密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

Nスペシャル、沖縄・空白の一年 を見て

今、キツチンの改装をしている。3週間、火が使えず、炊飯器と電子レンジと魚焼き機でしのいでいる。そういうわけで、ご近所の友人がバーベキューに呼んでくれたので、出かけた。日本人の少ないBeaconで、偶然数ブロック先に、在住40年の日本の方が住んでいて、色々助けてくれる。奥さんが日本、旦那さんがアメリカ人のカップルで、旦那さんは日本語は完璧、日本で領事館勤務で滞在されたこともあるという、知日派。


その彼が、Nスペシャル沖縄・空白の1年を見て、違和感を覚えたという。
我が家は日本の放送はいれていないので、早速、ネットで検索してみてみた(これ違法?)アメリカの沖縄政策に対する事実は概ねその通りで、よく調査されている。
沖縄の人たちの境遇、大きな犠牲を払った戦闘、敗戦での収容所生活、その中で、海軍主導の知日派で組織される沖縄民主化グループによる、民主主義教育と、自治、自立への希望。沖縄独立も視野にあった。 しかし、マッカーサーGHQ陸軍主導によって、沖縄は
アメリカ軍の基地として使用される方向になる。沖縄の人々は、田畑を奪われ、自立の道を断たれ、軍に仕事を求めることで糊口をしのぐことを余儀なくされる。
マッカーサーも、沖縄住民を労働力として考え、本土に居住の10万人を沖縄に強制帰還させた。


マッカーサーは、本土の民主化に貢献するものの、沖縄については、アメリカ軍仕様を優先、「これは日本政府にとって特に問題ない、沖縄人は日本人でないからだ」というような伝文を残していると、番組は伝えた。


ここで、友人も指摘したように、私もこの番組編成が、日本政府不在であること。沖縄の現状は、すべてマッカーサー、その後のアメリカの支配、返還後も続いている、という方向のみに焦点を当て、日本製日がその間何をしてきたのか?現在何をしているのか?
ということがあまりにも薄い。


過去の歴史を振り返り、アメリカに一切逆らえないので、仕方なかった的物語はある意味で虚偽である。アメリカに住んでいるので、どうしても昨今の日本でのアメリカの捉え方に違和感がある。アミテージ氏に対する過剰なパワー幻想もそうだが、報道ステーションで取り上げられた、同じ敗戦国、米軍基地のある、ドイツ・イタリアの現在、自国のルールのもとに米軍がある。主導権は自国にあるという、当然の対等な関係を気づいている。


これは、悪魔のアメリカ帝国が、日本のみを強権支配に力を注いだ結果?そうではない。
日本政府が何の交渉の努力をしてこなかった結果で、しかも頼まれもしない思いやり予算などというものも出し、沖縄をスケープゴートにしたのは、日本政府だ。


いっそ、アメリカの領土になれば、この70年間で自治権獲得、州として独自の主張を政府と渡り合えたかもしれない。こういう意見は日本人であるとして、頑張って耐え難いことを耐えてきた沖縄の人たちに、申し訳ないけれど、アメリカは、民主主義の国だ。差別も格差もあるが、常に前位進んでいるし、進めるという希望の潰えない国だからだ。


日本は一握りのブレインと経済界が動かしていて、70年変わらず(今まではそれでよかったー本土のみ)しかしこれからはそのブレインが狂っているので、どこに行くのかわからない。歴史問題を真摯に扱うンスペシャルが真剣に番組を作り込めばつくり込むほど、
触れずにいる部分、片手落ちの事実が、現政権への追従となり、イメージ操作の一翼を担う。 やるなら、現在の沖縄での暴力にまず焦点を当て、その根源の日米関係を掘り下げ
流ことを主眼に、歴史を振り返るべきだ。


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