密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

執務室パワー?無法者トランプさえ落ち着かせる

アメリカ大統領執務室、通称オーブルルームには独特のパワーがあるという。
楕円形のこの部屋に入ると、この国を預かる重さ、威厳が訪れる人を圧倒するという。


今回の選挙で、”無法者”ドナルド・トランプが勝利を収め、次期大統領に決まった。
これを受けた、ヒラリー・クリントン、バーニー・サンダースとも、トランプが正しいことを行うかぎり、全力でサポートすると発言した。
オバマ大統領もトランプとの会談で同様に発言している。憎しみや対立より理解をすることが、大きな混乱や悲劇を回避する有効な手立てである。トランプもオーブルルームにふさわしい受け答えを行った模様。

殊勝にちんまりしてます(W)。
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は10日、次期大統領に選出された共和党のドナルド・トランプ氏をホワイトハウスに招いて会談した。両氏は激しく対立してきた過去を脇に置き、慣習に従って平和的な政権移行に向けた融和ムードを演出した。
トランプ氏について3日前までは核兵器のボタンを預ける人物としてふさわしくないと評していたオバマ大統領だが、会談ではトランプ氏の成功と政権の円滑な移行のために全力を尽くすと表明した。
トランプ氏も、選挙戦では何の根拠もなくオバマ大統領が米国生まれではないという主張や過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の創設者だという主張を繰り返してきた。しかし会談後はオバマ大統領を「とてもいい男」と評して今後は助言を求める意向を示した。
オバマ大統領は「これからの2カ月は、政権移行を促進させて次期大統領の成功を保証することを私の最優先課題とする」と述べ、「あなたが成功すればこの国も成功する」とトランプ氏に語りかけた。
当初10分間の予定だった会談は1時間半に及び、素晴らしいことや困難なことについて語り合ったとトランプ氏は説明。オバマ大統領に「あなたとお会いできて光栄です。これからもっともっと多くの時間をご一緒できることを楽しみにしています」と伝えて握手を交わした。

しかし、大人だなぁアメリカ人は。
先人たちは誰かとんでもない個人の力で国の方向性が変えられないように何重のシステムを敷いている、といった人がいる。トランプは具体的公約やその実現方法を何も語っていない(TPP離脱と、国境の壁〜これも予算年種地方はめちゃくちゃ)だから全く読めない。ただ、家族全部でホワイトハウスを固めるなんて報道もあるけれど、家業じゃないんだから、自分の親族ばかり要職につけて、政治素人でホワイトハウスは動かせないことぐらい、トランプもわかっている。第一みっともない。見栄っ張りでもあるので、そうあからさまな身内人事はしないだろう。案外自分が大統領にふさわしいと周囲が認める人事をするのではないかとも思う。まあ適材適所。優秀なプロを雇って事に当たらせる経営者スタイル。腹に一物というタイプではないトランプが執務室での会談通り、党派を超えて協力を受ければ、彼の極端な、憎悪と過激な言動は収まる。


トランプ本人は、人に好かれたい気持ち満々のところもある。強そうなことを言ってもすぐ意見を変える(本人は否定してるけど、昔からのようだ)優しくされれば変わる?


とはいえ、選挙期間中、スタッフがノイローゼになる程トランプのお守りは大変。
問題は、トランプのベビーシッター、極右の副大統領ペンス、キングリッチ、強権ジュリアーニあたりが彼を御輿に乗せ自分たちで実権を握る?クリスクリスティーは極右ではないが、このメンバーの中でどれだけ影響力を持てるのか?どのみち共和党政策まっしぐらになるかは、ジョン・マッケインを中心に共和党執行部がどう絡むかにもよる。小狡いポール・ライアン下院議長こちらは腹に一物の食えないやつで、反オバマ(負けたしね)の急先鋒。


とにかく両陣営の共通の敵、手始めにオバマ業績潰し(標的はオバマケア)に奔走だろうな。そうまれば2000万人の人たちが健康保険を失う。


一般庶民による革命だなんだというけれど、黒人大統領、リベラルな’女性大統領などトンデモないという層の好き嫌いが決めた選挙、ただそれだけ。
新聞よりタブロイド誌の情報を信じ、トランプの暴言に気分を良くして盛り上がる単純な人々。未来のエネルギーより石炭復活を有効と思う。女は子育て第一、働く女は小賢しいく大嫌いな女性たち。キリスト教会の教えが世界を支配する価値観、科学さえ本気で否定している。革命なんかではない。トランプのTVショー的キャンペーンが受けただけ。
アメリカの一般庶民にはもっと別な人たちもいる。別なアメリカ庶民がいることも忘れないでほしい。


200年前に制定された大統領選の選挙人制度。当時は地主のみ投票だったとか。
現在ワイオミング州の選挙人が3だろすると、現在55であるカリフォルニア州の選挙人数は、約120にならないと公平ではない。投票も人の少ない農村部はすぐに投票できるが、都市部は3時間から6時間も待たされる。フロリダ州では、英語のできない有色人種の投票を阻止するために州政府が難しい登録システムを作ったりもした。民主党のボランティアがサポートにまわり、ビーチチェアーやパラソル持参で炎天下の6時間以上の行列に耐えて投票する人たち。 長い投票の行列にTV取材が入り、アフリカ系の若い女性が「もう3時間待っているの。でも絶対投票するわ。誰にかって、、もちろんヒラリーに投票する」と、とても可愛らしい笑顔で答えたことが印象的だった。彼女も大きな失望の中にいるだろうか。
この制度は、農村部、白人優位=保守層共和党支持優位の制度となっていること(=右派・共和党有利)は否めない。


そしてそれは、これから4年のアメリカの方向性に大きな影響を及ぼす


ヒラリーもバーニーも、そしてオバマ大統領も、アメリカじゅうのメディア人も、Foxでさえ、トランプを注視している。
はなからトランプだからと差別はしないけれど、暴走があれば全力で反対する。
6046万7千245人の市民も反対する。銃を持たず民主的な方法で抗議する。


トランプが、最悪の暴君大統領になるか?お行儀を身につけるか?
本人の言う、”みんなに好かれる大統領になる”このみんなに、イスラム教徒、
メキシコ、および’すべての勤勉な移民、ゲイ、独立して戦う女性たち、も含まれることを祈るばかりだ。


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