判事を攻撃するトンデモ大統領のブーメラン・ツイート
案の定、移民入国禁止大統領令についてワシントン州の判事が一時差し止めを命じた件ー大きな影響とともに波及しているー大馬鹿トランプがまた愚かなツイートを出した。
これって、判事を大統領に置き換えれば、まさに現状を表している。
『1人の判事が米国をこのような危険に陥れるかもしれないとは信じられない。もし何かが起きたら、判事と裁判制度のせいだ』
『1人の大統領が米国をこのような危険に陥れるかもしれないとは信じられない。もし何かが起きたら、ロシアと選挙制度のせいだ』
『判事と称するこの人物の意見は、我が国から法執行を奪うもの。ばかばかしい意見で、覆されることになるだろう』
『大統領と称するこの人物の意見は、我が国から法執行を奪うもの。ばかばかしい意見で、覆されることになるだろう』
ワシントン(CNN) イスラム圏7カ国からの入国を禁じた大統領令をめぐってワシントン州の判事が一時差し止めを命じた件に関連し、トランプ米大統領がこの判事に対して「米国を危険に陥れることになる」などと批判したことについて共和党内からも批判的な意見が出ている。
トランプ大統領の批判の矛先が向いたのはジェームズ・ロバート判事。トランプ氏は「1人の判事が米国をこのような危険に陥れるかもしれないとは信じられない。もし何かが起きたら、判事と裁判制度のせいだ」などとツイッターに書き込んだ。
トランプ氏は4日にも、ツイッターに「判事と称するこの人物の意見は、我が国から法執行を奪うもの。ばかばかしい意見で、覆されることになるだろう」と書き込んでいた。
ホワイトハウスの情報筋によれば、最高裁判事にニール・ゴーサッチ氏が指名され公聴会が控えるなか、トランプ氏の攻撃は問題となるかもしれないとの見方を示す。情報筋の1人は「大統領が判事を攻撃するのを喜ぶ人はいない」と語った。
共和党のマコネル上院院内総務はCNNの番組で、判事を攻撃するのは良い考えではないとの見方を示した。
入国禁止を命じる大統領令をめぐっては、ワシントン州の連邦地裁が一時差し止めを命じたことを受け、司法省が上訴。
その後、連邦高裁が、大統領令の即時再開は認めないとの判断を下した。地裁の差し止め命令自体については、ワシントン州司法長官らに対して6日未明までに主張をまとめた文書を提出するよう言い渡し、司法省側には同日夕までにそれに回答するよう指示。これらを踏まえて改めて審理し、最終的な判断を下すとしている。
司法界は、意見の違いはあれ、彼らの、法を守る自負、司法の独立を守る自負と意識は高く、こういう発言は司法全体を敵に回す。もちろん法に則り公正に判断するべき裁判官ではあるが、心象も左右することがあるだろう。こういう発言は彼らの判断材料になってゆく。
CIA・メディアに対してもそうだが逆らう者には相手の力も考えずむやみに噛みつきまくるトランプ。トランプは王様気分で自分が一番強いということを示すために、愚かにも、他の人間を下位に置く発言に終始している。アメリカ社会の基本は、誰でも、誰かの下位に置かれることを良しとしない。全ての人は、立場の違いはあれ、基本的に平等である。他人にへり下ることはしない。
トランプは過剰に勝ちたがり、力でねじ伏せたがる。ワンマン社長ならそれでいいが、アメリカ大統領は、妥協と調整を余儀なくされることが非常に多い。その上で、国民の納得するリーダーシップをとらなくてはいけないのだから、トランプにはどだい無理なのだ。
彼の個人的友人ハワード・スターン(ラジオ番組ショック・ジャックのパーソナリティー。カジュアルに女性の品定めなどする番組で、トランプは常連ゲストだった)のが、どこかのネットニュースで、『大統領職は彼の精神を壊す。彼は何か、彼のせいではない理由があれば、大統領を辞めたがっている』とコメントした。
共和党も、このトンデモお荷物大統領をどう利用し、どうお引き取り願うのか画策していることだろう。しかし、彼らの民主党・オバマ政権憎しの節操のない愚かな迎合が、こうした事態を生み、自分たちが操れるつもりでいた、トランプを、トランプの配した狂信右翼側近が勢力を拡大し、独自路線を進む傾向の昨今は大きな誤算。この上は上・下院において、超党派で、この大馬鹿大統領+クレージー側近と対峙するべきだ。
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