密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

金髪・青い目?ウクライナ報道に潜む差別?に疑義

西洋人支配による差別に敏感な日本の人々、特にいつもご意見を拝聴拝読しているリベラル言論人・ブロガーの方々が、この問題に言及されている。


報道がウクライナの”金髪碧眼”の人々だけ、扱いが特に大きい、中東では無視されてきたのに!!と言う、みんな大好きな”アメリカひどい” ”大国傲慢・暴挙”に感情的とも言える不快を示す、というルートにはまっている。


元記事はどこか?ハフィントンポストによると、これかな?
ウクライナの元次長検事であるデヴィッド・サクヴァレリゼ氏がBBCのインタビューで、ロシアの攻撃によって「青い目とブロンドヘアーのヨーロッパ人が殺されているのを見ると、非常に感情的になる」と発言した。


ウキペディアにも論争という項目で載ってた。
On 27 February 2022, during an interview with the BBC, Sakvarelidze faced backlash on social media for his comments in regards to the 2022 Russian invasion of Ukraine. Sakvarelidze stated that the war situation unfolding in Ukraine was "very emotional" for him because "European people with blue eyes and blonde hair" were being killed every day
このコメントは当然ながら、ソーシャルメディアで大きな反発を招いた。

彼が金髪碧眼には見えない。表現は非常にまずいが、多くの人が感情的になったのが、自分と生活よう行きの近い環境に暮らす人々が、戦火の攻撃を受けて、住居を破壊され、殺されているのを見てのことだ。


アメリカにいるので、アメリカの状況で語るが、ウクライナの惨状に感情的になったのは、ヨーロッパ系アメリカ人だけではない。アフリカ系もラテン系もアジア系もネイティブアメリカンも、キリスト教徒も、仏教徒も、イスラム教徒も、無宗教者も、自分と似たような家に住み、同じような服を着て、安定した生活をしている人々が見舞われた攻撃に、より自分や家族・友人を重ね合わせた、ということだ。


ワタクシも、NYCで未だ、アジア人へのいわれのない暴力、特に高齢者・女性に対するひどい暴力のニュースを見ると、とても感情的になる。これは当然の心の動きだと思う。


ウクライナでの避難映像で、有色人種が少ないのは、そもそも、人口の比率が低いからだと思う。ロンドンやNYCのような大都市なら、多くの人種が暮らしている。アメリカでも、州によっては、有色人種比率はかなり違う。スカンジナビア移民が多いミネソタとかだ。空港に入るこ、空気が白いように感じる。アジア人に馴染みのない子供たちは、ワタクシがとても珍しいように見つめて来るので、ここぞとばかり愛嬌を振りまいて脅す。


そういう地域で、災害が起こり、映像がほとんど白人だとしても、それがメディア側の人種差別の証、作為的偏向報道にはならないと思う。日本の災害の映像で、日本人(と見える)人ばかり映し出されるが、別に日本人至上主義故とは言えない。


だいたいなぜサクヴァレリゼ氏がこんな表現をしたのか?愚かとしか言いようがない。
彼の環境が単一民族的だつたのか、それにしても拙い表現だ。


この”金髪碧眼”といステレオタイプは、日本でも西洋人を表現する典型的な表現で、「こういう人たちによって世界は動かされている」というようなことをおっしゃる方もいてびっくりした。


金髪碧眼が多い国は、北欧圏、バルト三国、西ロシア、ベラルーシ、ドイツ、オランダと言われる。これらの国の人々が世界を動かしている?とも思えない。
ちなみにDさんの家族は、ママは金髪、妹さん2人も金髪で後の2人がブラウン、Dさんも若い頃はブラウン、今は真っ白銀髪。ママはイギリスルーツでお父さんはドイツルーツだ。


アメリカはアイデンティファイのために目の色を登録している。Dさんは正式にはヘイゼル(榛色ー緑ががった茶色、光線によって色々な色に見える)だが、最近は、ブルーグレーになっている。ほとんどの女性が髪を染めているし、目の色は思いの外、複雑で光線によって変わる。いわゆる完璧な青い目の人に会ったことが残念ながらない。


まあ聡明で知識豊かな方々が、これだけ危惧をするのだから、たった一人の発言を膨らまして騒ぐわけはない。もしかしたらこの記事も根拠か?人種問題研究の学者で、人権活動家であるDr.Shola Mos-Shogbamimuのオピニオン記事

