護士のグレゴリー・ロックさんは、車内の異様な雰囲気を感じたという。「私の背後でドアが閉まると、ドアの窓にあったそれが目に入った」



車両の中の至る所に、油性ペンでナチス・ドイツのかぎ十字マークやユダヤ人やイスラム教徒に対する憎悪の落書き、「ヒトラー万歳」の言葉が書きなぐられていた。
ロックさんによると、乗客たちは落ち着かない様子だったが、どうすればいいのか分からなかった。そこへ1人の男性が立ち上がり、「手指消毒剤を使えば油性ペンを落とせる。アルコールが必要だ」と提案した。マンハッタンのレストランのシェフ、ジャレド・ニードさんだった。



「向かい側にいた女性が落書きをにらんでいる私を見て、何とかできないかと言ってティッシュを手渡した。そこで消毒剤が使えるとひらめいた」。ニードさんは5日、CNNの取材に答えてそう振り返った。
「誰もがポケットやかばんをゴソゴソやり始め、手指消毒剤やティッシュを取り出した」とロックさん。乗客たちは協力して落書きを消す作業に取りかかった。「みんなただ、正しいことをしたかった」とニードさんは言い、「みんなが一緒になって行動する姿にとても勇気づけられた」とロックさんは振り返る。



落書きはわずか数分で消し去られた。「全員が座席に戻って互いを見やり、幸せな気分になって乗車を続けた」とニードさんは話している。



ロックさんがこの出来事をフェイスブックに投稿すると、たちまちうわさが広まり、5日までに25万回以上も共有された。その1人、クリントン元大統領の娘のチェルシー・クリントンさんはツイッターで、「私たちは憎悪に負けない」とコメントした。
ニューヨーク市警は5日、この落書きについて捜査していることを明らかにした。
これとは別に、ニューヨーク州のクオモ知事は5日、かぎ十字に手が加えられて「LOVE」のマークに書き換えられた落書きの写真をツイッターに投稿した。写真は地下鉄の乗客が撮影したものだという。



「これがニューヨーカーの行動だ。私たちは憎しみを愛に変える。私たちは引き下がらない。現在も、これからも」。クオモ知事はそう力を込めた。



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