密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

14才の少女VSドナルドトランプ+ハッカーグループアノニマス VS ISIL+カップケーキレシピVS爆弾レシピ

今,アメリカのFaceBookの話題は14才のムスリムの少女の発信だ。トンデモ大統領候補ドナルドトランプが,『イスラム教徒の服に彼らを示すマークを縫い付けさせよう』と発言(ちなみにこの人ヒットラーの著作<我が闘争かなにからしい>をベットサイドに置いているーでも読んでないと云う噂、日本にもこんな人いたよね。何のつもりなんだか。)ここにもナチスに学ぶ大バカがいたと云う話なのだが,これを受けて14才のアメリカ在住のムスリムの少女が、FaceBookで発言。『私なら,自分で作ったスマイル(ピースマーク)を胸に付けるわ。それからトランプさんを私の学校に招待して、私たちが勉強したり,仲良くしたりしているところを,放課後は、恵まれない人や,お年寄りを訪ねて彼らの手助けをしているところを見せてあげたい。』と発信した。感心した人たちがFaceBookで拡散している。全ての平和的イスラム教徒が,彼女に感謝し誇りに思っている事だろう。多くのアメリカ市民もそう思っている。


ハッカーグループAnonymousが、ISILに宣戦布告。とBCBニュース『欧米はISILを止めたいと思っている、しかし、Anonymousがその答えなのか?』の拙訳。金曜のパリのテロを受け、ハッカーグループAnonymousがビデオ声明を出した。テロは容認できない,我々はISILに最大の攻撃をしかける事を約束する。と云うもの。ISILのように所在身元を隠し、メンバーの勧誘と宣伝ツールにソーシャルメディアを使用するテログループにとってAnonymousは強力な敵となる可能性があ。しかし、このメッセージを受け『Hacker, Hoaxer, Whistleblower, Spy: Anonymousの多様な顔』の著者 Gabriella Colemanは「彼らの発言に安易に飛びつくべきではない」と云う。「人々は、彼らの行動が,効果的であるか,逆効果であるかはさておきテロという酷い暴力に、煮立ち向かおうとする事に興奮を覚えるでしょう。でもAnonymousが誤った個人を特定しその情報を公開すれば、それは悲惨な状況を招きます。酷い汚名を与え、取り返しのつかない状況に陥らせるでしょう。」そしてColemanが特に憂慮する。「その上ISILがAnonymousのメンバーを特定したら,なにが起こると思いますか?私に取ってはこれは,戦争の中で起こる最も危険な戦略の一つとなる,と思います。』と彼女は語った。電脳テロと武力テロ、なにが起こるかは今のところ予測不能。


最後に,少し古い話だが、9・11テロの警戒が厳重を極めた空港で、イギリスのハッカーが、アルカイダのWebに侵入し、彼らの爆弾作りの教科書をすべて、カップケーキの作り方に書き換えてしまった。彼ら世界規模で発信していたから,世界規模で笑い者になった訳だ。このニュースがロビーの公共テレビから、耳に飛び込んできた、といっても、まず人々が大笑いしたり,拍手したりして、その反応になにが起こったのかを改めて確認。遅らばせながら、笑いに同調。皆飛行機に乗る時、物々しい警備も手伝って、深刻で憂鬱に沈みがちだったのが、勇気を出さないと,と云う気持ちになった。ハッキングはよくないが、さすがイギリス人ユーモアの神髄、センス抜群。


人々には、それぞれ恐怖や困難への様々な戦い方がある。むやみ怯え不安をあおり合ってもなにも善い事も無い。この14才少女やイギリスのハッカーの戦い方、そして妻を殺されながら、『憎しみをあげない』と語ったAntoine Leiris(アントワーヌ・レリス)さんの言葉。ここに共通しているのは、怒りや憎しみに同調せず(連鎖のパートにならず)、心の自由=ユーモア(エスプリ)を守つて、物事に対峙していく姿勢なのだと思う。なかなか出来る事ではないが,心がけることはできる。


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