この方が、こういう意見を持つのは理解できる。アフリカ系の差別と迫害のアイデンティティーは根深く、また研究や発言を続けることは重要なものだと思う。
偏見?かもしれないが、Global Timsは中国のメディア。当然欧米に対する反発批判が強い。ロシアのスプートニックとかイラン国営のパリスニュースとか、アメリカの陰謀で世界が支配されている系のニュースに事欠かない。アメリカが正しいことをする、とは思わないが、自己検証のシステムは機能していて、一部の人間のコントロールで、隠蔽改竄できる国ではない。


日本語記事はこちら

イギリス系ナイジェリア人の弁護士で政治評論家、『This is Why I Resist』の著者である


 ウクライナ情勢をライブでお伝えする。


 ウクライナの危機が続く中、ウクライナに住み、戦火から逃れようとしているアフリカ人、インド人、アラブ人などの有色人種が、欧米から行動や世論操作で不当に扱われているようで、さらに遺憾に思っている。


 これは彼らの白人至上主義や偽善を十分に露呈しており、世界中の人々から批判を浴びている。


 イギリス系ナイジェリア人の弁護士で政治評論家、『This is Why I Resist』の著者であるShola Mos-Shogbamimu氏は、次のように述べているる。『Don't Define My Black Identity』の著者であるイギリス系ナイジェリア人弁護士、ショラ・モス=ショグバミムは、勇気を出して憤りを表明した一人である。


 「現実問題として、黒人の命や少数民族の命に関わる問題になると、欧米はそれを絨毯の下に押し込めようとする。根本的な原因は単純だ。西洋に深く根付いた人種差別の文化である白人至上主義が原因であり、西洋がやっていることは、これをさらに助長することだ」と、モス-ショグバミムはGlobal Timesの独占インタビューに答えている。


 ウクライナの戦争から逃れようとする黒人たちの最近のソーシャルメディアへの投稿によると、彼らは、まずウクライナ人、次にインド人、最後にアフリカ人というように、階層的に扱われたそうだ。


 ウクライナを離れる際に、脅迫されたり殴られたり、列車から突き落とされたりと、人種差別を経験したと主張する人が多い。しかし、彼らの苦境は西側メディアからあまり注目されていない。


 モス-ショグバミムは、現在のウクライナの混乱の中でずっと続いていること、そして非白人住民の不幸をさらに招くことになるのは、一部の西洋人が、純粋に肌の色によって他の人より優れていると信じていることだと指摘した。


 「このため、深い人道的危機の中でも人種差別が醜態をさらすことがある。」 人々を安全に逃がすために助け、奉仕するはずの人々が、人種差別的思考を持っているためだ。


 モス-ショグバミムは、悲しくも哀れなことに、西側の主流メディアは、差別を経験したアフリカ人、インド人、アラブ人の個人的な証言による開示を選択的に無視してきたと指摘した。


 「ウクライナの戦争に関する西側メディアの焦点と物語は、シリアやアフガニスタンでの戦争の報道とは全く異なっている。ウクライナを表現するのに『文明化された』という言葉が使われ、他の紛争国は『発展途上』や『第三世界』の場所と呼ばれている」と語った。


欧米人の目には、戦争は「文明化された」ヨーロッパで起きてはいけないと映る。戦争の炎は「未開の」第三世界でのみ燃え上がるべきであり、アメリカとヨーロッパの同盟国が仕掛ける戦争は止めるべきでないとモス-ショグバミム氏は言う。


 統計によると、アフガニスタン戦争での民間人の死者は7万1千人以上、イラク戦争では19万人以上、シリア戦争では3万5千人以上である。それにもかかわらず、欧米からの怒りや批判はめったになかった。しかし、ここ数日のウクライナ危機における欧米による搾取は、ここ数年のシリア、アフガニスタン、イエメンでの紛争のときよりも激しかった。


 「人種差別や制度的な人種差別は、西側の国の中だけに存在すると考える人が時々いる。しかし、制度的な人種的偏見や偏見は、欧米の国家とそれ以外の国の間にも存在すると思う。それは、彼らが他の国々をどのように扱い、彼らが想像し信じる物語を語るかということだ」と指摘した。


 モス-ショグバミムは、このような物語の弊害として、多くの人々が病的な嘘つきや、いわゆる人道的正義を求めるという口実で罪のない人々の命を侵害しようとする最悪の政治家を受け入れるようになったのだと述べた。


 「アメリカでは、トランプのような人物が大統領になったのです。私は驚かない。世界では、特に超大国と呼ばれる人たちは、やるべきことをやらない。彼らは今見ているものよりも、もっと大きな、もっとひどい目に遭うことになるのです」と語った。


アメリカの国民には、アフリカ系が多くの割合を占めるし、インド系の副大統領だし、NYで病院に行けば、インド系、中東系の医師が60%いや、それ以上を占める。そのうち女性がほとんどというか、男性の医師が少ない。18年で最初の頃、イラクから来た男性の医者さん一人きり、その後、メインドクターを除けば、インド系・中東系の美しい専門医で締められる。フロリダは白人の割合が60%看護師、NYもフロリダも、医療スタッフは、白人、アフリカ系、アジア系様々で、男性女性も混じっている。個人的に、注射・採血をされる時、男性に当たらないように祈る(うまい人もいるんだろうけどねん、、。)


ウクライナ人の中にも、差別的な人もいて、危機状態で、異人種を攻撃的に扱う人もいたということは否定できない。
ウクライナを離れる際に、脅迫されたり殴られたり、列車から突き落とされたりと、人種差別を経験したと主張する人が多い。しかし、彼らの苦境は西側メディアからあまり注目されていない。
大地震で、デマを流して在日韓国・朝鮮人の大虐殺を起こした国もあった。正常でないパニックの時には、通常しないような行動を起こしてしまうのも人間だ。
キャリアのある学者であられるなら、イギリスメディアに働きかけたり、国連の人権擁護の部門にレポートを送ったり、リサーチデーターを出して批判するべきだと思う。
インド人ファースト?というのも、付き合いが長いイギリスはそういうこともある?かもしれないが、どうだろう。これは、”偏見”なんだろうが、アフリカ系の権利主張をされる方の中には、あまりに敏感に、被害妄想的になることも散見される。
奴隷制度に起因するアフリカ系の被害の歴史は事実である、現在も差別はある。ただメディアがわざわざ加担しているという見方は、過剰反応に思える・
こういう酷いことを欧米メディアがしている!!というなら、学者として、改善を要求すべきことが大事だ。寄稿する事も出来るだろう。


ウクライナの人種配分、出稼ぎとかはデーター化されていないんだろうけど、一応.
ウクライナ人77.8% ロシア人17.3%その他4.6% その他には、クリミア・タタール人、モルドヴァ人、ブルガリア人、ハンガリー人、ルーマニア人、ユダヤ人がいる。高麗人も約1万人ほどいる(by Wiki)
これを信じるとすると、アフリカ人、インド人、アラブ人の人たちは、可視化できないほどん少数派か、一時期の労働のために来ている人々か。


ワタクシはウクライナ人と欧米メディアの彼らへの迫害の構図は、何か他の目的があるように思える。まあ、陰謀論化するのでやめておくが。


そもそも、日本ほど、誘導しやすい国はない。空気を読んで一斉に右向け右の怖さがある。今回、ウクライナ侵攻は特にリベラル言論人の半数?がロシアにも理由がある、ウクライナにも悪いとことがある。アメリカが兵器を設けるために戦争を長引かせている。という論調を展開していた。 日本は何かことがあると、アメリカの謀略説が出てくるが、アメリカが日本のように、みんなで同じ方向を向く国ではないという理解が足りない。まず基本的に、民主党と、共和党では全く方向性が違う。政党支持は結婚を決める重要要素だ。


「アメリカでは、トランプのような人物が大統領になったのです。私は驚かない。世界では、特に超大国と呼ばれる人たちは、やるべきことをやらない。彼らは今見ているものよりも、もっと大きな、もっとひどい目に遭うことになるのです」


という不吉予言を唱えているのも、偏りすぎていると思うし感情的だ。まあ、彼女の表現の自由は保障されている。


事実、アメリカ国民の半数以上の人は、トランプを支持しなかった。ヒラリーへのたくさんのデマ攻勢、投票直前のFBIの彼女と秘書へのE-Mailの調査が行われ、これもかなり常軌を逸していた。この選挙もロシアのサイバー関与が騒がれた。そして、人々は民主主義の結果としてトランプを大統領にし、4年後トランプを権力の座から民主的方法で引きずり下ろした。これには触れないのか? 


マーチン・ルーサー・キング・Jrがアフリカ系の参政権を勝ち取り、彼の誕生日は国民の祝日になっている。ラテン系、アジア系・ムスリム・女性・LBGTの議員が大統領を目指す時も来る、そしてトランプ的な人々も排除せず、遅々として進まないあらゆる問題に立ち向かい続ける。それがアメリカの未来に向かう姿勢だと信じたい。


ところでこの問題、『ウクライナの人種差別〜中東には無関心で、プーチンにやりたい放題を許したのに、ウクライナは助けるのか?人種差別だ白人支配だ』について、哲学系じゅんちゃんが冷静な分析をしているので、見てみてください。(主題は、立花孝志が優生思想展開ですが途中でこの問題に触れています)全部面白いです。

立花孝志が優生思想展開 悪びれる様子のない姿にどう対処すべきか


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